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円山動物園ブログ

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サーバルキャット「エン」のプレートを外しました!

全国のサーバルファンの皆様こんばんわ。

昨年5月に左前肢を骨折しましたサーバルキャットのメス「エン」は、骨折部位が完全に癒合したため、

装着したプレートを除去する手術を実施することになっておりましたが

本日、5月2日の午後から北海道大学動物医療センターにて手術を行い、骨折部位に装着していたプレートを外していただきました。

 

こちらが橈骨と尺骨に一枚ずつねじ止めしていたプレートです。

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術後は、縫合した手術部位を舐めたり出来ないようにギブスを装着しました。

犬や猫などでは、ギブスなど付けずにエリザベスカラーなどで対応するのですが、

手足の細長いサーバルですとエリカラを外してしまう可能性もありますので

万が一を考慮して数日間ギブスをつけて保護することにしました。

 

ネコ科の中でも特に足の長いサーバルですので、ギブスもこんなに長くなってしまいました。

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今後は、抗生物質などを投薬しながら4、5日様子を見て、ギブスを外す予定です。

ギブスを外した後はアフリカゾーンキリン館に戻りますが、1、2週間は非公開で状態を確認することになりますので

しばらくのあいだ「エン」と会う事は出来ませんのでご了承ください。

 

 

 

 

サーバルキャット エンの検査をしました

10月19日に、今年5月に左前肢を骨折したサーバルキャットのメス「エン」のX線検査を実施しましたので、その結果をご報告します。

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「エン」は5月12日に左前肢を骨折したため、手術により橈骨と尺骨のプレート固定を実施しております。

6月の検査では、骨の癒合が少しずつ進んでいるものの、完全には癒合していませんでした。

 

そこで昨日、10月19日に状態確認のため全身麻酔下でX線検査を実施しました。

サーバルキャットは、見た目は可愛い猫のようですが、こう見えても鋭い牙と爪をもつ立派な猛獣です。

遠くから吹き矢を使って麻酔をかけなければいけません。

麻酔をかけるために吹き矢の筒を檻の隙間から差し込むと、好奇心旺盛な「エン」は、近くに寄ってきて前肢で引っかこうとしたり、

ジャンプしてとびかかってきたりと、なかなか吹き矢を打たせてくれません。

 

しばらく苦闘したのち、他の獣医がおとりとなって気を引いてる間に、やっと吹き矢で麻酔をすることができました。

骨折当初は6kg台まで減少していた体重も、7kg 台に戻り肉付きも良好でした。

肝心の骨折部位ですが、6月にはまだ癒合していなかった部分も完全に癒合していることを確認できました。

 

今後は埋め込まれている二枚のプレートのうち橈骨に設置しているプレートを除去する予定です。

プレート除去後はしばらくの間、プレートを止めるネジが埋まっていた穴が治癒するまで安静にする必要があります。

完全に治癒してしまえば、高いところに登る訓練をはじめる予定ですので、サーバル本来の高い身体能力を皆さんにお見せできるかと思います。

もうしばらく、お待ちください。

 

 

 

 

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