札幌100マイル

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円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

by zoozakki

プロフィール

円山動物園

札幌の中心部から近く、緑豊かでのんびりできる動物園です。
ちびっこはもちろん、大人も楽しめる空間を目指して奮闘中。
もちろん魅力的な動物たちもたくさん。
希少種の繁殖や、環境教育にも積極的に取り組んでいます。
そんな円山動物園の日々と、そこで働くひとびとのつぶやきを綴ります。
公式ホームページ:http://www.city.sapporo.jp/zoo/


投稿したブログ数:1345件

記録更新

10月11日に出産したハダカデバネズミが、出産後19日を経過しました。

以前にもブログで書いたとおり、円山動物園のハダカデバネズミは いわゆる「女王バチ」にあたるポジションがまだ決まっていないため、 子育てに成功した例がありません。

昨年5月に出産した時も、生後18日で子どもが死亡してしまいました。 今回も5頭の出産は確認したものの、生き残っているのはたった1頭。 でも、なんとか最長記録を更新することができました。

 

これが生まれた時の写真 小指の先のような大きさで、このままで生まれてもいいの?と思ってしまうくらい 無防備な感じです。

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こちらは生後11日目。 色が大人と同じようなピンク色になってきて、大人と同じように皮膚が少したるんできました。 この時は、群れが動き始め、寝室とは別な場所に連れられてきてしまいました。 以前も似たようなことがあった後、子どもが死んでしまったので、この時は心配しましたが 無事乗り切ってくれました。

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生後17日目で、授乳しているのでは?という写真が撮れました。 以前の出産では見られない光景だったので、今回しっかり育ってくれているのは きちんと授乳できているからかなと考えています。 それにしても「子ども」というイメージとは程遠い顔…。

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これが本日の写真。 今日も群れが大きく動いていて、一瞬姿が見えなかったので焦りましたが 後ろの方でちょこちょこと動いていました。

(写真右の丸い穴の近くにいるのがわかるでしょうか?)

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今年8月に発表された、麻布大学、慶応技術大学、熊本大学の研究によれば ハダカデバネズミの「働きネズミ」は、「女王ネズミ」の糞を食べて ベビーシッターとなることがわかったそうです。 糞の中に含まれているホルモンが、働きネズミたちの母性本能を目覚めさせ ベビーシッターに変えるのだとか。

https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2018/8/28/28-47491/

人間は母乳を飲んで、お母さんから免疫を受け取りますが、なんと糞を食べて 母性を受け取るというのは何とも不思議な生き物です。 円山動物園のデバたちも、立派なベビーシッターになって、子どもを大切に育ててほしいなと願っています。

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↓この写真は、赤ちゃんが女王から生まれている真っ最中のところです。ちょっとショッキングかもしれませんので苦手な方は拡大を控えてくださいませ。

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それにしても不思議な生き物だ…

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