札幌100マイル

円山動物園ブログ

円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

2016年07月 の投稿一覧

近況報告(アフリカに引っ越しした動物たち)

ブログをご覧の皆さん、こんにちは!

 

ちょっと間が開きましたが、アフリカに引っ越しした動物たちの近況報告です。

ペリカンは普通に観覧できるので、近況報告は省略っ!

 

<ハイエナ編>

平日の午前と午後の1時間づつ、観覧訓練(人馴らし)を行っています。

人馴らしが順調なため、土日祝日も開けようか、時間も伸ばそうか、との話が出ていますが、人の問題、出入口の安全管理等解決すべき問題を抱えています。

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あれっ?プールの水、少ないよぉ!

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「あぁ、また(M)さんですか、雑記帳のネタ探しですか??」

出入口のすぐ横で、お尻を向けて寝ていた姿をさらしちゃうぞ!!

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前脚の肉球。実は(M)は肉球オタクです?!

 

<ライオン編>

外に出ていると、運がよければ観覧できるリッキー。今までは、他の動物の人馴らしの関係で、ハイエナの屋外展示場横だけの開放でしたが、8月2日(火)からはハイエナの開放エリアを広げますので、リッキーはより見やすくなります?

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外に出たら、まずは咆哮。

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エランドの監視中。この辺りにいるときは、ハイエナ側からご覧いただけました。

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この場所に入り込むと、職員でも見づらいです。

 

<エランド編>

外に出ている時は、仮囲いの車出入口から見ることができますが、なかなか見やすいポジションにいることが少ないプッチョとオペル。

今週から、カバと併せて屋内観覧通路の人馴らしが始まりました。手の空いた職員や、作業を終えた飼育員がエランドとカバの前を通っています。

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凛としたオペルさん

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プッチョに対してはツンデレ娘

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一方、プッチョは草を食べ始めました。

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架台(草を入れる餌箱)の青草の大部分を外に放り出しました。

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ちょっと得意げな、この顔!

 

<カバ編>

慎重派のドンさんも屋外プールに馴れ、ほぼ連日屋外プールに入っています。そして、土場(屋外展示場で土の地面の場所を「土場(どば)」と呼んでいます)でも餌を食べるようになりました。

ザンさんは、屋外プールの水位を最高(2.4m)にしています。気持ちよさそうに泳いでいて、足のつかないところでどうやって泳ぐのか、初めて見ることができました。屋内に入った後、動物園職員による屋内人馴らし訓練も始めています。

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屋外プールで寛ぐドンさん、後ろが土場です。

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水遁の術、さて、ドンはどこにいるでしょう?

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ここです!!うっすらと背中が見えています。

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屋外でお昼寝中のザンさん

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屋内でお食事中のザンさん

 

<キリン編>

7月22日から屋外への訓練を始めたユウマ、25日の屋外訓練時に足を痛めてしまいました。30分ほど屋外に出て、屋内に入ったら左足を痛そうに上げていたのです。

そのため、ユウマの公開を一時中止したのですが、足も順調に回復しているため、公開を再開しました。

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26日の朝、座り込んでいました。

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26日夕方には、立って餌を食べていました。

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28日から時間限定で公開しています。そしてターゲットトレーニングも再開しました。

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訓練のご褒美として、大好物のリンゴを貰うユウマ

 

<サーバルキャット編>

天気が良いと外に出ずっぱりなんですが、天気が悪いと室内にこもってヒッキー状態のポッキーとエン。

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お気に入りの寝台の上で寝ています。

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うっすらと目を開けて寝ているエン

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夕食をいただくポッキー

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その横で、自分の食事はまだかと、展示室内をウロウロするエン。灰色の扉が開いたら、お食事の時間ですよ!

 

<ダチョウ編>

引っ越して1年経過しましたが、まだ外に出るのを嫌がるダチョウガールズ。

そろそろ外で餌をやって、もっと外に馴れてもらおうか、と話しています。

でも、彼女たちは全く動じず「早くご飯頂戴、はやくはやく!!!」と室内で催促してきます。

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ダチョウのタマゴの展示が復活しました。1年分のタマゴです。

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照明がまぶしいです。。。

 

<ミーアキャット編>

ミーアキャットも天気が悪いと外に出ません(出しません)。29日の夕方にこそっと覗きに行くと・・・

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丸太の上で空を見上げるゆうひ

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「なんだ(M)か、ブログのネタ探ししてるんですか?」ここでも、言われちゃいました。

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あ~~ぁ、こんなに湿気が多いんじゃ、やってられないよぉ。

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あさひったら本当にダレてるわねぇ・・・

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ツーショット!

 

アフリカゾーンの全面オープンに向け、動物たちの人馴れ訓練も順調に進んでいます。

時間限定の公開もありますが、ちょっとづつ拡げていきますので、乞うご期待!

 

キリンの屋外訓練

 

ブログをご覧の皆さん、こんにちは!

 

 

 

先週に引き続き、動物たちの近況報告を・・・と思ったのですが、今日(7/23)、キリンのユウマが屋外放飼場に出たので、その時の状況をレポートします。

 

 

 

7月13日に引っ越しして、屋内での馴らしを行いつつ、外扉を開けてユウマに外の音や景色を見せていました。

 

 

 

そして、屋内も順調に慣れているため、22日から屋外へ出す練習をはじめました。

 

 

 

初日(22日)、外扉は朝から開けたままで、午後一番で訓練の準備をはじめます。ワイヤーの隙間に首を突っ込んだ時のために押し戻すためのコンパネ板やブルーシートを、怪我をした場合に備えて薬や吹き矢を、そして、ユウマの動きを観察するため獣医を含めて7名の職員が、屋外放飼場を遠巻きに見守りました。

 

高校野球の決勝戦の音を聞きながら、内扉を開けました。ユウマの前には遮るものがありません。

 

でも、出ません・・・。キーパー通路のコンクリートに足を乗せることもせず、内扉の場所でユ~ラユ~ラと頭を左右に振っています。なんか、野球の応援の音に合わせて振っているようにも見えました。

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好物のクローバーやリンゴをあげても出る気配はなく、30分経過した時点で屋外へ出す練習は終了。ユウマが出る意思がない以上、あまり長々とやってもユウマのためにならないと考えたからです。

 

訓練終了後、翌日に向けてのミーティングを行い、職員はそれぞれの動物に向かいました。

 

さて、明けて23日。

この日も外扉は朝から開けたまま。高校野球の音は聞こえませんが、土曜日とあってか「まるっぱ」で遊ぶ子ども達の声が響いていました。

獣医を含め監視体制に入り、内扉を開けてユウマが出るのを待ちます。5分経過・・・出ません。

それでは、とT飼育員が外扉の外側でクローバーを一握り差し出すと、長い首がニュッと伸びて「パクッ!」と思ったら、ユウマの体全体が屋外放飼場に出ていました。監視している飼育員、獣医、T飼育員もびっくり!でも、一番驚いていたのはユウマ自身かもしれません・・・

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5分ほど屋外放飼場を散策した後、外扉に近づき、屋内の様子をうかがっていましたが、これまた「スッ」と中に入ってしまいました。

とりあえず、扉も職員もそのままの状態で、さらに5分ほど待ったのですが、出てくる気配もないので訓練終了。

翌日に向け、ミーティング後ユウマの様子を見に行くと、モグモグと食事していました。

明日(7/24)以降も屋外馴らし訓練を続けます。順調に慣れていくよう、応援をお願いします。

 

おまけの写真

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リッキー、リラックスしてます。

おまけの写真2

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ライオン・キング?!

 

おまけの写真3

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オペルとぷっちょのツーショット

 

(M)

 

 

 

 

アフリカゾーンの動物たち(近況報告1)

 

ブログをご覧の皆さん、こんにちは!

 

 

 

動物の移動が全て終わり、あとは馴致していくだけとなりました。

 

7月15日現在の様子を、ご覧ください。

 

 

 

1 キリン館の動物たち

 

まずは、マサイキリンのユウマです。

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キリン館は球場等に近いため、音に馴らすためドアを開けています。

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2階からのぞいて見ました。ユウマを下に見るのは初めてです

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ダチョウたちは、キーパー通路側にかたまっていたのですが、1羽だけ猛然とダッシュしてきました。

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ハダカデバネズミのお部屋、相変わらずカリカリカミカミしています。

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エンを見つめるポッキー

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エンの視線の先は、まるっぱでした。

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ミーアキャットたちは、ガラスの奥で地面をコリコリ掘っていました。

展望デッキに出る鍵を忘れて撮りに行ったため、室内からガラス越しとなり見えづらい写真になってしまいました、すみません。

 

2 カバ・ライオン館

まずはハイエナのカミ

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足をあげてお出迎え

 

ライオンの人止め柵を少しエランド側に移動しました。室内にいるときは、より見やすくなったと思います。

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エランドの監視に余念がないリッキー

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しかし、プッチョとオペルは外にいました。

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プッチョ大接近!この後、危うくカメラを舐め取られるところでした。

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カバのドンは、プールに沈んでいます。

 

7月15日から、ザンの外プール訓練を開始しました。プールを喜ぶザンの様子をご覧ください。

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餌を置いて、プールに誘導します。

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いよいよ入水!

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プール内を歩くザン、水中でのカバの様子がじっくり観察できます。

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ガラスに写るT獣医とザン

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水中では耳をふさぎ、鼻も閉じています。

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ブファッ!!

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ガラスに口を押し付けています。

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ガラス越しでも、F飼育員の合図で大きく口を開けるザン

 

さて、ペリカンですが、常に見ることができる状態なので、今回は掲載しておりません。

 

また、次回をお楽しみに!                  (M)

 

 

 

無事にキリンの引っ越しが終わりました。

ブログをご覧のみなさま、こんにちは!

 

7月13日(水)にキリンの引っ越しが無事に終わりました。

これで、熱帯動物館の動物たちはすべてアフリカゾーンに引っ越ししたことになります。

事前の綿密な練習、打合せと皆様の応援のおかげで、無事引っ越しが終了したことを御礼申し上げます。

 

さて、ユウマの引っ越しの様子です。

 

自称雨男の(M)なのですが、この日はとてもいい天気。そして、予想最高気温は27℃!

時間ごとの気温変化予想等も見たところ、13時と14時の気温が一番高かったので、一番暑い時間帯にユウマを檻に入れるよりかは、温度が下がってくる時間帯に移動したほうがユウマにとっても良いかな、という判断で移動開始時間を1時間遅らせることとしました。

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打ち水で路面温度を下げました。

 

そしてなるべく快適に移動してもらおうと、水が撒けるエリアはホースで散水しました。

でも、いつもと違う雰囲気を感じたのか、餌をあげても、なかなか檻に入らないユウマ、入ったと思ったら、檻の中で反転してしまいました・・・(でも、結果としてこれが後々良い方向に・・・!)。

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なんとか目隠し用のシートをかぶせて、クレーンでつり上げて、トラックに載せ、キリン館のクレーンの準備ができるまで、木陰で待機しました。

 

園内で通行に支障が出る電線は、高所作業車で持ち上げる等の対応をしたため、熱帯動物館からキリン館への移動時間は約20分、練習よりもスムーズに移動しました。

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通行に支障のある電線は、高所作業車で持ち上げて通過しました。

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檻の中で反転してくれたおかげで、前向きに入っていくことができたことから、キリン館でユウマを檻から出す時も、非常にスムーズに室内に入ってくれました。

(予定どおりだと、お尻からバックして入ることになっていたのです・・・。)

最初はキョロキョロ、ウロウロだったユウマも、早々と餌を食べ、水を飲み、排泄もしていました。でも、「もう慣れたな」と思うのは気が早すぎです。

 

 

しばらくは、しっかりと行動を観察して、部屋の移動や外と中への出入りの練習をして、みなさまにお目にかかりたい、と考えています。

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7月14日 朝のユウマ

 

また、ユウマが慣れるまで、キリン館全体を当分の間閉鎖します。ダチョウ、ミーアキャット、サーバルキャット、ハダカデバネズミも見ることができませんが、ご了承ください。

(M)

アカツクシガモのヒナ

ブログをご覧のみなさんこんにちは!

総合水鳥舎(ペンギン以外)を担当してます片岡といいます。

先日このブログでも紹介されましたが、

6月13日にアカツクシガモのヒナが孵りました!

ですが大々的には公表をしていないので、ご存知の方も少ないと思います。

なので今回はヒナの成長過程を見ていただこうと思います。

 

 

5月中旬からアカツクシガモの母ガモが産卵、抱卵し始め

 

6月13日に3羽のヒナが孵りました!

 

 

ただこの日はバケツをひっくり返したような雨が降っていました。

きちんと親ガモがヒナの世話できていれば特に問題はなかったのですが、

親ガモがきちんと世話をしておらず3羽のうち2羽は、

雨に濡れ体温を奪われ、体も弱く当日のうちに死んでしまいました。

 

生き残った1羽も雨の影響で相当弱っていたのもあり、

すぐに回収し育雛器で保温し、様子見ることになりました。

 

翌日の14日にはとても元気になっていて

こちらで用意したごはんも食べているようでした。

 

ただ親ガモがうまく世話をしない可能性もあり、

しばらくは育雛器で人工飼育をしようかという話が出ました。

ですが卵から孵ってすぐに回収してしまったのもあり、

このまま育雛器で飼育を続けると人間に刷り込みが入ってしまい、

将来的にこのヒナの繁殖行動などに問題が出るのではないか・・・

 

そのため人間に刷り込みが入ってしまう前に

親元に戻すことになりました。

 

ただまた雨に打たれ、弱ってしまっても大変なので

屋内で親ガモと一緒に飼育をしていくことになりました。

最初は母ガモと一緒にしてみることに・・・

実際ヒナが孵った日母ガモは世話をしていなかったので

不安な部分はありましたが、母ガモはすぐにヒナを受け入れ

仲良くヒナ用のご飯を食べてくれました!

 

とりあえずは一安心!

その後も母ガモの献身的な世話のおかげで

ヒナは元気に育っていきました。

 

生後1週間で屋外放飼場デビュー!!

小さいながら泳ぎはもう一人前でした!

 

お父さんとは久々の再会でしたが、

自分の子だとすぐわかったようでずっと寄り添っていました。

※左が母ガモ、右が父ガモです。

 

ヒナの食欲はすさまじく、たくさん運動もして

なんと孵ってから1か月弱で体重は15倍以上に、

肩の辺りもほんのり赤くなってきました。

改めて鳥の成長は早いなと実感させられました・・・

 

 

とはいってもヒナはまだ体力もあまりないため、

基本屋内で飼育をしています。

もう少し羽も生えそろい、大人と同じご飯を食べられるようになれば

終日屋外放飼場で飼育をしていきたいと考えています。

ただ現在少しずつ体力をつけるため、

天気が良い日の10時頃から15時頃まで、

総合水鳥舎カモ類の屋外放飼場で展示をしていますので、

ぜひヒナの姿を見ていただけたらと思います。

 

それでは片岡からのヒナの近況報告でした!

 

馴らし訓練中です

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

 

今日は、アフリカゾーンに移動した動物たちの馴らし訓練について、書き連ねていきます。

 

まずは、サーバルキャット。

7月13日のキリンの移動後は、キリン館全体を閉鎖するため、ダチョウ、ミーアキャットと一緒に観れなくなるのですが、それでも、ちょっとづつ見てもらうことに馴れてもらいたい、回復ぶりを見てもらいたいと思い、平日午前に30分限定で見ていただいています。

これがアップされるのが金曜日の午後の予定なので(?)、11日(月)と12日(火)のみですが、午前10時半頃を目途に観ていただく予定です。

 

さてさて、本題はこれから。7月6日から屋外放飼場の馴らし訓練を行っています。

ポッキーはかなり前から屋外に出していましたが、エンは初めての屋外放飼場なので、ポッキーと同様に複数の目で見守りました。

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外への扉を開けた後、恐る恐るといった感じで出てくるエン

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屋外放飼場は、このくらいの広さです。エンのリハビリもあるため、高い場所は作っていません。

金網によじ登った時の対策として、熊手をもって見守りました。

 

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ポッキーがエンを見つけ、久しぶりの猛ダッシュ!!

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でも、エンは逃げ腰

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その後、何度か喜んで近寄るポッキー VS 威嚇するエンの姿が見られました。

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やっぱりエンが逃げ腰?

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切り株に足をかけ、見守りに来た獣医さんを威嚇!!

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ポッキーと獣医さんへの威嚇以外は、終始落ち着いた様子で過ごしていました。

 

ここだけの話、後述するハイエナの観覧時に、ポッキーとエンも屋外放飼場に出ていればご覧になることができます。ただし、小さくですが。

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ハイエナの観覧場所からサーバルの屋外放飼場を見たところです。看板の右下にポッキーが寝ています。

 

次はハイエナの観覧。

ハイエナのカミも外に出ている時間が長く、外に出ているときはキリン館の2階から(場所によっては)見えるのですが、もうすぐキリン館が閉鎖になるため、ハイエナを見ることができなくなるのと、屋外放飼場で人に見てもらう訓練を兼ねて、平日の午前と午後に30分づつ仮囲いの扉を開けて、見ていただくこととしました。

7月6日の初日、午前11時半から観覧をスタートしたのですが、見に来た小さい子ども達に驚いたのか放飼場内を走り回ってしまいました。すぐに落ち着いたのですが、初日は午後の観覧を中止しました。

そして、エンとリッキーの合間を見ながらカミの様子を見に行くと・・・

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咥えてます。

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振り回して遊んでいます。

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ちょっと得意げです。

 

おまけは今日のカミ。背中がかゆいのか、かこうとして顔を向けたところです。実は口が届かなかった・・・

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最後はライオンの屋外訓練。

ティモンが亡くなって、はや2週間が過ぎました。

リッキーは引っ越しがあり、エランドの監視があり、ティモンとの別れありと波乱万丈な1カ月を送ったと思います。

そんな中、屋外放飼場の馴らし訓練が始まりました。

どのような行動をするかがわからないため、逃走に備えて麻酔銃やネットランチャー(投げ網)を準備して、屋外へ!

今まではティモンの後についてきていたリッキーですが、自ら外に出て、岩場のうえで王者の風格。

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悠然と外に出てきました。

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キリッとした凛々しい顔。

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ライオンのモートには、転落時のクッションとして、乾草を敷いています。

飼育員や獣医さんの心配をよそに、終始落ち着いて過ごしていました。

ここでもオマケとして、K飼育員が植えた木を抜いてしまうという、お茶目な姿も。K飼育員の泣き顔とリッキーのドヤ顔の対比が、また楽しい訓練初日でした。

 

7月13日(水)の閉園日にキリンのユウマが引っ越しします。獣医も飼育員も皆で力を合わせて、無事に移動するべく、練習や打合せを重ねています。

何事も起きないよう、また、何が起きても対応できるよう、事前の準備を行っています。

ユウマの引っ越しに集中するため、ちょっとの間、(M)のブログはお休みします。

次は、ユウマの引っ越し顛末記???    (M)

オニオオハシ

ブログをご覧の皆様

いつも円山動物園を応援していただきありがとうございます。

 

“少し”うれしいお知らせです。

熱帯鳥類館のバードホールで飼育中のオニオオハシのトト(♂)とポコ(♀)に6月26日、待望の産卵が確認されました。

彼らは2013年に円山動物園に仲間入りしましたが、国内でも飼育個体数が少なく、繁殖がうまくいっている動物園も少なかったことから、導入当初から円山動物園でも繁殖を目指したいということで、繁殖行動を誘発できるようバードホール内の室温や人工降雨の量を生息地に照らし合わせて少しずつ調整したり、造りの違う2つの巣箱を設置するなどして準備してきたところでした。

来園当初の2羽

来園当時のトトとポコ

 

 

一般的にオニオオハシは性成熟するまで3~4年かかるとされており、今年が3才の年にあたることから、観察にも熱を入れていた矢先、トトとポコは札幌の春の陽気に誘われたのか、2月頃から求愛行動が見られ3月下旬からは活発に巣箱に出入りする様子が観察されるようになりました。4月には交尾も観察されたことから期待が高まったところでしたが、その後1度繁殖行動が落ち着いてしまっていました。

160401-111636-巣箱に出入りする2羽

巣穴に出入りするトトとポコ

160331-134027-掘られた巣材

職員が巣箱に詰めたウッドチップを掘り出して、自分たちの使いやすいように巣を作ります。

 

 

ところが6月に入り、またトトがポコに猛烈な求愛を開始して巣箱を活発に出入りし始め、6月20日頃から巣箱内での滞在時間が長くなるなど、明らかな行動の変化が見られるようになったため、6月26日、2羽が巣を離れたところを見計らって巣箱の中を確認したところ、5つの卵を確認することができました。

 

ただ、産卵があったとしても必ずしもうまくいくとは限りません。無精卵の可能性もありますし、何らかの理由で巣や卵を放棄してしまうということが起こらないとも限りません。

円山動物園としてもオニオオハシの産卵は初めての事例でしたので、彼らがどの程度お客様の存在に影響を受けるか推し量ることができず、今回は2羽に安心で落ち着いた環境を提供できるよう、バードホールは観覧中止とさせていただきました。

飼育職員も現在は極力巣には近づかず、遠くからのビデオ撮影で、トトとポコの巣への出入りを見ながら、しっかりと抱卵しているかを確認しています。

今のところ、2羽は協力して卵を守り温める姿をしっかりと見せてくれています。

160401-112419-オニオオハシ夫婦

仲の良い夫婦

何とか皆様に“とても”うれしいお知らせができるよう今後も工夫していきたいと考えています。

皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

お写真です!パート2

 

いつもブログをご覧になっている

皆様、こんにちは!

本日、7月2日(土)はあいにくの雨ですが、

動物たちのお写真で盛り上がっていきましょう!

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アムールトラ:アイ

貫禄ありますね~!

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シンリンオオカミ:ジェイ(上)、ルーク(下)

この日は天気も良く、

お昼寝中でした!

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ユキヒョウ:リーベ

どこかを眺めている様子…。

この数分前にとっても走り回っていて

お写真に収めようと奮闘しましたが、

わたしの写真技術がまだまだで…

あしからず…。

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マレーバク:ワカバ

室内でお昼寝中!

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アジアアロワナ

アロワナとカワウソの2ショットを

狙っていましたが、

カワウソの動きが速すぎて…。

アロワナ展示場右側とカワウソ展示場の左側が

交差するようになっていて

運が良ければ、

2ショットが見れるかも…?!

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ゼニガタアザラシ

鼻の穴が開いて、舌が少し出て泳いでいました!

なにか目線が感じると思ったら…。

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ゴマフアザラシ:エフ

なにかもらっているのかな~?

なんてチェックしていたのでしょうか?

残念ながらお写真を撮って

いただけんです><

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モルモット

ふれあい教室で

モルモットのふれあい体験を

行っていたので覗きに

行ってきました!

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ふれあいが終わってせっかちな子は

帰る準備万端です。

先頭のモルは足が落ちかけています!

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飼育員さんが帰るよ~と

合図をして展示場に移動していきました!

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ふれあいをがんばったモルさんたちに

ご褒美のクローバーがたくさん

あたっていました★

本日はこの辺で失礼します!

最後まで読んでいただき

ありがとうございます!

何を想う?(ミーアキャット外出し訓練)

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。

まず、お詫びです。昨日アップしたブログの中で、タツオが擬岩通路に入らなくなった日付を間違えておりました(1週間遅く書いていました)。

指摘を受け、すぐさま日付を修正しました。ご迷惑をおかけして、大変申し訳ありませんでした。

 

 

さて、暑い日が続きましたが、体調は崩していませんか?

動物たちも、ここぞとばかりに太陽の日差しを浴びまくっています。

そのような中、ミーアキャットたちも外放飼場に出る訓練をはじめました。

お日様をいっぱい浴びて、外放飼場をほっくり返しています。

その様子をご覧ください。

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外への扉を開けました、あーちゃん(あさひクン)もゆーちゃん(ゆうひチャン)もこわごわと覗いています。

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ゆーちゃんが外に出ました。あーちゃんは、まだどうしようか悩んでいるようです。

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ゆーちゃんは早くも土を掘ってますが、あーちゃんはまだ考えています?

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ゆーちゃん、楽しそうだね。

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いろいろな場所を掘り返さないと気が済まないような、ゆーちゃん

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あーちゃん、ようやく出てきました。

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何を見ているのかな?まるっぱ?野球??それとも、ガラスに写る自分の姿???

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「あーちゃん、ずぅ~~と外を見続けてるねぇ~~、自分の姿がカッコいいの?」とS獣医師。

 

この日は1時間ほど外に出ていたのですが、あさひクンはガラスにクギ付けで、ナルシストぶり?を存分に発揮していました。でも、その後はゆうひチャンと一緒に色々な場所を掘り返していました。

 

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これから、ミーアキャットが外に出ることが多くなります。室内にいないときは外をご覧ください。ただし、奥にいることが多いようです。

 

 

ミーアキャットはキリン館2階でご覧いただけるのですが、7月13日(水)にキリンのユウマが引っ越しした後は、ユウマが新しい場所に馴れるまで、しばらくの間、キリン館全部を閉鎖します。

閉鎖する前に、ぜひあさひクンとゆうひチャンのかわいらしい姿を見に来て下さいね。                           (M)

ネコ科のオトコたち+(ぷらす)

 

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

 

激動の一週間を過ごしてきた(M)です。

 

 

 

今日は、ネコ科のオトコたちにスポットを当ててみました。

 

 

 

その1 ポッキー

 

最初はサーバルキャットのポッキーです。

 

実は、6/29から屋外放飼場の馴らし飼育を始めました。あまりにも天気が良いので、このような良い天気に外に出さないのは、ポッキーにとって良くないよなぁ・・・

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良い天気だわぁ~~~(ハート)

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でも、日差しが強いなぁ

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暑い暑い!ここは陰になってるな

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気持ちいい~~~っ! この後、日陰の移動とともに器用に移動して、何時までも寝室に入ってこず、飼育員をヤキモキさせていました。

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シルエット ポッキー・・・

 

その2 リッキー

リッキーは、ティモンが亡くなった直後は、落ち込んでいる様子が見られましたが、眼に光も戻り、いつものようにエランドを見ながらウロウロ、ダラ~~~っとしています。

食欲もあり、掃除の際寝室に閉じ込めると「早く出せ~~っ!!」と言わんばかりに寝室と展示場の間の扉をガリガリひっかき、吠えまくり、K飼育員は、恐怖におののきながら室内の掃除をしています。

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定位置でにらみを利かせています。

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お気に入りの場所でエランドの行動確認に余念がありません。

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動いているので、なかなかキレイな写真になりませんでした。

 

その3 タツオ

6/18(土)から擬岩通路に頭を入れるのを嫌がるようになったタツオくん。どうも駐車場に停まるバスを誘導する笛の音に驚いたようで、土曜日は何とか入ったものの、日曜日は屋内展示場と寝室の間の扉を開放したままにしたのですが、屋内展示場にお泊りし、月曜日も同様に扉を開放しておいたところ、朝4時過ぎに寝室に戻りました。

そのため、タツオは当分の間、寝室とサブ屋外展示場の展示としています。そして、サブ屋外とメイン屋外の通路(これがあるんですね~~~)を使って、擬岩通路を通らずに寝室からメイン屋内外に行けるよう、練習を始める予定です。

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室内に入ると、喜んで寄ってくるタツオ、寄りすぎてブレた。。。

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サブ屋外に出たと思ったら、すぐ中に入るタツオ。

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暑い日の日中は、寝室からあまり出てきません。この写真も3時半過ぎの撮影です。

 

その4 アクバル

アクバルはどうかな?とご機嫌伺いしてきました。でも、撮影日はサブ屋外をチョコマカと歩き回っていました。

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サブ屋外を歩くアクバル、カメラを向けると、必ずそっぽを向かれます。実は嫌われている???(涙)

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職員の特権を使って、正面から撮りました。

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でも、近づくと顔をそむけます(涙)。

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プリチーなアクバルのおしりとしっぽ。しっぽを見ているだけで癒される(M)は、やっぱりヘンな人??!

 

番外編

アフリカゾーンに引っ越ししたドンとザンですが、最初のうちはプールに潜りっぱなしだったり、なかなかプールに入らなかったりと、ハラハラヒヤヒヤしたのですが、徐々に慣れてきました。

食欲もばっちりで、ちょっとずつ外に出る訓練も始めました。

早くみなさまにお目にかかりたいです!

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プールの中のザン

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ちょっと外に出て見たザン、ドンの翌日に引っ越ししたのですが、ドンより先に外に出ました。若さ?かな?

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大きい口で威嚇するドン

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プールに入るスロープでうたた寝をするドン。なんとなく気持ちよさそうです。(M)

 

 

 

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