全国の飼育係が集まった
Posted by zoosaru on 2009年1月2日(金) 17:43
12月に信州に出かけてきました。
目的は「第24回全国飼育の集い 長野大会」への出席です。
富山空港から見た立山連峰
まずこの「飼育の集い」とはなんぞや?と言う話しですが、
これは全国の飼育係が集まり勉強、情報交換、交流をしようというのが目的の年1回の催しです。
24年前
「研究会や他園との交流などは獣医師や役職者がすること!飼育係は動物の世話をしていればよい!」
という風潮が残っていた中、 飼育係が飼育動物のためにも、自分達のためにも、横のつながりを作っていこう!と京都で始まったのがこの会です。
今では全国の園館の有志が持ち回りで開催しています。参加費は自費です。
私も12年前の北九州大会から参加してますが、今でもあの時の緊張を思い出します。
若き朝倉は先輩に交流会の入り口まで連れて行かれ、そこで 「じゃあ 頑張れよ!」 と放り出されました。
気が付くと周りには約200人のひげ面や目つきの鋭い、噛んだら苦ーい汁出しそうなおやじ達、
名簿と名札を見比べながらその時担当していたカンガルーに詳しそうな人に恐る恐る話しかけます。
「有袋類のこともっと知りたいのですが、勉強会などないでしょうか?」
消え入るような声です。
「そんなんねーよ!」の冷たい返事
ああそうですか、お邪魔しましたとその場を立ち去ろうとしたら
「そうだ お前作れ」
ええー そんなー 僕は津軽海峡の向こうから来た田舎もんで、飼育もまだ経験が浅く・・・
話は聞いてくれません。設立準備会議スタートです。
でもおかげで、その有袋類勉強会も今年で11年を迎えました。日本の動物園での有袋類飼育にいくらか貢献出来ているのではないでしょうか。
やらなきゃだめ、考えなきゃだめ、会わなきゃだめ、話さなきゃだめ、そして飲まなきゃだめ、基本を教えてくれたのがこの集まりです。
動物の相性を踏まえたペアリングや繁殖技術の伝承、けっこうな事の基礎がこの会で話されたりします。
有意義な集まりです。
こんな良い集いなのですが、残念なことに家庭での理解は得られません。
嫁は「どうせ遊んで、飲んでるだけでしょ!一人で旅行して!」と毎年きつい言葉を投げかけます。
まあ、半分は当たっているのですが・・・
長くなりました、本編は次回と言う事で