札幌100マイル

オランウータン飼育日記&円山四季だより

オランウータン飼育日記&円山四季だより

2008年10月 の投稿一覧

久々のご馳走です。

 レディーと弟路郎に合うために、わざわざ東京から来てくれた方から、熟したイチジ

クをいただきました。 ありがたいことです! さっそく与えることにしました。

 久々に弟路郎の目の色が変わりましたよ。



 早くおくれと催促の 頂戴です。








 美味そうに食べているでしょう。 じっくり味わって食べていました。 まえだったら植

物館に植えてあったんだけど、残念ながら閉鎖しちゃったからね。 もしかしたら移植

したかも知れないので明日さがしてみますね。 

 あんまり美味しそうに食べているので、つい、テナガザルに与えるのを忘れてしまい

ました。




 わかります?満足の顔です。


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 最後はデザートのサラダで〆です。

 外には寒くてあまり出なくなってきたし、木の葉も残り少なくなってあまり食べられ

なくなってきたから貴重品になってきました。  
 
 明日はコクワの実やマタタビの実でも探してこようかな。

鳶のディーク・フリーフライト再デビュー!

 


 10月21日、約3ヶ月ぶりに鳶のフリーフライトを再開しました。






 以前に比べ飛行技術に磨きがかかり、鋭さが増しました。

 

 当園では通年とおしてフリーフライトと鷹匠体験を行っていますが、夏に雌のビリー

が、カラスに尾羽や風切羽を折られたりしてフリーフライトができなくなりました。もう

1羽のデュークは換羽中のため調教できなくて、やむなく中止することになりました。

  
 そして、秋になり新しい羽に生え変わったデューク君の調教が済み、21日に再デ

ビューをはたしました。 鷹にとって秋から冬がフリーフライトをするのに一番いい時

期なのです。中学生以上の方は鷹匠体験もできますよ。  






 換羽中のデューク君です。羽ばかりでなく爪や嘴も伸びています。

 
 猛禽類は社会性がないため、人にはなつかないんだよね。だから僕達がデューク

に触ったら齧られます。手が血だらけになるので嘴や足の爪を丸めているんだよ。






 換羽中のビリー(雌)です。 嘴も爪も鋭いですよ。 

 
 猛禽類は雄よりも雌の方が体が大きく強いのです。だから?ビリーの目も鋭くおっ

かない感じがします。  凛々しいわ!


 二日目のフリーフライトは僕がやりましたが、なんとかコントロールし、説明も何と

かできましたが、やっぱりルワーをミスってしまいました。 ぶっつけ本番はいけない

ね。 

 通年通して行っていますので、ぜひお越しください。

屋外の池にザリガニをいれました。弟路郎は・・・。

 屋外放飼場に何か生き物をと考えていましたが、なかなかいいものがないんだよ

ね。 飛べない鳥はカラスに襲われるかもしれないし、ウサギは間違いなくあちらこち

らに穴を掘り、木なんかも齧ってしまうだろうし、 と言うことでアメリカザリガニを2匹

放してみました。





 こんな感じで放しました。 






 何だろう?って感じで、警戒してなかなか下りてきません。




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 しばらくの間、じっと見ていましたが、手で水をバシャバシャしただけで全く興味を

示さなくなりました。 元々観賞用に入れてみたのだけど・・・。

 
水温がだいぶ下がってきているので長い事ここでは飼えません。来年暖かくなった

らずっとここで飼ってみようかな。   新しい何かをしてくれるかも知れません。(ザ

リガニ釣りだとかね。)


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 ザリガニを無視してブドウを食べ始めました。 おしまい。

最近のお気に入り場所。

 暖かい日はお客さんが来る前に屋外に出していますが、最近はきまって木の途中

の三つまたで休んでいます。木の温もりがいいのでしょうか。



 いつもこんな感じで寝ています。静かで空気も澄んでいるから気持ちがいいのでし

ょうね。  そして、お客さんが来る頃には行動を開始します。



 見つかっちゃった。  目をパチッと開けました。



 眩しいのか手で直射日光を遮っています。 この状態を上から見てみたくて、見つ

からないようにのぼりました。 





 上手くいきました。 



 でも、写真を何枚か撮ったら、すぐに見つかっちゃった。 きっとカメラのシャッター

音で気づいたのでしょう。



 ちょっとおっかない目つきです。光で眩しいのか?見る角度でこうなったのかな。凄

味があります。



 だんだんと寒くなってきました。  あと、こうして屋外に出せるのも何日あるかな。

以前与えた短いホースの話。

 8月の28日に与えた短いホースを再度与えました。

 以前にやった時は最初にホースを持って、真横から中に詰まっている食べ物の辺

りをじっと見て、それから穴の中を覗き、いきなり真ん中を齧り始めました。小さな穴

をあけてから、僕に 中の食べ物を取ってくれと言う感じでホースを渡そうとしました。

けっきょく穴に木の枝を突っ込んで穿って食べました。 それから一週間ほど過ぎて

から再度与えたところ、



 中の食べ物を見てから、いきなり吸って中の食べ物を食べちゃいました。前回には

無かった事です。(もしかしたら、食べ物を見てから吸ってとった方が早いと判断した

のかな?) 次にもう一本のホースを取り、また吸いましたが今度は硬く詰まっていて

なかなか吸い取れません。そしたら、ホースの食べ物が詰まっている所を見て、今

度はその部分を指で押し潰して、吸いとりやすくしてから飲み込みました。これも以

前はしなかったことです。 その後は前回と同じく木の枝で穿って食べました。



 いきなり吸うとは思いませんでした。やっぱり知能がかなり高いと思います。






 長い枝は使いずらいみたいです。



 歯で切って短くしていきます。そして、先を尖らせます。



 上手い具合に口の中に食べ物を入れていきます。



 これは上から押して、とろうとしています。 

 とにかく知恵を使って無駄を省いています。

強風で落ちてきたクヌギの枝を与えました。

 




 強風でクヌギの枝が折れて落ちていました。クヌギの実がたくさん付いていたので

与えることにしました。 元々本州産の木なので、実が結実するのが遅くて、10月下

旬から11月上旬ぐらいに一気に実が落下します。 だからまだ実が白っぽいんだよ

ね。 葉っぱも光沢があって濃い緑色をしています。



 一粒一粒丁重に皮を剥き(歯で) 少しづつ味わって食べていました。



 まるで子供のように口のまわりを汚していました。



 黄色っぽいのが皮です。白いのが実です。 味わいながら食べていました。 

 ドングリに比べて渋みが少ないのでし好性が高いのです。茹でると栗のような匂い

と味がします。



 ねっ、少しづつ食べているでしょう。



 爪も使って皮むきをしていました。 弟路郎はけっこう器用だよ。



 食べた後の残骸です。 ちょっと汚いな~。



 普段はあんな硬い葉っぱは絶対に食べないので驚きです。 屋外にいる時は、草

や木の葉は食べ放題ですが、今日のように雨だと屋内に飼育になります。やっぱり

繊維物が足りないのでしょう。 冬季は樹皮を喜んで食べていますよ。

ミツバアケビを与えました。

 よく見かけるお客様にミツバアケビを貰いました。勿論、弟路郎にですよ。

 最近、弟路郎の食事が少しマンネリ化しているから助かりました。



 確か、果肉の中にたくさんの種が入っていて果肉が甘いはず。 外側は炒め物に

いいようです。 弟路郎のお口に合うでしょうか。?



 さっそく食べ始めました。 ところがあまり美味しそうな顔をしていません。


 
 中の実を舌で取り出し、このように置きました。



 いつものように実だけ食べて種だけを出します。 この前の姫リンゴも全部ではな

いけれど種を出していましたよ。 種まきオランだからね。



 あまり美味しそうには食べていないけど、少しずつ食べていました。



 下に置いてあったアケビを取り、僕にいらないよってくれました。

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 そして、失礼なんだな! ガラスのところに置いてあったパインを、バスタオルで下

におろして手元に寄せて、とって食べちゃいました。 アケビはいらない?  でも、最

後には種だけ残して全部食べていました。

チゴハヤブサの野生復帰(上)

 フリーフライトチームは、今回保護されたチゴハヤブサの子供を野生復帰させるこ

とになりました。 その為、トビのディークの調教が遅れることになりました。(以前に

いずれ理由を言うと書いたよね。) 
 
 
 本田鷹匠の見たところ、人間が刷り込まれる段階は過ぎたと見て、ゴーサインが出

されました。



 めちゃ可愛いでしょう。 

 8月15日に2羽、石狩支庁より当園に搬入されました。 当園では早速鷹匠の技術

を使った訓練を開始しました。 



 口が小さいけど、こんな大きな肉片もペロッと食べちゃいます。



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 マウスの解体です。僕はネズミがあまり好きでないので、この解体が苦手です。特

に素手で内臓をきれいに取り除くのが・・・。 この肉をこの子達は上手そうに食べる

んだよ。 そして、骨と毛をあとでまとめて吐き出します。(ペリットと言います。)

 
 訓練といっても今の段階では、たくさん食べて早く大きくなってもらうことです。なん

せ、十月の初めから中旬にかけて、中国南部に旅だたないといけません。 

とにかく今はたくさん食べて大きくなってもらいます。

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 全長雄31cm、雌35cm。ハヤブサより小型であることが和名の由来だとされてい

ます。(稚児は子供や幼児の意) 平地から山地にかけての森林、草原、農耕地等

の比較的開けた場所に生息します。 日本では北海道や東北地方で繁殖を行う夏

鳥、本州以南では越冬のため飛来する冬鳥です。 5月から6月に2~3個の卵を産

み、主に雌が抱卵を行い、その間雄は狩りを行います。 抱卵日数は28日、巣立ち

までの日数は30日です。

ゴンの近況パート2

 ゴンは幸せものだよ。 愛する女性達と、こんな環境のいい所で一緒に暮らしてい

るんだからね。 羨ましい限りです。  京都動物園は動物たちの為の環境作りをし

ていますね。人間側から考えると、管理するのが大変だと思いますよ。すごい!



 ヒロミ達は、ゴンがブッシュの中へは追いかけてこないのを知ってか、ちょっかい出

してゴンちゃんが追いかけてくるとすぐ茂みの中へ隠れ、ゴンちゃんもそれ以上深追

いしません。 ブッシュが役立っていますね。






 よくこれだけ植えたものです。最初の年はせっかく植えた植物も引っこ抜かれてい

ました。こんな状態にするのには、かなりの努力が必要だと思います。きっとたくさん

の人達の協力があったのでしょうね。

 このような環境を作るのは、野生のゴリラの生息環境を考えると当然のことなのか

も知れませんね。僕も弟路郎のために住みやすい生活環境に努めようと思います。

 
 もう少ししたら弟路郎の屋外にたくさんの植物を植えていこうと思います。今の環境

を維持、発展させるためには、これから毎年、継続してやらなければいけない事だと

思います。 百人の人達が毎年2本ほど木を植えたら、2百本になります。そのうち

生き残るのが何本かわからないけど、そう考えていったら、もっと住みよい環境にな

るのだけどね。   

 僕は既に100本ほど苗を作ったのでもう少ししたら植えようと思います。



 こんな感じでゴン達は毎日平穏に暮らしています。

 前回も今回も写真は全部京都市動物園の提供です。




 最後に一枚。

昆虫館のギャング!カナヘビを捕獲しました。

 28日の朝、掃除のおばさんが捕まえてくれました。持ってくる途中、外気温が低い

ので動きが鈍っていました。。気温の低い朝だったからね。とりあえず昆虫館で静養

させました。






たらふく食べているから、お腹もパンパンに膨らんでいます。

 暖めたらすぐに元気になりました。



 動物園の一番下にある沢側に逃がしてあげました。 飼うところはないし、今ならま

だ間に合うからね。カナヘビは日中の一番暖かい時にたまあに見かけるよ。


 蜘蛛はだいぶ減ったし、あとはナナフシが孵化するのを待つだけです。

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