札幌100マイル

円山動物園ブログ

円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

2018年08月21日 の投稿一覧

プレゼント。

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お客様からオランウータンファミリーにこの様なプレゼントがありました。

ありがとうございます。

さっそく与えたいと思います。

 

 

 

タロウの練習

西門から園路を上がっていくと、何やら黒くて大きな檻が見えます。

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中を見て「何もいないねえ」と言われてしまうことの多いこの檻。 使っているのはテナガザルの「タロウ」です。

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「タロウ」は2012年に熱帯雨林館に引越しして以降、外に出たことがなかったのですが このたび、新しい外檻が完成したので、外に出る練習をしているところなのです。

練習といっても、手を引っぱっていくことはできませんし、追いたてることもできません。 動物たちの自由意思にお任せするしかないのです。 しかし、ただ待っていても出ていってくれるものではありません。 扉を開けて外の様子を感じ取れるようにした後は、おいしいエサを置いたりして 少しずつ外の雰囲気に馴れていってもらっています。

とはいえ、果たして外の世界にそもそも興味を持ってもらえるのかな?という気もしていました。 外に出るためには細長いシュートを通らないといけませんが 真下にはお客様もたくさんいるので、落ち着かないのではと思っていたのです。

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そんなわけで、練習初日は休園日を選びました。 シュートと、外扉の近辺にエサを置いて、職員たちはタロウの目につかないところで待機です。

しかし一向に出てくる気配のないタロウ。 初日はまあこんなものかなと思っていたのですが、後からビデオを見返してみたら なんと職員が誰もいなくなった瞬間を見計らって、シュートのエサをさっと取りに来ていました。

驚きつつも、これはもしかすると期待が持てるかも…!と思っていたその翌日 熱帯雨林館に様子を見に行ったところで、担当職員が何やら合図が。

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「タロウ」、外に出ました!

一瞬ではありますが、外の世界を見てくれたようです。 こんなにも早く外に出てきてくれるとは…!設計や中の造作なども色々と悩みながら工夫しただけに 「タロウ」に見てもらえてとても嬉しかったです。

それから約2週間。この原稿を書いている時点で、「タロウ」は出入口前の吊り橋のところまでちょこちょこ来てくれるようになりました ただ、ゆっくりと滞在する様子ではなく、ちょっと様子を見ながらエサを取っては中にもどるという感じ。

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まだまだ時間がかかりそうですが、それでも、いつか風や音を感じながらのんびり過ごしてもらうために、 これからもあれこれ考えを巡らせていきます。 もし外に出ている「タロウ」に出会えたら、やさしく見守ってくださいね。

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おまけ   初屋外の様子を外から捉えました。黒い枠部分から手が出ているのがわかるでしょうか…。

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