札幌100マイル

冬プロレポート~冬の円山動物園から~

冬の動物園プロジェクト、略して冬プロのメンバーが冬の動物園の魅力を発信

冬プロレポート~冬の円山動物園から~

冬の動物園プロジェクト、略して冬プロのメンバーが冬の動物園の魅力を発信

2012年01月10日 の投稿一覧

今朝は結構大雪が降りましたね

前のブログを書いた‘ねぇさん’が、「ふひひひひ・・・・・・。」と書いてましたが、

ありました、ありました。
私の机の上にタヌキ人形…

ということで、書くことにしましょうか。




今朝は久しぶりに大雪でした。
家の前の雪かきもそこそこに出勤した訳ですが、




こんな道を上ってくると、わが 『円山動物園』 がありまして、

粉雪がたくさん降って&晴れた朝などは、
なかなか‘すがすがしい’気持ちで出勤できたりします。






ただ、
出勤後は、お客さんに気持ちよく楽しんでもらいたいので、こういう日は朝から大忙し。


受付のお姉さんはチケット売り場の前の除雪と滑り止め砂撒き







園内除雪をお願いしてる業者さんは除雪機フル稼働







当然、飼育員も自分の担当動物の動物舎周りの細かい除雪をします。







多い時だと一晩で1mも積もってしまうことがあるので、
湿った雪だと数トンの重さにもなりますからね。



北海道の動物園の動物舎は本州の動物園の動物舎より、
はるかにガッシリした施設にしなければなりません。
雪にも耐えなければなりませんからね。





さてさて、主役の動物たちは、といいますと、
大雪を全然問題としない動物たちもたくさんおりまして、



【アムールトラ】



20120110-13.JPG

【シンリンオオカミ】



20120110-14.JPG

【エゾヒグマ】





【ユキヒョウ】



20120110-16.JPG

【ホッキョクグマ】


このあたりの動物は雪を嫌がっていては野生では生きてはいけませんね。



ただ、下のようなシチュエーション、実は、
みなさんにはとっても大きな違和感を感じてもらいたいのですが…
どうでしょう?


20120110-17.JPG

【エランド】





【ライオン】





【マサイキリン】


そうです。
彼らが雪をバックに立っていることってホントはありえないんですよね。

『円山動物園』 では、1時間少々の時間で大急ぎで室内を掃除して、
冬の寒さが大の苦手な彼らを収容しますので、
この状況を見れるのは午前中のごく短時間です。

『円山動物園』 は12月29日、30日、31日を除く毎日、冬でも開園していますので、
是非、今度見に来て「ありえねー!」って叫んでみてください。

意外と気付かないお客さんも多いので、
飼育員に聞こえたら「おっ、ツウなお客さんだなあ」となるかも。

ちなみにウソかホントか、うちのシマウマは本州のシマウマより少し毛が長いんだそうな…






では最後に、
北国の動物園ならではの秘密兵器をご紹介。






ペンギンのプールに突き刺さる不自然な鉄パイプ

この鉄パイプの先端からは、高温の蒸気が吹き出ています。
これがないとプールの水がガッチガチに凍ってしまいます。


ですから、
汚れた水を交換するためにプールの水を抜くと
20120110-21.JPG

こうなります。

今度 『円山動物園』 に来ることがありましたら、
どこの動物舎に、この蒸気管が備わっているか探してみてもおもしろいかも?です。

pageTop