札幌100マイル

円山動物園ブログ

円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

『チンパンジー』タグの付いた投稿

明日も動物園デー

こんばんは、岡本です。

お盆を過ぎて一気に肌寒くなってまいりましたが明日27日土曜日は
動物園にとって非常にホットな日です。

①「レディ物語」の放送日です!
10時半からSTVにて、レディと祐川飼育員の4年半を振り返ります!
全国放送!!

4年半前のレディと祐川さん。二人とも若い。

お見逃しなく!

②映画「ライフ いのちをつなぐ物語」特番に円山動物園が登場!
なんと10時20分からHTBにて放送の特番でも円山動物園が取り上げられる予定です!
全国放送!!
すいません、レディ物語と時間帯がもろ被りでした…(^p^)
どちらか録画してください…。

③ホッキョクグマ「ララ」のこどもの愛称がいよいよ発表!
長らくお待たせいたしました、明日はホッキョクグマのこどもの命名式です。

もう「赤ちゃん」とはいえないくらい元気に成長しました!

初めて外に出た日と比べると一目瞭然ですね。

命名式は11時30分から世界のクマ館にて行いますのでお楽しみに!
レディ物語が11時25分までなので、ダッシュで行けば間に合いますね♪
すいません、テレビはダブル録画で、ぜひご来園下さい…(↑p↑)

④今年最後の夜の動物園!
まだ夜の動物園へ行ってない人も、また行きたいと思っている人も明日が最後です!
夏の夜を思いっきり堪能してください!



どうやらマルヤマンも登場するとか…マルヤマン祭りをお楽しみに!
http://avexnet.or.jp/maruyaman/index.html#news

おまけ。
懐かしのあのコーナー「今日のきのこ」

名前不明、食毒不明!
園内できのこを見かけても食べないでね!

不屈のライオン

ども。
金曜日ですね。
勝手に作ったブログ強化週間も今日で最後です。


「普段からこのぐらい更新しろ!」とおじいちゃん。
じゃなかった水戸黄門。
でもなかった『ブラッザグェノン』。

今日の朝のズームインスーパーで祐川飼育員とレディの特集をやってました。
見ましたか?
割としっかり時間をとって放送していただいてまして、朝の忙しいときにトーストを食べながら泣いてしまいました。ううぅぅ。やったな祐川さん!がんばった!レディ!
・・・うちで飼ってる猫が「早くパン食えよ!」って顔で見てましたが・・・。


「早くパン食えよ!」とは言ってないサーバルキャット『キキ』。

さて今日も少し園内を見て回りました。
ドキドキ体験『猛獣のワイルドタイム』が終わった、ライオンのリッキーが思いっきり近くで寝てました。

これはチャンス!じっくり見て行きましょう。

まずは・・・


後ろ足の肉球。黒い・・。

次は・・・


口元!あごひげ的なものありますね。たてがみも意外にやわらかそうです・・。

さらに・・・


目!笑ってるように見えます・・。

まだまだ・・・


手!太くてじょうぶな前足。爪は隠れてますね。隠せるみたい・・。

とこんなかんじで運が良ければ、迫力満点の寝姿を間近でご覧いただくことができます。


意外にもかなりキュートな寝姿!笑


こちらは虎視眈々と主役の座を狙っているエゾモモンガ『ピッコロ』。
夕方になると巣から出てくることが多いです。狙い目!

まだまだ楽しい円山動物園にご来園ください。


※前回のコメントをいただいたペンギンの散歩ですが、当園にいるペンギンは『フンボルトペンギン』というペンギンです。南米のペルーやチリあたりの海岸に住んでいます。比較的あたたかいところですね。
他の園などで見られる雪の上を歩くペンギンは寒いところに住んでいる『キングペンギン』などで、自然界でもエサ場まで歩いていくという習性を利用して、散歩をしていると思います。うちの『フンボルトペンギン』達もがんばれば、雪の上を歩くかもしれませんが、それは野生化では行わない行動ですので、『ペンギンのお散歩』は『キングペンギン』などがいるところで観察するのが最高ですよ!

※今日のきのこ


このきのこも秋に撮ったものです。
前回の反省点と同じく、ちゃんと裏とか根元とか写ってないので、
かなり苦しい・・・。


こっちの写真にはちらっと傘裏が見えますが・・・・。
わりと密なひだ・・・・。

傘は中丘(真ん中が上がってる)の平らに開いて、
傘の上部には茶色の鱗片的なものがついてます。
『クダアカゲシメジ(仮』に似てますが・・・。ちがうでしょうね 笑。

今年こそは・・・ちゃんと撮る!


誇りと絆

ども。また書きます。
ついにレディ、群れに復帰です。
祐川飼育員、すごい・・・。


かなりかわいいレッサー親子(写真と本文は関係ありません)

若輩な私がその偉業についてとやかく言うことはありません。4年半もの年月のまさに命がけの復帰訓練の詳細は飼育員ブログ「円山動物園のチンパンジーたち」で紹介されています。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_lady/

以下は我が円山動物園のホームページに載っている解説です。
『野生のチンパンジーは、複数のオス・メスと子どもたちからなる20~100頭程度の群れで暮らしています。子どもは大人たちの行動を見て、繁殖行動や採食行動、コミュニケーションのとり方や群れの中でのルールなどを学習しながら成長します。』

この一文を見ただけで、人口哺育で育てられたチンパンジーが群れに復帰することのむずかしさが伝わってきます。


レッサー団子 笑

ましてやワシントン条約付属書I類に分類される絶滅危惧種。群れに戻れなければ、繁殖も期待できないことはもちろん、この先の長い人生(チンパン生?)仲間と一緒にいられないレディが幸せだとは思いません。

ほんの数年前、円山動物園は入園者数の減少に歯止めがからず、存続を含めた議論の渦中にありました。そこでもういちど動物園の原点に返り、公立の動物園として伝えていきたいこと、伝えなければならないことなどを議論し、持続可能な経営方針などを盛り込んで札幌市円山動物園基本計画として策定しました。


低迷に大変怒っているヤマトくん(こどもの頃)

その中に「円山メソッド」というものがあります。これは段階的展示導入方式といい、
「動物園における動物展示や環境教育展示には、様々な手法や考え方があるが、これらは時代とともに変化し、その評価も変わるものである。
円山動物園では、展示の目的とそこで提供されるべき価値により優先順序を設定し、その時代ごとに必要とされる展示手法を柔軟に取り入れながらも、着実に上位目的にたどり着けるよう、独自の「段階的展示導入方式(円山メソッド)」を実施する。」

Ⅰ.動物が快適に過ごしやすい環境づくり

Ⅱ.お客様がくつろぎ近くで見られる環境づくり

Ⅲ.通り過ぎるだけでなく体験・感動できる

Ⅳ.環境や命の大切さを学べる

というものです。(詳細はこちらhttp://www.city.sapporo.jp/zoo/info/keikaku/kihonkeikaku.html


この円山動物園が採用している展示方式の一番根底にあるものそれが「動物が快適に過ごしやすい環境づくり」です。「生き生きとして幸せそうに動物たちが過ごせる環境」を実現し、それを見た市民の皆様が楽しい、うれしい気持ちになる。それが円山動物園の一番根っこにある大事にしていかなければならないことです。


幸せそうに寝るシンリンオオカミ一家

今日もチンパンジーの群れと一緒にいるレディは楽しそうに遊んでいました。

祐川飼育員の「絶対に群れに返す」という固い意志と、命がけの復帰訓練がなければ実現はしなかった光景でしょう。

この先もレディにはいろいろな困難が訪れるでしょうが、もう群れの仲間がいます。母親の亡くなったレディに普通のチンパンジーとしての幸福な日々を与えたのはもちろん、それを見ているすべての人が楽しい、うれしい、そして幸せな気持ちになる。

・・・そんなことをやってのけた飼育員たちと、そしてそれを実現した円山動物園を誇りに思います。


オレ、そんなとこに来たの?誉めすぎじゃね?と昨日到着したグラントシマウマの飛馬(ひゅうま)くん

円山動物園はいまだ改革の途中です。

入園者数の回復も改革の成果もあると思いますが、ホッキョクグマの双子などの動物の魅力に後押しされた感はいなめないと思います。

本当の意味での地力をつけ、本当の意味での成功は、市民の皆様が「円山動物園は札幌市が誇る「人と動物と環境の絆をつくる動物園」だ。」とアツく語っているのを聞いた時。と心に秘めて、少しでもその役にたつことができれば、とちょっとアツく思ってたりします。

ちょっとアツすぎじゃない!?とピリカ嬢

※今日のきのこ(まじめな話を書いてもやりますよ!)



このジャガイモみたいなきのこは・・・おそらく『ノウタケ(仮)』でしょう。
園内結構いっぱい生えてます。成熟してくると皮がめくれあがるようになり、
臭いにおいがします。
オランウータンブログの吉田飼育員がかなりいいきのこ達をみつけてましたね!
負けていられません!(かなり負けてますが・・・)

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