札幌100マイル

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円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

by zoozakki

プロフィール

円山動物園

札幌の中心部から近く、緑豊かでのんびりできる動物園です。
ちびっこはもちろん、大人も楽しめる空間を目指して奮闘中。
もちろん魅力的な動物たちもたくさん。
希少種の繁殖や、環境教育にも積極的に取り組んでいます。
そんな円山動物園の日々と、そこで働くひとびとのつぶやきを綴ります。
公式ホームページ:http://www.city.sapporo.jp/zoo/


投稿したブログ数:1345件

電気柵とシカ~未知との遭遇(接触?)

さて 今回は前回の続きで電気柵の設置が終わってシカを放飼場に放すところから始めさせてもらいますね。

今回もかなりの長大作になりそうです。 心して読みにかかってください!


それでは 電気柵とシカ~未知との遭遇(接触?) 始まります。



シカに入る前に説明し忘れていました。 電気柵は設置後動物に心理柵としての機能を果たすためにトレーニングが必要なのです。   具体的には一回電気柵に触ってもらって感電してもらうんですね。      

基本的には自ら興味を示して触りに行くことが多いです。 ただ個体によっては餌での誘導が必要になることもありますね。


電気柵の詳しい説明は今までのブログを参考にしてくださいね。 (長いので心して)



ではシカを放しましょうかね。   今回は実況解説していこうと思います。





はい シカが出てきましたよ。 パーマネントもしっかり見きれてますね。






はい 皆さんさっそく興味を示していますよ。




勇(いさむ)  はパーマネントが放飼場を出て行くのを見ています。





勇さんは素通りですね。 向かった方向からして電柵への興味よりも食欲の方が勝っているとわかりますね。


歩(あゆみ)だけが電気柵に興味を示していますね。   他の子は奥に移動していっています。





はい この瞬間歩が未知との接触です。





みんなビックリして走り出します。 1頭が感電すると他の個体も驚いて走り出すんですね。

ただ驚くことにこの時 勇さんは普通にご飯をがっついています。 餌への執着心恐るべし! ですね。




走り去った歩はといいますと・・・




はい 素晴らしい跳躍で跳ねるように走っていますね。 これがシカの本来の走り方です。   

しかしながらこの写真を撮った弓山さんのシャッターを切るタイミングは絶妙ですね。

唸らされます。




こちら一緒に走り去った恩(めぐむ)です。   何か気がつきますか?


この写真で何がどうなんだ? とお思いの方まだそれではシカマニアにはなれませんよ。




はい こちらが平常時です。 わかりましたかね?


お尻の白い毛に注目してみましょうか。  比べるとお分かりですよね?



はい 平常時


こちらビックリした後    そうです お尻の毛がふっくらしてますね。

シカさんは驚いたり警戒した時にお尻の毛を逆立てるんですね。

動物園のシカではあまり見ない光景なので珍しいですね。

野生のシカは大体いつもこんな感じですけどね。


話し戻します。




警戒した足どりで戻ってきました。  足を高く上げて馬でいうところのトロッターとかみたいに歩いてます。 勇ましいです。



こんどは恩くんが先頭ですね。



はい 恩くん未知との接触です。 反応速度は恩、芽(めい)、歩の順番ですね。

触れていない芽ちゃんかなりの反応速度ですね。 もしかしてニュータイプ?・・・・・


最近の若者には少し難しいネタでしたね。






はい あっという間に走り去りましたね。   この後他の子たちも未知との接触完了しました。

残るは勇さんだけになりました。




ついにお腹も膨れて重い腰を動かしだしました。   さっきから何を騒いでいるんだ?  
と とぼけ顔で近づきます。

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はい 未知との接触完了です。  次の瞬間・・・・
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重たい体を持ち上げます。
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走り去りました。
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そしてこの顔です。   正直勇さんがあそこまで機敏な動きを出来るとは思っていなかったですね。  ちょっと安心しました。

貴重なので引きでもう一度どうぞ。




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とまあこんな感じでシカさんの電柵へのトレーニングは完了ですね。

このあと何日間かは一日一頭ぐらいは触っていましたね。  ただ最近は触ることもほとんどなくなりこちらの狙い通りに電柵と電柵の間を通ってくれています。

いいデータが取れて動物園の研究の場としての機能が果たせそうですね。


さてかなり長くなってきましたがまだ書いちゃいます。


前回設置した状態の写真を載せていなかったので
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これが自動撮影装置ですね。  シカさんが中を通ったとこをしっかり撮ってくれています。  そのうち酪農学園さんから写真のデータをもらってブログで紹介いたします。


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トウモロコシの芽が出ました!  あとはどこまで育つかですね。
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人参も出ています。


こちらは「緑化計画」ですね。
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緑はありますが少し薄くなった場所もちらほらですね。

そこで最近はまた種をまいています。





こちらの二種類ですね。  あとこんな工夫も始めています。
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こちら木の周りだけ草が残っていますよね?

そこで森の散策タイムでおなじみの吉野さんの提案で色々と障害物を入れてみました。

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こんな感じですね。  あとはこれでシカの食害をどれだけ防げるかですね。

「緑化計画」については追って報告しますね。

とんでもなく長くなってますね!  しかしながら報告しなくてはいけないことがたまってきてるので書かせて頂きます。 すいませんがお付き合いください。


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お食事タイムであげている餌です。 リンゴ、ニンジン、ジャガイモ、キャベツ
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青草
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人工飼料です。 長四角のがヘイキューブ、右下のがZF、左下のがルーサンペレットです。

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あとはヤナギの木ですね。  こちらはシカ舎裏にあるヤナギ畑から切ってきます。
こちら
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やばいです長いですねぇ。

恩の角のその後
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だいぶ伸びてきましたねぇ。   左角も傷がふさがりましたね。 ただ形はいびつになりそうですね。


それでは最後にお知らせです。 

いよいよ夜の動物園のシーズンが来ましたよ!!   

一番近いのは今度の金曜日と土曜日です。   

夜の動物たちも魅力満載ですよ。


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闇夜に浮かび上がる勇さんの鹿の子もようは幻想的ですね。

彼らは夜行性なので生き生きとしてますね。

他にも
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アザラシのさくらこも初めての夜の動物園で生き生きとライトに照らされた水の中を優雅に泳いでますね。

こちら
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エゾヒグマ館のとわちゃんも生き生きと活魚のウグイを捕まえて食べていますね。



とまあ そんなこんなで魅力いっぱいの夜の動物園に皆さん是非一度足を運んでみてくださいね。

動物たちのいつもと違う行動やドキドキ体験も特別版をやってたりしてるのでかなり楽しめると思いますよ。


それでは 今回は三回分くらいの長さの間違いなく過去最高に長いブログに付き合って頂きありがとうございます。(書くたびに長くなってきているような・・・・・)

それではまた 長い長いシカブログでお会いいたしましょう・・・・・・(二時間もかかったなぁ)

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