札幌100マイル

オランウータン飼育日記&円山四季だより

オランウータン飼育日記&円山四季だより

2009年02月 の投稿一覧

樹皮の食いについて。

 冬場は夏場に比べて繊維分を取る量が少ないので、冬場は樹皮の食いが良くなる

のだろうと思っていましたが、どうやら違うようです。 

 

 春先は若芽や樹皮も美味しいようで、たくさんの種類の樹皮や軟らかい葉を好んで

食べます。 ですが、夏以降は葉が硬くなってきて、し好性が落ちます。勿論、樹皮

のし好性も落ちます。 よっぽど葉が軟らかく樹皮も若い枝なら種類によっては食べ

てくれますが・・・。 

 冬場は夏場に比べて刺激が少なく、 暇な時間が有り余っている。 だから樹皮な

どを時間をかけて食べているのだと思います。 








 枝の細い先まで食べています。


屋外施設はたくさんの植物が生えており、草も葉も樹皮も食べ放題。背の高いポー

ルの上からは遠くの景色も見える。小鳥なんかも飛んでいて、適度な刺激は良いも

んだ。外の空気を吸うのは良いもんだ。お客さんから見えない場所もある。ストレス

軽減になるね。その点、コンクリートはいただけないね。 屋内施設も屋外施設のよう

にしてしまおうか?なんてね。 さあ、明日もストレス軽減で何をさせようかな。
 

大人になったよなぁ~。

 弟路郎も大人になったよなぁ~。 一年前までは顔の形も行動も、まだまだ子供っ

ぽい感じでした。 よく僕とじゃれて遊んでいましたよ。 それがたった一年たらずで

急に大人に・・・。




 この写真はちょうど一年前の写真です。 まだ、フランジが小さいです。 

 
 顔の両サイドにある張り出し(でっぱり)は、「フランジ」と呼ばれていますが、強いオ

スの「しるし」で、弱いオスは何歳になってもフランジが大きくならないと言われてい

ます。




 ちょうど一年たった現在の写真ですが、かなりフランジが大きくなっているでしょう。 
まだ成長しているみたいです。 


 強い男になったので、次は可愛いお嫁さんが欲しいよね。

もしかしたら、いけるかも?

 弟路郎ファンの方から、以前に寄贈を受けたハーモニカが2台あります。

 弟路郎に是非、吹いて貰いたく特訓?を始めたいと思います。 




 まず始めに、ハーモニカを見せました。 最初、警戒していましたが好奇心には勝

てず、すぐに近寄って来ました。  僕がハーモニカを吹きだすと色々な音が出てき

て、その音に弟路郎は驚き、少しづつ一メートル半ほど後ずさりしました。




 完全にビビッって、いつでも上に逃げられるように鉄棒を握っています。

 
 でもその後、僕が床に座り込んで、じっとハーモニカを見ていたら、近くに寄ってき

たので小さく吹いてみたら、 顔を近くまで寄せてきて、弟路郎はそっとハーモニカに

唇をつけ、フッと一瞬だけ吹きました。 やった~。 時間切れで終了しましたが、何

だか上手くいきそうな予感がします。

12日にやっと成虫になりました。

 
昨年の9月19日に採集したエゾエンマコオロギ、オス12匹、メス7匹から始まった

繁殖作戦。 現在、千匹ぐらいいるのかな?に増えました。 その内の第一陣、1月4

日に孵化しだしたコオロギも, 2月12日に成虫になりだしました。 




孵化してからちょうど40日目で成虫になりました。 一年中、夏と同じ気温だから成

長が早いのです。  まだ、弱々しい声ですが鳴きだしましたよ。 上の写真に写って

いる下に居るコオロギは、まだ羽が軟らかいです。脱皮してまだそんなに時間がた

っていません。 






 とりあえず、いつでも産卵できるようにしておきました。




 大きさ別に四つに別けました。大きさが違うと共食いで、小さな個体は食べられ易く

なるからね。 それでなくても動物性タンパクが欠かせない昆虫です。



 
 まわりにいるのが2日前に孵化した幼虫ですよ。 親に比べてかなり大きさが違うで

しょう。 でもこの成虫はオスなので小さいんだよ。 メスはオスに比べてかなり大き

いです。たくさんの卵を産卵しないといけないからね。


 きっと信じられないくらいの卵を産卵するんだろうな。 屋外とは違い、室温が高い

分、長い期間たくさん産卵すると思います。

 
 半分を弟路郎の屋外施設へ放し、残りを熊館の上の草地に放そうと思います。

元々そこに生息していたんだからね。(三分の二を幼虫で放し、残りを卵のままで自

然孵化させようと思います。) 

 
 僕が子供の頃は、いたる所にたくさん生息していました。 空き地には、キリギリス

やトノサマバッタ、その他、たくさんの色々な昆虫がいたんだよね。弟路郎の屋外放

飼場にも色々な生き物を生息させようと思います。

 
 今年の秋は、エゾエンマコオロギの歌声を聴かせてあげれそうです。

 とても楽しみです。

おっと~。

 本田君とフリーフライトの打ち合わせをしていたら・・・。 

 おっと、なんじゃありゃ! カンボジアモエギハコガメの脱走? 

 後ろ姿が必死です。








 必死の形相です? 頑張れ!もう少しだ!






 よく見ると綺麗なお顔だ。

 ちなみに、これは日本で初めて繁殖した個体です。


20090215-10.JPG

 あっ残念!落ちちゃった。


20090215-11.JPG

 呆~然としているモエちゃんです。


 担当者の本田君「あっ、そろそろ足かかるかな?」って、言っていました。

弟路郎、今年2回目の誕生会。

 


 今日はボランティア主催の弟路郎の誕生会がありました。 






 バナナを食べたり、ボランティアさん手作りのケーキをむしゃむしゃ食べていまし

た。 ほんと幸せそうだわ。 




 マンゴージュースを飲んでは、紐にぶら下がっているホシイモを食べていたけど、

あまり飲み過ぎると色んな種類の果物を食べれなくなるよ。






 結局、食べ過ぎでパインを少々、ポップコーンを少々食べて終了! 

だって、朝食も昼食もたくさん食べたからね。 

 食いだめじゃ~!(もうそろそろダイエットかな。)








 だから、残した食べ物は明日与えて、後は冷凍にします。 これでまた、弟路郎の

ご馳走が増えました。 

 大きなダンボール箱は、中に入って隠れたり、巣材にしたりします。しばらくの間、

楽しめそうですよ。 


20090214-11.JPG

 しかし、食べれるって幸せだよね。 僕なんて食欲不良で16キロも痩せちゃった

よ。おまけに胃潰瘍と十二指腸潰瘍になっちゃった。  やっぱり健康第一だね。


20090214-12.JPG

 今、獣医さん達とスケちゃんは、交代でアッキーの面倒を見ていますが、くれぐれ

も自分達の健康にも気をつけて下さいね。

寒いのなんてヘッチャラです。

 
 レッサーパンダって寒さに強いんだね。 この寒さの中、元気に歩き回っていまし

た。 時おり匂い付けをしたり、大好きな笹の葉を食べたりしていたよ。 




 
 写真を写す手も寒さで震えます。 でも、レッサーパンダは気持ち良さそうです。周

りにいるお客さんも、可愛いレッサーパンダの姿に寒さも吹っ飛んでいます。寒いの

は僕だけ?





 真上から撮りました。 やっぱり可愛いわ!




 担当者の特権。リンゴを与えてもらいました。






 雪の中の食事です。 






 棒の上も滑らない。(たまに滑るけど落ちないよ。落ちても大丈夫だけどね。)

 こんな坂も上り下り平気だよ。滑らない。






雪の上でもグーすか寝ちゃったりして、寒くないみたいみたい。




 時には雪穴に入ったりしてね。






 笹の葉は大好物です。






 レッサーパンダは、いつ見ても可愛いよね。 他の動物達と違うところは、大人にな

っても可愛いところかな。 子供達や女性客に特に人気があるようです。

  

 暑さに弱いために、夏場はクーラー付きお部屋で寝るんだよ。 知ってる?
 
 もしかしたら今の時期が一番綺麗なのかも知れませんよ。 ぜひ見に来て欲しい

な。

木の状態を見ようと、久し振りに屋外施設を見たら。

 屋外に植えてある木の状態を見ようと中に入りました。








 冬支度をあえてしませんでした。それで心配でそばで見てみようと思い、中に入ると

庇の部分には雪がありませんでした。 調度本州の秋?の状態というのかな。思い

がけず草が生えていました。






 これでたまに弟路郎に与える事ができそうです。 やっぱり新鮮野菜はいいよね。

 早速与えました。 全部食べてくれたけどイマイチ食いが悪かったよ。 どうしてか

な? 真冬のクローバーは味が落ちる?




 このブログは、先月の十二日に書いたものですが、今まで公開するのを忘れてい

ました。 ちなみに、現在も少しですがクローバーを与えることができますよ。

ビリーの発情。

 1月の終わりのことです。 真実ちゃんや僕が建物の横を通ると、ビリーがピ~ッ、

ヒョロロ~っと鳴くのです。 普段の鳴き方とはちょっと違います。鳴きに艶があるの

です。そうです、ビリーに発情がきたのです。





 それにしても、いつ見ても美しい。 なんか気品があるね。 


 一月の下旬といったら、日照時間が本格的に増えてきます。ちょうどつがい形成が

始まる時期です。 (主に日照時間の増加によって発情が開始します。)  ビリー

は、生まれた時から人間に飼われていたので、人間が繁殖相手と刷り込まれてしま

ったのです。 命を助けるために人工育雛をしたわけですが、このような鳥は,自然界

では生きていく事はできません。 それに、飼育下でも他の鳥とはペアを組めません

ので、人工受精で繁殖させるしかないのです。 当園での実情を考えると、一生1羽

で暮らすことになるでしょう。
   

 いつかビリーの赤ちゃんを見たいものです。








 都合により6日に引越しをしました。 今まで「フクロウとタカの森」で展示していまし

たが、その裏側の保護舎に引越ししましたので、フリーフライトで復帰するまでは、

皆さんにお見せすることができなくなりました。 


 それにしても鋭い嘴でしょう。 でも、フリーフライトをしているときは、(調教) 嘴を

少し丸めています。なぜだかわかりますか? 猛禽類は社会性のないものが多く、

可愛がっても人にはなつかないので、触ると齧るのです。 だから丸めているので

す。
 
 推定体重 1,300g ・ 翼長 1メートル45cm ・ 身長 68cm でした。

 
 

見れない所って見たいよね。

 
 例えば、「ララの産室内、2頭の赤ちゃんの様子とか」 。 これから鳥達の発情の

シーズンがやってきますが、巣の中の雛の様子なんかも見たいよね。
 

以前、僕が担当していた時にペンギンが孵化しました。 その時の巣内の様子をお

見せしますね。 

 
 見る事ができない所って見たいでしょう。

 巣内にいる雛はふわふわの幼羽で温かそうだよ。 メチャ可愛いよ。

 
 赤ちゃん誕生!ってな感じで、巣立ちしたばかりのペンギンの若鳥が、新聞やニュ

ースになることがよくあります。 でも、その時には、もう姿かたちが親ペンギンを一

回り小さくした感じで、可愛らしさも半減してしまいます。






 産室小屋と産室内です。




 抱卵中の親です。巣内からこちらを見ています。




 抱卵中の親ですが卵を守るため威嚇しています。 

 通常2個産卵します。


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 ちっちゃいでしょう。


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 体重測定です。 最初は成長が遅いけど途中から成長期に入ると毎日どんどん

体重が重くなります。 お父さん、お母さんは給餌に大忙しです。


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 腹側の羽が抜けてきて白くなってきています。親に似てきたよ。


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 顔の羽も抜けてきたよ。


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 群れの中に溶け込んでいます。 

 この頃、報道発表されます。

 

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