札幌100マイル

円山動物園ブログ

円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

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わくわく蟲ランド 食虫展

ただいま開催中の夏の特別展示「わくわく蟲ランド 食虫展2014」を覗いてきました。

ここで全部をお見せするのはもったいないので、ほんの一部だけご紹介します。

 

会場は正門すぐそばの動物科学館ホール。蚊取り線香、虫除けスプレーは「ダメ!ゼッタイ」

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中に入ると、さっそく目に飛び込んできた巨大バッタ!

環境汚染による突然変異か!!

と思いきや、これはオブジェだったようです。一安心。

その後ろにはたくさんの虫の展示ケースが並んでいます。

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どれどれ、本物の虫はどこかな~

 

おっと、世の少年達の心をくすぐりまくるであろうこのカッコイイのはなんだ!

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「コーカサスオオカブト」といって、アジア最大のカブトムシらしい。

こんなのともしも森の中ででも出くわしたなら、興奮度マックス間違いなしでしょう。

あ、残念ながら日本にはいませんよ~。

 

続いて、出ました~

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洗濯機のホース。

みたいな巨大な…なんだこれは!?

これは「ヤスデ」とのこと。

説明文によると、刺激するとくさい液を分泌するらしいんですが、「においは「実家のタンス」みたいなので心配無用」とあります。ん?心配無用?これを書いた人の実家のタンスが気になってきました。

 

さて、ここで問題です。

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この写真の中に、虫が1匹いますが、見つけられますか?

 

正解は、これ

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オオコノハムシという虫で、その名のとおり、木の葉に擬態している虫です。

解らなかった人は、もう一度よーく見ると解るはずです。

個人的にはこの虫が一番好きで、家で飼いたいくらいです。

葉脈や葉の先の枯れかかったところなど、なぜこんなにも葉にそっくりな形になったのか。

ダーウィンの進化論では説明ができない、サムシング・グレートの存在を感じさせる神秘的な虫です。

 

そして、これもまたすごい虫を発見。

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タンザニアバンデッドオオウデムシ

なんでも、世界三大奇虫のひとつらしい。

確かに、このフォルムの奇抜さは他の虫より群を抜いていますね。

画像では解りませんが、見ていると、長くて細い触覚!?を動かしており、その動きは滑らかなスローモーションのようで、なんとも表現しがたい奇妙さです。

 

会場には、他にも「虫と触れ合えるコーナー」もあります。

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こちらはゴキブリの仲間で、「デュビア」という虫。ゴキブリと聞くと敬遠しがちですが、手に取ってみると、案外かわいかったりするものです。

 

そして、今回の虫展のテーマ「食虫展」ということで、食べられる虫の紹介もしています。

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イナゴの甘露煮の缶詰タワー

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こちら、古くから日本で食べられているという、蜂の子、ざざむし、いなご

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皿に盛ってみると意外と美味しそうですね。今、口の中で「ごっくん」と鳴りました。

 

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最後に、食べたい虫の投票のコーナーもありました。みなさんも虫、食べてみたいですか?

 

ほかにもここでは紹介しきれなかった世界の奇想天外な蟲たちがいっぱいいるので、ぜひあなたの目で確かめにきてくださいね!

訃報

大変残念なお知らせです。

 

動物たちのニュースでご報告させていただいたとおり、去る3月31日にエゾヒグマの『栄子』の安楽死の処置を行いました。

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栄子は1973年1月に登別クマ牧場で生まれ、同年12月にまだ幼い仔グマとして当園に来園いたしました。

以降、すくすくと成長し、1981年(昭和56年)には初めての子供を出産し、以来、1996年(平成8年)までに15回の出産で32頭の子供を産んだ偉大な母となりました。また、一般的に30年と言われるクマの寿命を超えても旺盛な食欲を見せる元気なおばあちゃんでもありました。

しかしながら2011年1月、栄子が38歳になった頃、後肢の動きが急に鈍くなり、その後自力で立つことができなくなりました。獣医師による検査の結果、脊椎疾患による後躯麻痺(不随)と診断され、また根治治療が不可能であることも判明いたしました。

ただ、当時、栄子自身は後足を動かすことはできなくても、完全な寝たきりということではなく、動く前脚を使って自力で多少は姿勢を変えることができましたし、全身状態も健康的、そして何より目に強い光が感じられたことから、出来る限り長生きさせてあげようということで、ケアをしていくこととしました。

麻痺(不随)が起きている動物のケアにおいて問題となるのは褥瘡(床ずれ)の防止です。

特に体が大きければ大きいほどそのリスクが高まります。栄子の体重は140kg以上あり、頻繁に体重のかかる場所を変えてあげなければあっという間に褥瘡ができてしまいます。

そのため、起立できなくなって以降、極力一箇所に体重がかからないように寝藁など柔らかい床材を敷き、毎日何回も職員が栄子の体の向きを変えてあげて、褥瘡ができないように、もしできてもそれが進行しないように管理をしておりました。

起立不能になった当初は元々暮らしていた世界のクマ館の寝室でそのような管理を行っておりましたが、世界のクマ館は建物自体が古いせいもあり、温度などの環境管理が難しい施設であったため、2012年7月には栄子を動物病院に移し、動物病院の特設入院室でケアをすることになりました。

その後も何度か体調を崩したり、軽い褥瘡ができてしまったことがありましたが、職員のケアと何より栄子自身の体力で何とか乗り越えておりました。

 

しかしながら今年に入ってから、それまで動かすことができていた前脚の動きが鈍くなり、栄子自身が自分の力で体勢を変えることが一切できなくなり、いわゆる寝たきりの状態、エサも自力で食いつくことができず、職員が一つ一つ口元に差し出してやらなければ食べられない状態になってしまいました。

また、全身的にも慢性的な腎不全を患い、体のだるさなどの症状が出ていることも推察されました。

褥瘡の状態も急速に悪化し、その痛みも日に日に強くなっている様子が見られました。

 

そのため、これ以上の延命は栄子の苦痛を強め、長引かせるだけと判断し、安楽死の処置を行うことといたしました。

 

栄子は体調を崩す前も多くの方に愛された人気者であり、体調を崩した以降も、展示をしていないにもかかわらず、多くの方が気にかけてくださり、果物などの差し入れをいただいておりました。

ここ数年の栄子はもしかしたら動物園の動物の中で一番良いものを食べていた動物かもしれません。

エゾヒグマの寿命は30年ほどといわれますが、栄子は41歳、人間の年齢にはたとえづらいのですが、おそらく120歳に近いものと思われます。

3月30日には大好きなスイカやトウモロコシを食べてもらい、最後のお別れをいたしました。

 

 

死後の測定の結果、栄子の体長(頭胴長)159㎝、体重128kgでした。

病理解剖の結果、生前の獣医師の診断通り、脊椎の重度の疾患が認められました。

最後になりましたが、これまで栄子を応援してくださった多くの皆様に厚くお礼申し上げます。

栄子おばあちゃん、本当によく頑張ってくれました。ほんとうにお疲れ様でした。

そして安らかにお眠りください。今までありがとう。

 

第一レストハウスに献花台を設けました。

亡き栄子を偲んでいただければ幸いです。

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画像 013

 

円山動物園飼育展示課 飼育展示二係長 石橋 佑規

 

冬来たりなば春遠からじ・・・?

エコ豆まきの鬼役も、
雪まつり会場でのマルヤマンショーも終わり、
平常に戻りつつあるごっさんです。
こんばんは。


まだまだ春は遠いと感じてしまうような寒さと雪・・・
そんな札幌市円山動物園でも、
今日のようなやわらかな日差しに、
ついウトウトしちゃってる動物たちを
ほんのチョット紹介いたします。



まずは行儀よく並んで、日向ぼっこのおサルさんたち。
中松さんやコータさんも気持ちよさそ~。





こちらは熱帯雨林館
マレーバクのワカバちゃん
気持ちよさそうに寝てます




あっ、ゴメンゴメン
邪魔するつもりじゃなかったんだよ
ゆっくり寝てて






寒帯館の「冬も元気な」アムールトラ
タツオは爆睡




アイちゃんも気持ち良さそうに円くなって






は虫類・両生類館では、
マツカサトカゲ
こんな可愛い顔でウトウトしちゃってます
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そしてそして・・・

この方だけは全然眠そうじゃありません・・・




マレーグマのウメキッつぁん!
ソチオリンピックに影響されてかどうか、
次のオリンピック代表に向け、
日々トレーニングに燃えてます。

まずは平均台!
あらよっと!
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続いて、ロッククライミング!
うりゃ!
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これは、水球?
動きが激し過ぎて、まともな写真が撮れません。
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新体操か?
男子で?
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そんな可愛い動物たちを間近に見れる
円山動物園で待ってま~す!

円山動物園HP更新一時停止のお知らせ

本日より2月18日(火)9時までの期間、札幌市ホームページ運用システムの改修作業のため、円山動物園ホームページの更新が停止いたします。
これにより、「みんなのドキドキ体験メニュー」の当日及び翌日の予定が更新されません。
大変申し訳ございませんが、期間中は、園内の掲示板等によりご来園の際にご確認をいただきますようお願いいたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承ください。

大通デビュウ?

円山動物園を応援してくださっている皆様にお知らせです。

な、な、なんと・・・

マルヤマンが雪まつり大通会場で踊ってます!

大通7丁目会場の「♡すべてにLOVEを♡」という、
動物の雪像(滑り台つき)がありますが、
その素晴らしいステージに、
なんと雪まつり期間中の毎日夕方5時から、
マルヤマンショーを絶賛開催中です!

シークインダンサーズは勿論、
QOO(クー)ちゃん、
もんすけも応援に駆け付けてくれてます。




シークインダンサーズは半そでポロで踊ってますよ!
ぜひ、応援しに来てください!



マルヤマンショーのあとには、
午後6時30分頃からテレビ塔の下で、
スノーフェスティバルの告知をしております。
(写真は7日までの地下街編)




見かけたら、お声を掛けていただけると、
とっても幸せです。


明日も入園料無料の円山動物園で、
(酷寒の大通会場でも)
待ってま~す!

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