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初めてのホッキョクグマ館
Posted by zoozakki on 2017年12月27日(水) 12:13
昨日、12月26日にホッキョクグマのデナリの、ホッキョクグマ館屋外放飼場への馴致訓練を開始いたしましたのでお知らせいたします。
一昨日25日のうちに、世界のクマ館とホッキョクグマ館を繋ぐトンネルを通って、寝室までは移動してもらっていたのですが、屋外放飼場は本日初めてとなります。
屋外への放飼前のデナリの様子は、初めての場所で一晩を過ごしたとは思えないリラックスした様子でした。
屋外への扉を開放したところ、首だけ出してキョロキョロしたあと、すぐに外に出てきました。
初めてホッキョクグマ館の土(雪)を踏みます。
その後、壁沿いに探索してまわり、プールに到着。
まずは顔を入れてプール内をチェック
このときは上半身を入れたのみで、全身入水はしませんでした。
デナリのこのような姿を見たのは初めてだったので、本当に感動しました。
プールの後はふかふかの雪の上で転がって、体を乾かします。
職員がガラス越しにいても気にした様子はありません。
デナリ自身このような大きなガラスは初めて見るはずで、場合によっては突進してくるかも・・・と心配しておりましたが、特にそのようなこともなく、すんなりガラスの存在を認識してくれたようでした。
続いて、逆側の壁沿いを探索。モート(空堀)のチェックも忘れません。
プールに戻ってきて再び入水。今度は違うところからの入水。いろいろ試してみてくれています。
水中にいるときに人がプール内のガラスのところに来ると驚くかもしれないのですが、どうしても我慢できず、見つからないように遠くから水中の様子を撮影
背景が違うとこんな絵面も新鮮です。
思ったよりも泳ぎが上手でした。これまでの動物舎では出来なかった泳ぎを見せてくれるのが楽しみです。
プールの後は雪の上でゴロゴロ。
もちろん洞穴もチェックします。
植えてある植栽もチェック(今日のところは植えた木はすべて無事です。オープンまで保ってくれるとよいのですが・・・)
といった感じで、今日は彼にとって、新しく入った場所が安全であるかのチェックに費やしてもらいました。
ただ、この後寝室に戻ってきてもらうのはかなり苦戦しそうです。
ホッキョクグマ館の基本的な計画立案から早数年。
彼らにとって居心地がよく、安全な施設になるよう、議論を尽くして作ったつもりの施設ですが、それでも、初めての場所なので、 訓練中は心配が尽きません。
でも、デナリは良くも悪くも?本当に落ち着いていて、無茶をせずに慎重にじっくりと新しい場所を検分してくれました。おかげで、この施設のどこが落ち着く場所なのか、どこが動物にとって気になる場所なのかが少しつかめたような気がします。
こうやって動物も人(職員)も経験値を上げていくんだなと実感しました。
まだ、一日目で、これからも慎重に進めていかなければなりませんが、今日が無事終わったことにまずは職員一同ほっとしています。
これからも訓練の様子を時々紹介したいと思いますので、楽しみにお待ちください。
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