札幌100マイル

円山動物園ブログ

円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

『過去の雑記帳』カテゴリーの投稿一覧

アジアゾーンの日

すごい雪が積もりました。





園内はそこら中、雪だらけです。
昨日から降り続く雪で真っ白けになってしまいました。





そういえば、昨年の12月12日。
アジアゾーンがオープンした日になりますが、
この時も大雪でした。
1年をめぐって同じ天気になるのでしょうか。




さてさて、アジアゾーンの1周年を記念して
明日と明後日の土日はアジアゾーンの動物たちに
スペシャルメニューをあげますよ~。


今日はその新鮮なメニューが到着しましたので
ちょっとだけご紹介します。





ベルクマンの法則で有名なマレーグマです。
世界のクマの中で最も小さい種類です。





マレーグマは現地ではシロアリなどを食べるということで
カブトムシの幼虫をあげる予定です。
カブトムシの幼虫を久しぶりに触りましたが
プニプニしてて気持ちよかったです。
たぶん食感、バツグンでしょう。






そして、犬用のガム。
20cmぐらいの普通のサイズを想像していましたが、
その倍はあるであろう巨大なサイズでした。
その下にあるのはピーナッツですが、
比較すると巨大さがわかると思います。






他にもイチゴやサトウキビ、大根など
普段はあげることがないスペシャルメニューです。
喜んでくれるといいのですが。





これは、円山動物園で唯一飼育している魚
アジアアロワナたちにあげる活スジエビです。

活きがよく手でつかまえようとしてもピュンピュン泳いで
捕まえることができませんでした。







そのほかにも、柿、メロン、エノキ、かっぱえびせん、、、などなど
たくさんのスペシャルメニューです。
動物たちの体調等により予定を変更する場合がありますが、
詳細は円山動物園のホームページでご確認ください。




それでは、今日は来年の干支?
シマウマに扮したマルヤマンの画像でお別れです。



シーク・イーン!!


オリイオオコウモリの日

オリイオオコウモリの「オリイ」って折居さんだから





アスクレピオス飼育員に怒られてしまいました。
すみません。
オリイオオコウモリのオリイって勝手に地名だと思っておりました。
勉強不足でした。
本当に申し訳ございません。





アジアゾーン熱帯雨林館の
アロワナと同じゾーンにいるオリイオオコウモリ。
つぶらな瞳がキュートです。





あんまり動かない。
と思われがちですが、そのとおりであんまり動きません。


でも、ずーっと見ていると
ほんとにたまに偶然に飛ぶことがあるんです。





コウモリが飛ぶ姿、見たことありますか?
おそらくびっくりしますよ。


で、本題に戻しますが、
このオリイオオコウモリの「オリイ」というのは
折居 彪二郎氏(おりい ひょうじろう)の名前からとられたというのです。


最近発刊されたという7千円ぐらいもする
「鳥獣採集家折居彪二郎 採集日誌」
を嬉しそうに抱えるアスクレピオス飼育員に折居氏のことを聞いてみると、
折居氏は、世界をまたにかけ、多くの動物の新種を発見したとのこと。
学名に「オリイ」の名がついている鳥獣も数多くあるのだそうです。
オリイオオコウモリもその中の一つとのこと。





コウモリと聞くと、イソップ寓話の卑怯なコウモリを思い出しますが、
別にコウモリは卑怯なことをする動物ではないのに、
見た目のイメージだけでこのような話が考えられてしまったのでしょうか。

卑怯な人を「コウモリ野郎」と言ってしまうことはありますが、
コウモリもかわいそうな立場です。




それでは、今日はアスクレピオス飼育員の
トゲチャクワラの元気な姿を見て微笑んでいる写真でお別れです。



シーク・イーン!!


ボウちゃん日記

今日は比較的暖かい日でしたね!

今日も総合水鳥舎の魅力をガンガン発信していきたいと思います!



こちら先日のボウちゃん。


見てください!この鋭い眼光!

朝に調理室の外のドアが開くと音を聞きつけてこんな近くに待機しているのです。
私が入れないよ…


そんなボウちゃんですが食事時はとても大人しくなります。
毎日刻んだ青菜ともやし、それにペレットを給餌しています。
ボウちゃんは食いしん坊なので専用の桶を用意しています。

同居しているアイガモとエジプトガンに邪魔されることなく食べることが出来ます。
VIP対応ですね。

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良く見ると…背中に水滴が!キラキラ!!

外が小雨だったおかげですね。



総合水鳥舎にいるのはもちろんボウちゃんだけではありません。


総合水鳥舎のアイドル!

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ハワイガンの太郎!!!!

遠い!

ひよっこの私はまだまだ近づくことが出来ません。
これでも少しは慣れてくれたほうだと思います。

人止め柵から 「太郎ー」 と呼ぶと近くに来てくれます。



総合水鳥舎の花形!!

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モモイロペリカンのペー(右)、パー子(左)!
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そしてコシベニペリカンの三平!!

ペリカンたちは暖かい地方に生息しているので氷点下まで冷え込む夜は屋内に収容しています。

特に寒いのが苦手な三平は閉園間際にすでに屋内に入って暖まっています。

ペーとパー子は外で自由にしているので屋内まで誘導しなくてはいけません。
気分が乗らない日はなかなか入ってくれないことも…

そんな日でも根気よく声をかけるとなんとなく察知してくれるようで中に入ってくれます。

なんて頭の良い子たちなのかしら!



他にもすてきな鳥たちがまだまだいます。

檻+ネットのおかげで少し見にくいですが、じっと見ていると目が慣れて鳥がよく見えるようになるとかならないとか…


ではではまた今度!

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幽霊の正体見たり・・・?

こんばんは、食が細いタクヂさんに変わり本日も庶務担当おかもとがお届けいたします。

私の尊敬する水木しげる大先生が、御年91歳にして新連載を開始するということで、
リスペクトの意を込めて、本日は少し斜めの視点から動物を見てみたいと思います。

皆さんは『河童』をご存知ですか?

緑色の体に甲羅を背負っており、頭の上にはお皿、キュウリが大好きで、相撲が得意だったり、尻子玉を取ったりすると言われている川辺に住む妖怪です。
北は北海道、南は九州まで、日本全国に河童にまつわる伝承があるんですね。
そして、そんな河童のモデルの一つと言われているのがこちら



カワウソです。


円山動物園で飼育しているのは「コツメカワウソ」という東南アジアに生息する動物ですが、かつて日本の河川には「ニホンカワウソ」というカワウソが北海道から九州まで広く生息していました。
(残念ながら2012年に絶滅種に指定されました)

ハイスピードで泳ぎます

もちろんカワウソは緑色ではないし、甲羅も頭の上のお皿もありません。

どう考えてもカメのほうが近いですよね

ただ、河童にはこういった爬虫類っぽい形態の伝承だけでなく、全身赤(茶)毛で覆われているという伝承もあるんですね。

黒っぽくみえますが茶色といえなくもないかも…

それならカワウソとも一致します。

相撲を取るのが得意だったり

相撲というかプロレスっぽいですが

キュウリが好き


かどうかはわかりませんので、今度祐川飼育員に聞いてみたいと思います。


余談ですが、「カワウソ」自体がキツネやタヌキのように人を化かす妖怪だという伝承もあります。



こんなに可愛いのにね。

円山動物園の「サン」と「イヨカン」を見ながらそんなロマンに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。





ただ、もちろん「河童」という新種の生物が生息しているという可能性も捨てきれません。
岩手県遠野市では河童捕獲許可証を発行しており、私もいつか行ってみたいと思っています。

皆さんも、もし川辺を歩いていて生物の気配を感じたら、河童か、はたまた絶滅したと思われているニホンカワウソか、あたりを探してみてください。

その時は、くれぐれも尻子玉を抜かれぬようご用心を。

潜入!モンキーハウス!

こんにちは、肺と肋骨を痛めているタクヂさんの代打、庶務担当おかもとです。

さて、今日は小雨振る動物園。

水分+カメラ=故障

昨年、アジアゾーンのオープン記念式典でべちゃ雪の中写真撮影をしたところ、
カメラが動かなくなってしまった苦い思い出が胸をよぎります。

去年の今頃はすごい雪ですね
しかしカメラ所有の皆様もご安心ください。
円山動物園では雨に濡れず写真撮影できるスポットがたくさんあるのです。

その一つ、モンキーハウスへ行ってきました。






ぐぬぬ……確かに雨には打たれない、そして冬でも暖かいのですが、
いかんせん檻とガラスがあるためモンキーハウスは動物の撮影が難しいのです。

苦戦しているとモンキーハウスの頂点に君臨する佐藤飼育員が
「中、入るかい?」
と獣舎側へ案内してくれました。
そこで本日はモンキーハウスのモンキーたちを、いつもよりちょっとだけクリアな写真と共にお届けします。

その①ワオキツネザル
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現在、オスのワッキーとメスのアサギの仲良し二頭を飼育しています。
胸がボインなのがメスのアサギと思われがちですが、実はオスのワッキーです。
ワオキツネザルは名前の通り、しっぽの輪っか模様が特徴ですね。
手首のあたりに臭いを分泌する腺があり、樹木やしっぽに付けるらしいですが、
私が写真を撮っている間は特に強烈なにおいは感じませんでした。

その②エリマキキツネザル
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さきほどのワオキツネザルも含め、キツネザルはアフリカ大陸のそばにあるマダガスカル島とその周辺の島にしか生息していません。
現在飼育しているのはオスのガスカルとメスのナッツの二頭。
「ゴーワゴーワ」ととても大きな声で鳴くので、写真を撮っている間も「いつ鳴くのか」とドキドキしていましたが「グルル……」とうなられただけでした。ほっ。

その③ダイアナモンキー
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額の白い三日月形の毛が、月の女神「ダイアナ」を連想させることから、この名前がついています。
円山動物園では何度も繁殖に成功しており、こども達には月を連想させる名前が付けられています。
ぜひそれぞれの名前の由来を考えてみてくださいね。
ちなみに円山動物園はダイアナモンキーの繁殖実績は国内一!すごい!

その④マンドリル
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マンドリスは赤い鼻筋とその横の青い隆起が特徴的なカラフルなサルです。
メスよりオスのほうが色鮮やかで体も倍ぐらい大きいのですが、今年の5月にオスのチャールズが死亡してからは、メスのしずか一頭のみで生活しています。
心なしかちょっと寂しそう?隣のドグェラヒヒをじーっと見ていました。

その⑤ドグェラヒヒ
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ドグェラとは「犬のような」という意味で、名前の通り口吻が犬とよく似ています。
見た目だけじゃなく、鳴き声も犬に似ており「ワン!」と鳴きます。
今日、お客様に「ドラクエヒヒ」と呼ばれておりましたが、「ドグェラ」ですのでお間違いなく。

その⑥ブラッザグェノン
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白いひげから熟年の風を漂わせていますが、オスの梅里はまだ8歳です。
メスの由美にも白いひげがふっさふさです。
円山動物園では見ることはできませんが、水にもぐったりすることも得意だそうです。
世界で最も美しいサルの一種と言われている通り、とてもきれいな毛並みをしていますよ。


その⑦フサオマキザル
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写真を撮る時に「オマキだけは気を付けてね」と佐藤さんに言われるくらい活発なサルで、カメラにも物怖じせずに手を伸ばしてきます。
とても頭の良いサルで、野生下では石を道具として使って木の実を割る姿が確認されています。
今日もお客様に「大工さんみたいな角刈りだね」と言われているファンキーなサルです。

というわけで本日はモンキーハウスからお届けしました。
それぞれに個性があるモンキーたちですので、ぜひじっくりと観察してみてくださいね。
佐藤さん、中に入れていただきありがとうございました!
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キーパー通路から見るとこんな感じ

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