『過去の雑記帳』カテゴリーの投稿一覧
ゴイサギの日
Posted by zoozakki on 2013年12月9日(月) 19:36
オランウータンのしつこいところが好き
ボルネオオランウータン担当のベテラン飼育員が
昔の弟路郎の写真を見ていたので
オランウータンのことを聞いてみました。
(若かりし頃の弟路郎。今と全然違いますね~)
『僕はゴリラやチンパンジーといった別の類人猿の飼育経験もあるんだ。
個体の性格の差は当然あるんだけれども
ゴリラやチンパンジーはオランウータンより
どっちかっていうと飽きっぽい性格なんだよね。
オランウータンの場合は、
ものすごく頭を使って物事に執着してくれるところがいい。
ちょっと言葉はアレだけど、しつこいっていうのかな。
そこがいいよね。』
円山動物園では、オランウータンの手の届かないところに
ペットボトルにはちみつを入れていて、
オランウータンが長い木を持って、
さきっちょにハチミツをつけて食べるようにしています。
単純にハチミツをあげるのではなく、
少しでも食事の時間を長くするために
ベテラン飼育員が行っている工夫のひとつです。
あるとき、長い枝をあげなければ、
オランウータンがどのような行動をとるか観察したところ
落ちている短い木の枝をゴムホースに入れて
ある程度ゴムホースを固くして
それを持って、ハチミツをつけて食べたそうです。
おんなじようなことをゴリラにもしてみたけど
途中で飽きちゃったそうで、
ここまで頭を使って物事をなしとげようとする
オランウータンに心底感心してしまったとのこと。
動物園の動物の中でオランウータン、特にハヤトが一番好きと言われたので
じゃあ、意外と知られていない面白い動物っていますか。
と尋ねたところ、
『ゴイサギ じゃないか。』
と答えてくれました。
ゴイサギと言ってもあまり聞きなれない動物だと思います。
ゴイサギってそもそもなに?哺乳類?
そんなのいたっけ?
来園者の方からよく聞かれます。
筋肉マンで例えるとビッグ・ボンバーズ。
一癖も二癖もある動物なのに
覚えてもらっているんだか、覚えてもらっていないんだかよくわからない
そんな存在になってしまっています。
せっかくの機会ですので、ゴイサギを紹介したいと思います。
ゴイサギは、総合水鳥舎にいる鳥です。
濃い青と白のツートーンカラーで、目が真っ赤なのが特徴です。
後頭部に白く細長い冠羽があり、なかなかかっこいい姿をしています。
ゴイサギは若い時と全く姿が異なる鳥として有名で
若いときは「ホシゴイ」と呼ばれ、一見、タカのような猛禽類のような姿をしています。
3年ぐらいたつと写真のような姿になるのだとか。
出世魚のように名前が変わるのもめずらしいとのこと。
ゴイサギはサギ科です。
写真は同じサギ科のアオサギですが、首が長いですよね。
同じサギ科なのにゴイサギって首がないように見えます。
が・・・
エサをとろうとするときなど
びよーんっと
こんな風に首を伸ばします。
魅力あふれる鳥 ゴイサギ
もし時間があれば
オランウータンがいる類人猿館のとなりの総合水鳥舎で
その美しさをごらんください。
それでは、今日はベテラン飼育員のサンタクロースの写真でお別れです。
クリスマス時期には子どもたちにプレゼントをあげる予定です。
楽しみにしてくださいね~。
シーク・イーン!!
ニホンザルの日
Posted by zoozakki on 2013年12月8日(日) 16:08
次郎長ジュニア 追悼イベントやるよ!!
アルファ飼育員からカメラ撮影を頼まれて
午前11時30分。サル山にやってきました。
今日は、前ボスザルの「次郎長ジュニア」の追悼イベントを行いました。
毎年ボランティア様のご協力のもと、
当時給餌していた煮干しとパンを特別メニューで給餌します。
サル山のリーダーは「ボス猿」という言葉が浸透していますが、
現在ではボス猿と言わずに「アルファオス」と言うようになってきているのだとか。
けど、ボス猿のほうがしっくりきますよね。
ちなみに今のボス猿は「中松」という名前です。
ピョンピョンはねる人の読み方じゃないですよ。
「ちゅうまつ」という読み方です。
11時30分。
何かが始まるのがわかっているのか、
おサルさんたちはいっせいに扉を見つめています。
そうアルファ飼育員の登場を待っているのです。
アルファ飼育員が颯爽と登場。
これからエサあげますよ~
最初はいつものエサ、ニンジンやジャガイモなどでーす。
それから特別メニューをあげますよ~
にぼし。その後にパンをあげます。
いつもの迫力がありません。
まったくと言っていいほどニンジンとかを食べません。
たぶん特別メニューがあることがわかってるんでしょうね。
煮干しをあげます。
お猿さんバージョンのハーメルンの笛吹きを見ているかのように
アルファ飼育員の後を、全員でおっかけます。
体重が10キロ以上もあるニホンザルに
乗っかられても一切姿勢をくずさない強靭な足腰。
まさにサル山の真のリーダー。
アルファ飼育員と呼ばれている理由がよくわかります。
せいやっ、セイヤッ、セイントセイヤ~。
そんな叫び声が聞こえるぐらい気合を入れてパンをばらまきます。
そう、大勢のおサルさんたちは力が強いものもいれば弱いものもいます。
全員にパンがいきわたるように気をつかいながら
ばらまかなければなりません。
まるでCGかのようなお猿さんたちの群れ。
このお猿さんたち一匹一匹を見ながらエサをあげれるなんて
ほんとにアルファ飼育員ってすごいなぁ。
思い思いの場所で食べるおサルさんたち。
幸せそうです。
最後に私の好きなおサルさんの紹介です。
コウタくんです。
ほら、髪型がさ
ビッグバンアタァァァーーーーーック
って叫びそうな人に似てるでしょ。
他のサルとは違ってプライドも高そうだし。
見つけやすいと思うのでみなさんも探してみてください。
今日は特別メニューでしたが
ドキドキ体験「ニホンザルのお食事タイム」は、ほぼ毎日やってますよ。
ニホンザルよりも、
アルファ飼育員の軽快なしゃべりが魅力的なドキドキ体験です。
それでは、今日はアルファ飼育員とラブラブなおサルさんとの写真でお別れです。
アルファ飼育員のやさしい顔がたまりません。
シーク・イーン!!
ボウちゃん日記
Posted by zoozakki on 2013年12月7日(土) 22:28
はじめまして!
秋から総合水鳥舎とエゾシカを担当しています。
これから不定期で更新させていただきたいと思います(・v・)
よろしくお願いします!
さっそく、今日はボウちゃん報告をします。
ボウちゃんとは…?という方も多いかもしれません。
彼はオランダ生まれのロウバシガンという鳥です。
実は総合水鳥舎、いや…動物園内でも一、二を争うくらい凶暴なんです!
凶“暴”のボウちゃん。
今朝のご様子
隣の檻から私が近寄るのを今かと待ち構えています。
職員から恐れられているボウちゃんですが、良く見ると愛らしい目をしています。
調理場から物音を察知するとけたたましい声で鳴きます。
きっと他の鳥に警告を発しているのでしょう。
なんて正義感溢れるボウちゃん。
水鳥ですが、水に近づくことは稀です。
そんなボウちゃんが水浴びしていた貴重な光景です。
気持ちよさそう
こんな感じでゆるく総合水鳥舎とエゾシカの魅力を伝えていけたらと思います。
ではでは。。
ペリカン&エランドの日
Posted by zoozakki on 2013年12月7日(土) 19:25
どどすこ どどすこ ラブ ペリカン
ちょとだけ昔なつかしいギャグを使ってペリカンへの愛を表現した飼育員。
小島奈津子とは縁もゆかりもないのですが、なっちゃん飼育員と呼ばれています。
午前11時30分、ドキドキ体験の「ペリカンのお食事タイム」が始まる前に
「結婚すんだったらコシベニペリカンみたいな人がいいですね。
それぐらいペリカンが好きです。」
緊張を自分でほぐそうとしているのか、
ちょっとハニカミながら話してくれました。
みなさま今日は寒い中、円山動物園にお越しいただき、
まことに、まことに、ま~こ~と~に~ありがとうございます。
90度腰を曲げて来園者にあいさつする姿は、
いつぞやのオバマ大統領を思い出させます。
ペリカンについてうんちくを説明している途中、
「キャーハッハッハッ!!」
突然、甲高い声でなっちゃん飼育員が笑います。
そう、このモモイロペリカンの名前は「パー子」と「ペー」というんですよ~。
メスがパー子でオスがペーです。
誰が名づけたのかわかりませんが、
ピンク色の夫婦だからってちょっとひどいですよね~。
でも、この夫婦、ホントに仲がいいんですよ。
よーく見ると、ペーがパー子のことを必死に守るんです。
エサのハタハタを投げながら解説します。
ペリカンはその投げたエサを上手に口でキャッチします。
円山動物園(まるどう)では
ペリカンを2種類飼育しています。
このモモイロペリカン夫妻と
奥にいるコシベニペリカンです。
コシベニペリカンはモモイロペリカンと仲が悪いから
離れているわけではないんですよ。
コシベニペリカンは野生化では単独で生活しているため臆病なんです。
だからモモイロペリカンに近づこうとしないし、
もちろん人間にも近づいてきません。
このようにエサもやっとキャッチして食べるようになってくれました。
ペーとパー子は好奇心旺盛なのですぐ人になつくんですが、
コシベニペリカンの三平は、ほんとになつきません。
そこがかわいいところなんです。
無事にドキドキ体験が終わったので
なぜモノマネなんて恥ずかしいことをするのか聞いてみました。
そうですね、
より親近感を持ってもらうためです。
そりゃあ最初は恥ずかしかったですよ。
今でもモチロン恥ずかしいです。
でも動物たちの名前を知ってもらうと
この次に来た時に、あっ「パー子」だ。
とかって楽しさも違ってきますよね。
あっペリカンだっ!!
って思われるのと全然違うと思います。
それに、パー子って言っても、
パーマンと勘違いされても困るじゃないですか。
だから一応、マネしてるんです。
う~ん、果たして勘違いする人がいるのかなぁ。
星野スミレって言っても、今の若い人にはわからないと思いますが。
なっちゃん飼育員も十分若いはずなのに。。。
2歳下の人と話すときでもジェネレーションギャップを感じるのに
もっと年齢が離れているなっちゃん飼育員と話しても
ジェネレーションギャップを感じません。
ホントに不思議な飼育員です。
さて、ところかわって日本一くさくてあったかい熱帯動物館。
今日はエランドの「フィア」がお嫁に行ってしまった日です。
つぶらな瞳がかわいいフィアは
お転婆な女の子。
もう少しで角と角がくっつきそうなところが特徴です。
輸送箱の設置がたんたんと進んでいきます。
3枚目の写真を見るとわかると思いますが、
非常にせまく感じると思います。
これはしょうがないことであって
ちょっとでも空間があると動物が暴れてしまい、
骨折などの危険があるため
できるだけ体にフィットするギリギリの箱を用意するのです。
今まで一緒にいた仲間がどこかに行ってしまうのがわかるのでしょうか。
動物たちも不安そうにエランドの方をみつめます。
いつも何を考えているかわからないカバも不安そう。
ドンにいたっては、水にもぐってしまいました。
最後のお別れをしようとするワカメン飼育員。
ワカメン飼育員はフィアのことが大好きなのに
フィアはそうではないようです。
あっちへ行ってしまいました。
トラックで運ばれ、くずれ落ちるワカメン飼育員。
ドラマではよく見た光景ですが
リアルな世界で見たのは初めてかもしれません。
サヨナラなんて言わない。
だって、すぐに会いに行くから。
ポツリとつぶやいたワカメン飼育員の頬に一粒の涙がこぼれていました。
エランドを担当していたマッスル元飼育員も心配でやってきてくれましたよ。
それでは、今日はマッスル元飼育員の写真でお別れです。
シーク・イーン!!
小雨が降った日
Posted by zoozakki on 2013年12月6日(金) 18:25
アジアゾーンの1周年記念やるから来てね!!
アジアゾーンの1周年記念が12/14(土)、12/15(日)で行われます。
アジアゾーンのいろいろな動物にスペシャルメニューをプレゼント。
あんなものやこんなもの、びっくりするようなスペシャルメニューです。
詳しくは来週になってからの発表となってしまうのですが、
おそらく動物たちも、初めて見るようなメニューがいっぱいです。
動物たちが見せる驚きの表情をぜひご覧いただきたいと思ってます。
そしてそして12/21(土)14時からは
レッサーパンダ飼育員カフェ
先着30名様の座席を用意してます。
レッサーパンダ担当の飼育員が
レッサーパンダについて熱く語ります。
この写真は千葉からやってきたエイタが初めて
屋内のはしごにチャレンジした時のものです。
最初は心配していましたが、
無事メインの場所にやってきてくれてほっとしました。
仕事をするときは超真面目なダンディ飼育員が
レッサーパンダについて熱く語るのはこの時だけ。
レッサーパンダの飼育体験を聞いてみませんか?
みなさまの来園を心よりお待ちしております。
詳しくは言えないのですが
今日イケメン飼育員が一つの命を救いました。
「救える命が一つでもあれば救ってあげたい。ボクはそれを実行したまで。」
自分にとっては、すごくたいへんなことなのに、
それをさらりとやってのけたイケメン飼育員。
もっと冷静な人だと思っていたのに、いい意味で裏切られてしまいました。
おそらく私が女性だったら惚れていたと思います。
それでは、今日はそんなイケメン飼育員が
ちょっと照れながら上のセリフを話しているときの写真でお別れです。
シーク・イーン!!