札幌100マイル

オランウータン飼育日記&円山四季だより

オランウータン飼育日記&円山四季だより

2009年08月 の投稿一覧

参りましたわ!

 
6日前に両手を怪我をしてしまい、これからやろうとした事が遅れそうです。

 昨年から言っていたテナガザルのエンリッチメントです。ペットボトルを利用したも

のとホースを利用したものです。



 グレコと同じ?参ったな~と頭に手をやる僕です。 皆さん怪我には気をつけましょ

うね。





 困っている顔ではないね。 ついカメラを向けられるとこんな顔になっちゃいます。


 
 それと、トキの屋外飼育場の環境改善をしようと思っていました。



 ここは現在タンチョウが生活していますが、以前はトキ舎でした。木を剪定して木の

上に巣を作れるようにしたり、地面には色々な植物を植えたりしていました。落ち葉も

たっぷりあったので、色々な生き物たちも集まってきて、それらを食べたりもしていま

した。




これが現在のトキ舎です。 止まり木代わりの あずまや の骨組みがあるだけで,

砂の上には雑草が生えているだけです。 このままでは可哀相だから棲みやすい環

境に変えていこうと思います。 ただ冬季は昨年より、雁、鴨類がここで生活するよう

になったので、その事を考慮してやらなければなりません。

 これから植栽等ぼちぼちやろうと思ったけど、手足の怪我が治るまではちょっと無

理かな。 

 昔、柔道やアイスホッケーをやっていたので、少々手の力が強く、熊手 を片手で

使うことができるので、何とか通常の仕事はできて助かっています。

 
 お金をかければすぐに完了するのですが、全部自分でコツコツやっていこうと考え

ています。


 早く治らないかな。 シャワーを浴びるのも大変なんですよ。




 この子はオスです。名前が無いのでつけてあげようかな。

今日は夕方よりラブラブだ~。



 ラブラブ、アツアツ過ぎて、ちょっと写真は載せられないな。

 
 オランウータンは発情がこなくても交尾をするからね。 


 早く赤ちゃんを授かって欲しいものです。 もしかしたら・・・。 なんてね。

 
 
 今日は時間延長(夜の動物園)だけど、僕の当番ではないから早く帰ろうかな。

動物園の森、一安心です。。

 


 今年生れのカナヘビの子供を三匹確認しました。 春にお腹の大きなお母さんを見

ていたので、何とか子供が生まれて育って欲しいと願っていました。 一安心です。 

実は造成工事の影響を気にしていたのです。カエルやサンショウウオ、バッタなどの

子供達も順調に育っています。 

 お腹の大きなアオダイショウやシマヘビも何匹かいたので、きっと今頃、小さな赤ち

ゃんヘビがへビオトープの木の下辺りで休息していることでしょう。

 オオムラサキも先週、エゾエノキの高い所の葉っぱに産卵しているのを確認してい

ます。 

 秋になったら止水ビオトープの調査もしてみようかな。きっとたくさんのヤゴ達を見

つける事ができるかも知れません。ミズカマキリやコオイムシもいるかもよ。

 こんな所で子供達と生物採集なんかしたら楽しいだろうな。 僕なんか未だに一人

で生物採集をしたりしているよ。 楽しいからね。


 これから何年、何十年もかけながら、少しづつ50年前の札幌の原風景を取り戻し

ていくことでしょう。




 ここにも一人、似たような奴がいます。

暑さ対策を考えよう。

 思ったよりオランウータンは直射日光が嫌いみたいです。 

 屋根の下は日陰ができるので、そこで休憩すればいい訳だけど、弟路郎は近くで

あまりお客さんにじろじろ見られるのは好きではないからね。( レンボーだったら平」

気なんだけどな。)




 春先からこんな感じで休息する事が多かったけど、陽射しが強くなると




 あずまやの下の日陰で休息するようになりました。






 壁側は日陰が多いので涼しいのでしょう。 現在はこのパターンでお休みです。






 壁によしかかったりするため、弟路郎は木が邪魔になり十数本も抜いてしまいまし

た(グミやムクゲ) 




 木を抜いた跡にあの体で寝たり座ったりするもんだから、草がみんなぺっちゃんこ

になりました。


 


 あずまやの上に大きな屋根をつけたりして、もっと日陰になる所を作ろうと思いま

す。 少しでも弟路郎やレンボーの居心地を良くしたいからね。

 
 なんか良い方法がないかな。

弟路郎の優しさ。(つづき)

 弟路郎・レンボーファンの方から一個約1.400グラムのスイカを4個頂きました。

喜ぶ顔が見たくて早速与えました。いつも切って小出ししていますが、今回はたくさ

んあるので、一個丸ごと与えることにしました。彼らだって私達と同じで時にはたくさ

ん食べたい時もあるでしょうから。






 レンボーは体も小さく力も弱いから、弟路郎みたいには行きません。 スイカを頭の

上まで持ち上げて、床に三度ほど落としてひびを入れて、たくさん汁を飲んでから

(床に溜まった汁も飲んで) 




 拳で叩いて割って食べました。 ぐちゃぐちゃにして食べているけどどちらかと言う

と、汁を飲んでいる感じが強いかな。 四分の一程食べたら満足したらしく、弟路郎

の方に行ってしまいました。 たくさん残して勿体ないな~。




 弟路郎は男らしく豪快に齧り付いて、がつがつ食べていました。 そこにレンボーが

来て、少しづつ弟路郎に近づいてスイカを欲しいと目でねだるのです。 じっと弟路郎

の目を見て近づきます。 最初は嫌だよという感じでしたが、とうとう根負け? 弟路

郎の愛情表現? 手に持っていたスイカを全部レンボーにあげてしまいました。 レ

ンボーはそれを全部平らげました。 でも、隣の隣の部屋には残した四分の三のスイ

カが置いてあります。




 ちょっと見難いですが、レンボーが貰ったスイカを食べているところです。

 レンボーの性格かな? 人が食べている物が欲しくなる。 
 
 昔の弟路郎だったら多分与えなかったと思います。いつも僕にねだってばかりいた

しね。   きっとレンボーの事が可愛くてしかたがないのでしょうね。




 あとでレンボーが残したスイカを見つけて、大喜びの弟路郎でした。

弟路郎の優しさ。

 今日(8月10日)は弟路郎の優しさにふれました。

 

 ブログをしている途中に他の仕事が入ってしまい、できなくなりました。休み明けに

お知らせいますね。 寄贈されたスイカ丸ごと与えた時の出来事です。



マガモが犯人?



 ここは植物館の跡地です。昨年の秋に植物館を解体し、土を盛って整地しました。

そして春から、ちょうど角の所に小さな池が出来ました。 元々ジメジメしていた場所

であり水も若干染み出ていたので、もしかしたら小さな水たまりみたいな池ができる

かも知れないなと思っていました。





 シオカラトンボが池の上を飛んでいたので、近くに寄って見てみたら卵を産んでい

ました。また、たくさんのアメンボの他にマツモムシも60匹ぐらい泳いでいました。 ミ

ジンコもたくさんいました。

 



 これがマツモムシです。  

 でもよく見るといる筈のない生き物が、それも数え切れない程の「モノアラガイ」がい

たのです。 一切川の水は流していないし・・・? どう考えても変です。




 殆どが6ミリぐらいの大きさです。 

 それと「ガマ」 が4本も生えていました。




 ガマって池や沼にたくさん生えている多年生の植物です。 「因幡の白兎」にでてき

ますよね。 


 どうしてこのような事がおきるのか? 春先、雪解け水がまだたくさんあった頃、そう

いえば「マガモ」が毎日のように飛来してたっけ。 足や羽に種や卵が付いていたと

か。 来年の春にはまだこの池が存在しているので、注意深く観察しようと思います。

もしかしたらヤゴも生息してたりしてね。

レンボーのお得意ポーズ。



 これがレンボーのお得意ポーズです。

 よく食べ物を食べながらこの様なポーズをとります。 でもさ、レンボーは女の子な

んだよね。やっぱり足は閉じた方がいいんだよね。 僕としては実際のところそんな

事を考えてしまうんだ。 まあ、娘みたいなものだからね。





 この写真も同じだね。  このポーズでお客さんを見たりしているんだよ。 

 かなり首が強くなってるね。
 




 僕はこのポーズの方がいいんだけどな。

蜂蜜舐め。

 

夏休みが始まってからまた一段と忙しくなっています。だからブログする時間もなか

なか取れなくて困っていますよ。  今日も夜の動物園で時間延長です。帰宅は22

時過ぎかな。
 

 
 弟路郎は夕食のデザートに蜂蜜を舐めます。 長い枝を手に取り、枝先をペットボ

トルの中に入れて枝に付いた蜂蜜を舐めるのですが、レンボーも弟路郎のやってい

るのを見て学習しましたが、なかなかレンボーが使える長い枝がないのと、上手くっ

ペットボトルの穴に入れるのが難しくて、途中で断念してしまいます。 




 
 こうして弟路郎が蜂蜜を舐めるのを見ているのです。 少しあげたら良いのにね。





 垂れて付いた蜂蜜を舐めるレンボーです。





 弟路郎が舐める瞬間、レンボーが横取りしました。 枝先を手で握るように素早い

動きできれいに蜂蜜をゲットしました。 弟路郎は口を半開きにして、あ~って言う表

情になりますが、あまり怒っている風でもなく、また蜂蜜を舐めようと頑張ります。 

何度もやられて警戒していますが、また横取りされてしまうのです。





 警戒しながらも蜂蜜舐めは続きます。 

 弟路郎はたとえレンボーが自分の好物を持っていても、横取りしたり無理やり取っ

たりはしません。でもレンボーはやってしまいます。 性格かな? でもレンボーは正

直者だよ。欲しいものは欲しい。 弟路郎みたいに我慢しない。

 そういう生き方の方がいいのかも知れないな。

熟した無農薬パイン。

 昆虫館産完熟無農薬パインが手に入ったので、今回はレンボーに与えました。

 実が大きいのでかぶりつく事が出来ません。 ではどうするのか?




 しばし考えるレンボーでした。





 まず葉の部分を取りまして、窪みのところを突破口に・・・。十分齧れるはずなのに

齧れない?





 床にガンガン叩きつけてひびを入れました。 かなりな量の汁が出てきて床をしきり

に舐めていました。 離れていてもパインのいい香りがお部屋全体に広がりました。





 ぎゅっと絞ると大量の汁が、流れるように口の中に落ちていきます。 しばらくの間、

食べるより汁を飲んでいる方が長かったよ。





 満足顔のレンボーです。 このいい匂いに弟路郎も感ずいている筈です。 もうそろ

そろレンボーの食べかすでも、弟路郎に処分して貰います。





 扉を開けたら、レンボーは弟路郎に取られると思ったのか?パインを持って一番離

れた部屋まで逃げて生きました(勿論、パインを持ってね。)  でも弟路郎はレンボ

ーのパインを力で横取りしたりはしません。 レンボーはあまりにも美味しいパインな

ので取られるかもと思ったのでしょうね。





 弟路郎はレンボーの食べかすの皮(果肉がけっこう付いている。)や、残した葉を食

べるのです。 レンボーが上にぶら下がって食べている時、下に落ちてくる皮を一つ

一つ丁重に拾って食べていました。


 そう言えばこの数ヶ月、自分自身殆ど果物を食べていないかな。 差し入れのスイ

カ一切れしか食べていないわ。 今夜辺りプラムでも買って帰ろうかな。 残りを弟路

郎とレンボーとテナガ達にあげよう。 でもこれだとワンパック買ったら一人一個しか

あたらないね。 まあ、いいか。

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