札幌100マイル

円山動物園ブログ

円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

2010年07月 の投稿一覧

環境広場さっぽろ2010

アクセスサッポロで行われている「環境広場さっぽろ2010」に円山動物園のスペースが登場しています。




「創ろう!地球にやさしい未来を!」をテーマに、円山動物園以外にも環境に関する様々な展示がされています。
会場は大盛況で、マルヤマンが登場した今日も多くのお客様がいらっしゃいました!



こちら、明日8/1(日)まで、10時~16時、アクセスサッポロにて入場料無料です。
明日はマルヤマンは登場しませんが、お時間、興味のある方はぜひ!!


ちなみに明日8/1、円山動物園ではホッキョクグマ、ニホンザルへ氷のプレゼントをする予定です。
天気が良ければいいんですが・・・こっちの方も宜しくお願いします!

ルークです。宜しくお願いします!!

やっと!名前が決まりました。
本日午後1時30分~ 命名式が行なわれました。
命名式の様子は後日報告します。


       愛称投票集計表
シード ダイズ ルーク
7月10日 19 22 37 78
7月11日 47 84 120 251
7月12日 6 0 14 20
7月13日 24 41 34 99
7月14日 16 23 32 71
7月15日 11 18 20 49
7月16日 17 13 37 67
7月17日 46 81 92 219
7月18日 58 59 52 169
7月19日 22 47 66 135
計 266 388 504 1158


このように初日からダントツでした。

明日からルークと読んであげてください。

世界のクマ館工事遅延のお知らせ

現在、世界のクマ館は補修作業のため一部のクマが見られない状態となっており、ご来園中の皆様には大変ご迷惑をおかけしております。

2010年7月26日(月)~7月31日(土)
ヒマラヤグマ・エゾヒグマ・マレーグマ・ナマケグマはご覧いただけません
2010年8月2日(月)~8月7日(土)
ホッキョクグマ(デナリ・ピリカ)・アメリカクロクマはご覧いただけません


となっておりましたが予定を変更することになりました。

事情は以下の通りです。
「現在クマ館のプール補修を行っておりますが、そのことについて管理係と施工業者から説明がありました。
ここ最近の悪天候続きのため、作業がはかどっていない。とのこと。
よって第1弾(ヒマラヤ~ナマケ)は、7月31日で終了する予定であったが、天候が回復しても8月4日までは工事がかかってしまう。
第2段(ホッキョク、アメクロ)も早くて、8月6日からの工事着工となる見通しとのことです。
雨には勝てませんが、よろしくお願いいたします。」


ということで工事期間が延びることとなりました。大変ご迷惑をおかけしますが皆様の御理解とご協力をお願いします。




夜の動物園

こんにちは  今日は夜の動物園の紹介をさせていただきますね。


先日の金曜日と土曜日から夜の動物園が始まりましたよ!

今回の注意点 写真が暗いものが多いので見ずらい場合は部屋を暗くして見てみるとよく見えてくると思いますよ。




はい 夜のシカ舎はこんな感じですね。 


芽(めい)もこの表情です。  

 


こちらはオオカミ舎ですね。



オオカミさんがどこにいるかわかりますかね?   シカ舎の緑化計画の写真でしっかりと観察眼を鍛えた方には簡単でしたかね?




はい ここにいました 柱の近くですね。


夜の動物園の楽しみ方としては隠れている動物を探す楽しみや普段とは違う行動なんかも魅力的ですよ。

次です



アザラシもライトに照らされていい感じですね。



こちらはペンギンですね。 あいにく土砂降りでしたので自分が見たときにはみんな室内に避難してましたね。



今回の夜の動物園初日の金曜日はあいにくの天気の中たくさんの方が来てくださいましたね。



エゾシカもこの人気です! ちなみに夜の動物園ではドキドキ体験も特別版が多いので魅力ですよ。

エゾシカに関してもパーマネントが夜の動物園担当の時は普段とは違うガイドをしてるので要チェックですね。

内容は来てからのお楽しみです。 まあ金曜日に雨の中見に来てくれた方が20人以上はいたと思いますので噂が立ってるかもしれないですね。



次回のパーマネントによるシカガイドは8月15日の日曜日です!というかこの日だけです!!   なのでシカマニアの方は是非夜の動物園に足を運んでくださいね。



動物紹介に戻ります



誰でしょうか?


はい アオサギさんでした。  夜の鳥もいいものですね。




ここは猿山ですね ここもいい感じにライトアップされて素敵ですね。



金曜日は大雨で消えてしまったのですがこんなものもありましたよ。




何か白いのが並んでますよね?   実はろうそくの入った灯篭見たいな感じなものです。

夜になると綺麗なはずだったんですがあいにくの雨で全部消えていました。

皆さんが来る時には綺麗に灯っていいるといいですね。





さて今日は短く済むと思ってたんですが・・・・・? 長くなってきてますかね?

まあ気にしないので大丈夫です。 (大丈夫じゃないか?)


今後の夜の動物園の日程をお知らせしますね。

7月31日(土曜日)     8月7日(土曜日)       8月14日(土曜日)
8月15日(日曜日)     8月21日(土曜日)      8月28日(土曜日)

が 今後の日程です。 普段の閉園時間17時から閉園時間を21時に延長しています。  入場料は変わりませんので安心してくださいね。 もちろん年間パスで入れますよ!


朝から晩まで見てもよし 晩御飯を食べてからの食後の運動ついでなんてのもいいかもしれませんね。


そんなこんなで残り6日間だけなので是非夜の動物園を満喫しに来てくださいね!


注意点として虫よけスプレーこれ必須ですよ! 無いとかなりひどいことになります!



こんな感じで夜の動物園の紹介はいいですかね?


それじゃあこれからシカに入りますよ  (今からですよ ということは・・・・長)




今回のシカは皆さんに注意してもらいたいことを紹介しますね。 


これです
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はい シカですね。
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で こんな感じです。  シカさんたちは意外とフェンス近くで寝てることが多いんですね(正確には寝てないで反芻するために座ってるだけです)
そうなるとこうなります
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シカさんに触れちゃうんですね。 そこで皆さんに注意してもらいたいのがフェンス越しにシカに手を出さないで頂きたいんですね。

手を出すとこうなります。
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シカさんが寄ってくるんですね。 こうなるとそのあとは想像できますよね?

この写真を見て可愛らしいじゃないかと思ってたら大間違いですよ?

この後シカは指を噛みますね 理由は餌と勘違いしちゃうんですね。

最近はシカに餌をあげてしまう人が多くてフェンスから物が入ってくる=餌になってるんですね。  これは人間も困るし動物も困っちゃうんですね。

仮にこれで怪我をさせてしまうと極端な話で動物を処分なんてことも世の中あるんです!(動物園では無いですからね)


例で言うと  北海道でエゾヒグマに餌をあげちゃいます そうするとクマは人間=餌を持ってるってなっちゃうんですね。 そのあとは人里に下りてくる=人間に射殺される  なんとも人間の好き勝手ですよね?

こんなことが起きないためにも野生動物には餌付けは絶対しない!!ってのが大事なんですね。

脱線しましたね  要するに何が言いたいかというとシカさんに餌をあげたりフェンスに指を入れたりしないで下さいということが言いたかったんですね。

もちろん他の動物たちも同じですからね。 是非皆さんのご理解とご協力をお願いしますね! よりよい動物園 自然環境をつくっていくのに必要なことなんですね。



とくにお父さんお母さんには自分の子供に自ら怪我をさせるような危険な行動を子供にさせないようにしていただけると自分たちの安全にも繋がりますし 本来動物というのは種類によっては危険なんだよっていうのを子供に教えるきっかけにもなると思いますのでご協力お願いいたします。 

少し説教染みてしまいましたね。 申し訳ありません。



もう少し書きますね(はい まだ書きます)



電気柵内の野菜の生長です。

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トウモロコシはあっという間に大きくなっていきますね!  そろそろ間引きしなきゃいけないですね。



あと皆さんに報告があります。  最近動物園に来た方はお気づきかもしれないですが・・・

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はい ウチダさんですね。   彼が亡くなってしまいました。  ウチダ水槽を見るのを楽しみにしていた方々には申し訳ないです。


ウチダブログはどうなるの? という方も多いでしょう。 


ウチダブログは予定通りやらせて頂きます!  今からではないですよ。 今からだと前回を越してしまいますからね。


そんな感じで今はウチダ水槽も撤収されて見ることが出来なくなってしまいました。

ご了承ください。

それではそろそろ長くなってきましたので終わりたいと思います。(今日も結局2時間近いです)


最後にオマケです。


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最近あまり見る機会のない本田鷹匠によるビリーのルアーシーンです。

さすがの腕前に惚れぼれしますね。


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表情も勇ましいですね。


それではまた長い長いシカブログでお会いしましょう。

電気柵とシカ~未知との遭遇(接触?)

さて 今回は前回の続きで電気柵の設置が終わってシカを放飼場に放すところから始めさせてもらいますね。

今回もかなりの長大作になりそうです。 心して読みにかかってください!


それでは 電気柵とシカ~未知との遭遇(接触?) 始まります。



シカに入る前に説明し忘れていました。 電気柵は設置後動物に心理柵としての機能を果たすためにトレーニングが必要なのです。   具体的には一回電気柵に触ってもらって感電してもらうんですね。      

基本的には自ら興味を示して触りに行くことが多いです。 ただ個体によっては餌での誘導が必要になることもありますね。


電気柵の詳しい説明は今までのブログを参考にしてくださいね。 (長いので心して)



ではシカを放しましょうかね。   今回は実況解説していこうと思います。





はい シカが出てきましたよ。 パーマネントもしっかり見きれてますね。






はい 皆さんさっそく興味を示していますよ。




勇(いさむ)  はパーマネントが放飼場を出て行くのを見ています。





勇さんは素通りですね。 向かった方向からして電柵への興味よりも食欲の方が勝っているとわかりますね。


歩(あゆみ)だけが電気柵に興味を示していますね。   他の子は奥に移動していっています。





はい この瞬間歩が未知との接触です。





みんなビックリして走り出します。 1頭が感電すると他の個体も驚いて走り出すんですね。

ただ驚くことにこの時 勇さんは普通にご飯をがっついています。 餌への執着心恐るべし! ですね。




走り去った歩はといいますと・・・




はい 素晴らしい跳躍で跳ねるように走っていますね。 これがシカの本来の走り方です。   

しかしながらこの写真を撮った弓山さんのシャッターを切るタイミングは絶妙ですね。

唸らされます。




こちら一緒に走り去った恩(めぐむ)です。   何か気がつきますか?


この写真で何がどうなんだ? とお思いの方まだそれではシカマニアにはなれませんよ。




はい こちらが平常時です。 わかりましたかね?


お尻の白い毛に注目してみましょうか。  比べるとお分かりですよね?



はい 平常時


こちらビックリした後    そうです お尻の毛がふっくらしてますね。

シカさんは驚いたり警戒した時にお尻の毛を逆立てるんですね。

動物園のシカではあまり見ない光景なので珍しいですね。

野生のシカは大体いつもこんな感じですけどね。


話し戻します。




警戒した足どりで戻ってきました。  足を高く上げて馬でいうところのトロッターとかみたいに歩いてます。 勇ましいです。



こんどは恩くんが先頭ですね。



はい 恩くん未知との接触です。 反応速度は恩、芽(めい)、歩の順番ですね。

触れていない芽ちゃんかなりの反応速度ですね。 もしかしてニュータイプ?・・・・・


最近の若者には少し難しいネタでしたね。






はい あっという間に走り去りましたね。   この後他の子たちも未知との接触完了しました。

残るは勇さんだけになりました。




ついにお腹も膨れて重い腰を動かしだしました。   さっきから何を騒いでいるんだ?  
と とぼけ顔で近づきます。

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はい 未知との接触完了です。  次の瞬間・・・・
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重たい体を持ち上げます。
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走り去りました。
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そしてこの顔です。   正直勇さんがあそこまで機敏な動きを出来るとは思っていなかったですね。  ちょっと安心しました。

貴重なので引きでもう一度どうぞ。




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とまあこんな感じでシカさんの電柵へのトレーニングは完了ですね。

このあと何日間かは一日一頭ぐらいは触っていましたね。  ただ最近は触ることもほとんどなくなりこちらの狙い通りに電柵と電柵の間を通ってくれています。

いいデータが取れて動物園の研究の場としての機能が果たせそうですね。


さてかなり長くなってきましたがまだ書いちゃいます。


前回設置した状態の写真を載せていなかったので
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これが自動撮影装置ですね。  シカさんが中を通ったとこをしっかり撮ってくれています。  そのうち酪農学園さんから写真のデータをもらってブログで紹介いたします。


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トウモロコシの芽が出ました!  あとはどこまで育つかですね。
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人参も出ています。


こちらは「緑化計画」ですね。
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緑はありますが少し薄くなった場所もちらほらですね。

そこで最近はまた種をまいています。





こちらの二種類ですね。  あとこんな工夫も始めています。
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こちら木の周りだけ草が残っていますよね?

そこで森の散策タイムでおなじみの吉野さんの提案で色々と障害物を入れてみました。

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こんな感じですね。  あとはこれでシカの食害をどれだけ防げるかですね。

「緑化計画」については追って報告しますね。

とんでもなく長くなってますね!  しかしながら報告しなくてはいけないことがたまってきてるので書かせて頂きます。 すいませんがお付き合いください。


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お食事タイムであげている餌です。 リンゴ、ニンジン、ジャガイモ、キャベツ
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青草
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人工飼料です。 長四角のがヘイキューブ、右下のがZF、左下のがルーサンペレットです。

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あとはヤナギの木ですね。  こちらはシカ舎裏にあるヤナギ畑から切ってきます。
こちら
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やばいです長いですねぇ。

恩の角のその後
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だいぶ伸びてきましたねぇ。   左角も傷がふさがりましたね。 ただ形はいびつになりそうですね。


それでは最後にお知らせです。 

いよいよ夜の動物園のシーズンが来ましたよ!!   

一番近いのは今度の金曜日と土曜日です。   

夜の動物たちも魅力満載ですよ。


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闇夜に浮かび上がる勇さんの鹿の子もようは幻想的ですね。

彼らは夜行性なので生き生きとしてますね。

他にも
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アザラシのさくらこも初めての夜の動物園で生き生きとライトに照らされた水の中を優雅に泳いでますね。

こちら
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エゾヒグマ館のとわちゃんも生き生きと活魚のウグイを捕まえて食べていますね。



とまあ そんなこんなで魅力いっぱいの夜の動物園に皆さん是非一度足を運んでみてくださいね。

動物たちのいつもと違う行動やドキドキ体験も特別版をやってたりしてるのでかなり楽しめると思いますよ。


それでは 今回は三回分くらいの長さの間違いなく過去最高に長いブログに付き合って頂きありがとうございます。(書くたびに長くなってきているような・・・・・)

それではまた 長い長いシカブログでお会いいたしましょう・・・・・・(二時間もかかったなぁ)

ワクチンと体重測定

7月16日13:45~ 2回目のワクチン接種を行ないました。
今までとは違い日中に実施。14:00~のドキドキ体験までに終わらせました。

その前にまずキナコさん前回同様お先にチクッと刺せてもらいました。

仔狼を裏マスに呼び寄せ、その後室内に入ってもらいました。


先日指を噛ませて傷を負ったため一応ゴム手袋着用。捕獲成功です。


すぐさまワクチンを準備。仔狼を固定します。


スーパー獣医師の手によって無事にワクチンを注射。


体重測定を行なおうと仔狼を持ち上げてみると・・・

ジェイさんに似ていませんか?やっぱり親子です。

で、体重はと言いますと、

10.4kg!! 成長が早いと言いますか?食べ過ぎと言いますか?

後はお決まりの体側です。


でも、一番驚いたのはこれ!!

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立派な狼の歯です。噛まれたら大怪我です。

そんな様子を覗き見している者が・・・!!

勇さん。お腹がすいていたみたいでエサを待っていました。

作業が全て終了。仔狼はキナコさんの下へ返してあげましょう。


その後、皆さんお待ちかね!オオカミのお食事タイムです。
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イッパイ食べて元気回復。食べてすぐに遊びに行きました。
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後1回ワクチン接種が残っています。
その頃になるとはたして押さえる事が出来るのだろうか?

                                  つづく

りんご

ボクとリンゴ


リンゴとお父さん


ボクとリンゴとお父さん


両手にリンゴ


ボクとリンゴとお父さんとお母さん


お肉とボク





'次回!!
ワクチンと体重測定'

ホッキョクグマ放飼場工事のお知らせ

ホッキョクグマ「ピリカ」の屋外プールの排水管が破損したため改修工事を行います。
そのため、7/20(火)から7/23(金)の間、「ピリカ」をご覧頂くことが出来ません。
皆様にはご迷惑をおかけしますがご了承ください。


この写真はララと同居していた時に撮ったものですが、
円山動物園職員歴3ヶ月のぺーぺーにはララなのかピリカなのかはっきり分かりません。
分かる方、ぜひ教えて下さい。
本当は直近の写真をご紹介したいのですが、最近撮影したものがありません。
せっかくなので昔のちびピリカを↓





明日から「かがやく夏の円山動物園」と題し、夏ならではのイベントを色々開催していきます。
さっそく明日は障がいのある方とご家族を夜の動物園へご招待するハーティナイトと
夏休み特別企画展「太古の動物園」がスタートします。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-316.html
太古の動物園の様子は私もまだ見ていないのですが、恐竜の糞の化石って気になりますよね。

また、今日からはキッズータウンの前売りが開始になっています。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-315.html
こちらは円山動物園でも今年初めて開催するイベントになります。
皆様ぜひ足を運んでみてください。

明日からの3連休ではどさんこ馬とのふれあい体験も実施しています。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-309.html



18日はカバの「ドン」「ザン」親子のお誕生会を実施します。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-317.html



これはカバの歯磨きイベントの時の写真です。
私は「ドン」のすぐ近くで写真を撮っていたのですが、数年ぶりに生命の危機を感じるほどの大迫力でした。
誕生日イベントでも豪快な「ドン」「ザン」の姿が見られると思いますよ。

最後に夏のイベントと全然関係ないですが…




熱帯鳥類館で綺麗な鳥を見つけて、しかもブレずに写真に撮れたので自己満足。
望遠の限界を感じてしまいますが。

連休も皆様のご来園をお待ちしています。

電柵

さあ今回は電柵設置までの流れを紹介させて頂こうと思っています。

かなりの長文になることが予測されますので心して読んでください!



それではまいりますか


はい これが電気柵ですね。  設置までの流れの前に電気柵とはどのようなものなのかを説明しますね。


電気柵とは文字通り電気の流れた柵なのですが別名は心理柵と言います。

なぜ心理柵なのか?  それは動物の心理に働き掛けるからです!

電気柵に触れた動物は強い衝撃を感じます(野生界では経験しないような馴れない痛み) 嫌な思いをすると動物は電気柵に近づかなくなるんですね。

人間も何か嫌な思いをしたら次回からは気をつけるようになりますよね? 

それと同じで動物も嫌な思いをしたら次回から気をつけるようになるのです!


まあそれを利用したのが電気柵=心理柵なのです! お分かりいただけましたかね?
ちなみに動物の体には害をなさない程度なので安心してくださいね。


どれくらいの衝撃か興味のある方は観光牧場なんかに行くと設置してあるので試してみてください(自己責任ですから本気にしないでくださいね)

まあ自分も電気柵で感電したことがあるので動物園で声をかけていただければどんな感じかは説明いたします。  自分にはもうしっかりと心理柵が働いています(笑)

さて電気柵について理解していただけたところで設置までの流れに行きましょうかね。



まずファームエイジさんの持ってきた電柵の道具をシカ舎裏に運び入れます。
映っているのは酪農大の学生さんとファームエイジの川崎さんです。(左側の濃い緑の服の女性です)
次です。



電柵を付けるもとになるポールに線を引きます。 この線を頼りにポールを土にさしたり電柵をつないでいきます。

この黒いポールはグラスファイバーで出来ているのでしなやかさがあります!このしなやかさのおかげでシカがぶつかっても倒れたりしないんですね。



次は黒いポールの線のところに後で電気を流すリボンをつけるための金具をつけます。

この準備が終わればいよいよ放飼場に設置しに行きます。





まずは電柵設置場所の四隅にポールを立てていきます。



もちろん自分も手伝っていますからね。  しかしながらシカ舎の放飼場は石だらけでなかなかポールが入っていかなくて苦労しましたね。 悪戦苦闘です。



なんとかポールを立てていよいよ電気を流すリボンを付けます。 

リボンって何よ? と思いの方が多々いらっしゃると思いますので説明しますね。

電気柵の電気を流す帯状の布で金属製のワイヤーをとおしたものを通称リボンと呼んでいるのです。 リボン以外にもワイヤーだけのものあるのですが今回はシカが当たってもしなやかさのあるリボンタイプを使うことのしました。

さて 話を戻します。




女性陣がリボンを付けている間も男性陣は黙々とポールを打ち付けていきます。




途中でクマ館担当の河西さんも手伝いに来てくれました。 助かりました。


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黄色い金具の登場です。 これは人が中に入るときの扉となる場所につける絶縁の持ち手がついたものです。 これが無いと感電しますね。

これで二カ所の設置完了ですね。  あと二カ所です。
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さてリボンの付け終わった電柵に今度は電源につなぐための電線を装着します。
画像の黒いやつがそれです。
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こんな感じで装着です。    

さて今回の電源はどこから確保するのかといいますとこちらです。
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はい  ソーラーですね。

このソーラー一台で今回設置した規模であれば二倍くらいまでまかなえるほどの余裕があるそうです。  凄いですね。

ちなみに天気悪いと駄目じゃないかとお思いの方がいらっしゃるかもしれないので付け加えておきますが曇りが一ヶ月続いても大丈夫なくらいの性能があるんです。


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今回は電気柵がシカ放飼場の奥と手前で離れているので電線は地面の中をはわせてあります。 上の写真の土の色が少し変わって見えるのがそれですね。


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全部の器具の設置が終わったらこの標識を付けます。 もちろん人間用であってシカに知らせているわけではありませんよ。

これを付けていないと誤って触ってしまう方がいるかもしれませんからね。


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・・・・・・電気が流れていたら一発アウトですね。
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さていよいよ電気を流して通電しているかの確認です。  電圧は9800ボルトでした。

野生動物に対しては少し強めの電圧にします。  牛で5000ボルトとかですね。
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ちなみに電柵の中には人参とトウモロコシを植えました。 種からなのでどこまでのびるかはわかりませんが・・・

さて電気柵の設置通電の確認が済みましたのでいよいよシカさんに登場してもらいましょうか! と 思ったのですがこのままいくと恐ろしい長さになるので (もうなってる)シカを出してからの話は次回に置いといて 今回の設置の目的をお知らせしますね。

ここからは文字だらけです。ご了承くださいね。



現在北海道ではエゾシカが爆発的に増えています! その数53万頭とかになっています。 

原因は 人がオオカミを絶滅させた  食料となるものが増えた(農作物など)
隠れ家が増えた(人工林の増加)  暖冬で降雪量が減ったなどがあげられます。


ざっと見ただけでも人間が原因と分かりますね。    今北海道では増えすぎたシカを減らすために年間13万頭ほど捕獲しなくては数を減らせないと言われています。  しかしそのうち捕獲できているのは7万頭ほどと言われています。

シカは2歳になると繁殖可能になるのでこのままでは増える一方です。

捕獲方法は猟銃を使ってのハンティングのほかに囲い式の罠などがあります。


さてここで今回の電柵とのかかわりが出てきますよ。 囲い式の罠は周囲を高いフェンスで囲い中に餌を入れてシカをおびき寄せて中に入ったシカを一網打尽にする方法です。

しかしフェンスの設置はコストがかかります。そこで今回囲い式罠のシカを搬出する場所などを電気柵におきかえれないかの検証をするために酪農学園大学との共同研究で実験的にファームエイジ株式会社協力のもと電気柵の設置にいたりました。

具体的には電柵と電柵の間が餌箱側と奥では違います。1.5メーターと1メーターです。


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この間ですね。


この間をシカが電柵にある程度馴れた後で通るかどうかが今回の実験の重要なポイントです。

通ったかどうかは酪農大で用意して頂いた赤外線センサー付きのカメラで動画を撮影しての検証です。
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こんな感じのカメラですね。


この間をシカが安心して通るようであれば今後の北海道でのシカ捕獲の方法が劇的に変わるときが来るかもしれませんね。 コスト削減が出来れば色々な市町村でのせっちが期待できるのです。

とまあこんな感じで今回の設置についてご理解いただけましたかね?
要するに何メーターまでならシカが通るかが重要なんですね そこを調べるために設置しているのです。

前の回のブログに書いたとおり動物園の研究の場としての機能が実践されていてなおかつそれをお客さまも見ていただいて北海道の現状を伝える環境教育でもあるのです。


とまあ小難しい話なのでもしもっと詳しく聞きたい方は是非動物園に来てシカ舎にいる自分に聞きに来てください。
パーマネントが目印です。

近くの獣舎にもパーマネントな方が居るので間違わないように気を付けてくださいね。



さて過去に類を見ないほど長々と書いてまいりましたが今回はこれくらいにしておきたいと思います。


最後に
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はい ウチダさんでした。  彼も北海道で話題の動物?ですよ(特定外来生物として)

ウチダザリガニについてもそのうちやらなくてはいけませんね。

さて 次回は電気柵とシカ~未知との遭遇(接触?)でお会いしましょう!

今回も長々とご覧にいただいて感謝いたします。  (毎回長いですからね)

次回も長々やらせて頂きますね それではまた・・・・・・・

仔狼 愛称投票お願いします

シンリンオオカミの子供の愛称投票をはじめました。


応募期間は平成22年7月10日(土)~7月19日(月)の10日間です。

今回は今までとはやり方を変えてみました。
というのも動物園ではアニマルファミリー制度があります。
対象動物の中に『キナコ』が入っています。



まず『キナコ』のファミリーの方に事前に愛称を募集しました。

集まった中から動物園選考委員会を立ち上げ最終的に3つの候補名を選びました。



愛称候補
①シード(seed)
 主な命名理由:ジェイとキナコの一粒種だから。種から命をつないでほしいから。

②ダイズ
 主な命名理由:キナコの子だから。ダイズのダイ(大)は、北海道の“大”地で元気 
 で“大”きなオオカミに育ってほしいから。

③ルーク
 主な命名理由:J(ジェイ)、K(キナコ)、L(ルークの“ル”はLから)のアルファベット
 順。また、トランプのJ(ジェイ)、Q(ルークの“ク”はQから)、K(キナコ)。


この中から1つ選んでもらいます。
その結果、最も得票数の多かった愛称に決定する予定です。


募集場所は動物園センターとエゾシカ・オオカミ舎1階


応募用紙に必要事項を記入して応募箱に入れてください。


愛称を選ぶのに少しでも参考になりますよう成長記録写真を一緒に展示してあります。





これは!と思う名前を選び、ぜひ投票しにお越しください。
宜しくお願いします。

あなたの一票で決まります。

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