札幌100マイル

オランウータン飼育日記&円山四季だより

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『ニホンザリガニ』タグの付いた投稿

「動物園の森」のニホンザリガニ。

 

 円山原始林に隣接、園内の原生林が残った森林エリアに「円山動物園の森」が誕

生。 そこでは50年前の札幌の原風景を目指し、動植物の管理を行っています。森

の一部を整備し、そこにニホンザリガニが棲める流水ビオトープを作りました。 そこ

は、元々、横に流れる円山川の蛇行していた場所です。 以前から水が少しにじみ

出ていた所なので、水量を多くする為に、園内の円山川に流れる支流からきれいな

水を通年引いて、また、ザリガニが好む砂をすきこんだりして、ザリガニが生息でき

るいい環境を作りました。 元々、昔はここに生息していたんじゃないかな。




 水温もザリガニが通年通して棲める事が確認できました。

 将来は園内を流れる支流に生息しているザリガニを繁殖させて、放流したりしたい

と考えています。 野性下への放流と生息数の回復も合わせて目指しています。い

つか園内を流れる円山川も昔のようにザリガニが棲める川になればいいんだけど。



 





 「動物園の森」内に2009年3月ザリガニ小屋が完成。









 小屋の中には、繁殖用のアクリル水槽があり、ここでザリガニの繁殖技術の確立

を目指しています。









 動物園産ザリガニではありませんが、繁殖技術の確立のため、交尾させました。現

在水温を5℃に設定しています。 












 腹部の凹み(受精嚢)には、♂から渡された精子の塊(精包)が付着しています。

 来年の3月から5月ぐらいに産卵してくれれば良いんだけどな。 上手くいったら水

温の上がる7月中旬頃、赤ちゃんザリガニを姿を見る事ができると思います。 でも、

そうなったら残念ながら円山動物園産ではないので、元にいた場所に戻さないといけ

ません。 

円山動物園産ザリガニは、まだ精成熟に達していないからね。









 こんなところにも生息しているんだよ。













 将来、園内の流水ビオトープでニホンザリガニの観察会をしたり、親子でザリガ採

集ができたらいいな。 

 僕が小さな頃、円山周辺にはたくさんのザリガニがいたからね。 春になったらよく

採集しにいっていたよ。 

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