札幌100マイル

しろくま通信

円山動物園オフィシャルブログ 円山動物園で飼育しているホッキョクグマの情報をお伝えします!

『出産』タグの付いた投稿

ララ


ホッケに挑戦中

今のところブドウ、キャベツ、ペレット、馬肉、ニンジンは食べたのを確認しました。
もうニンジンも齧れるんですよ。絶対噛まれたくない
昨日はララが食べている馬肉を取ろうとした際に本気で怒られていました。
あんな怖い顔したの初めて見ましたよ。
普段子供達が走り回ってもエサを散らかしても怒ったところを見た事がなかったので驚きです。
最近はララも落ち着いて食べれないからか、ホッケを咥えると産室へ持って行き食べている事が多いようです。

しかし

子供達、いつの間にかすっかり白黒になってますねー
洗いたい




デナリ


結局移動檻に入らないまま最初に予定していた期日を過ぎてしまいました。
何度かトライしてみましたが、やればやるほど今後の移動にも影響が出そうなので断念。
明日麻酔後に元デナリ邸へ移動予定です、明日は終日ご覧いただけません。


残念無念ごめんよデナリ

ララ

ララと子供達の公開日も近づいてきたので
そろそろ放飼場の準備をしないと

約5ヶ月ぶりにララの放飼場へ

積もりすぎ
もうどこから手をつければいいのか


埋まりすぎ

というわけで
産後97日。

今日も食事を運びにララの元へ


最近ではエサを運んで行くと子供達が飛んできます。
なんぼか食べれてるみたいですねー

こないだまで元気な方と大人しい方で区別がついていたのですが
いつの間にか2頭共すごく元気でよくわからなくなってきましたよ。

でも、なぜかいつも汚れてる方となんぼかキレイな方でとりあえず今のところは区別できそう。


うーん、写真で見るとわかんない@p@;

ララ

最近、子供達の健康診断をしている夢を見ました@@
「オスオスだー」と誰かが言った場面だけ記憶があります。
判明するのはまだちょっと先ですが、果たしてどの組み合わせなのか皆さんも予想してみてくださいね。


あっという間に3ヶ月
産後90日目を迎えました。

実は3月3日に初めて生ツインズに会いました。
給餌後ララの観察をしていたところに、我慢できずに産室から出てきちゃったという感じでララに向かっていきましたが、すぐにララと一緒に産室内に戻って行きました。
なのでその時はほんとに少しの時間でしたが感想としては
感動っていうのとはちょっと違って
「あ、ほんとにいた。」
と、思ったのと同時に10分間か、もしかしたら11分、いや12…
わからないけど、しばらくその場を動けませんでした。
あとこういう場合は鼻血ブーじゃなくて鼻水が大量にブーするようです。
もうネックウォーマーかっぴかぴ
うまく言えませんがそんな感じです(笑

それから5日経って今日もララにエサを運んでいったところ
既にララと1頭(たぶん、いや絶対あの元気な仔)が寝室にいました。


なんとたくましい事か、肉と格闘していました。
この後も、ホッケを咥えてみたり、キャベツを齧ったり
多分まだ食べてはいないと思いますが、喉を通ったかどうかは確認できなかったのでよくわかりません。
しかも、僕の存在を完全スルー
親子揃って無視ですよ
気にしていないという以前にもしかして気付いていないんじゃないかってぐらい
「でもちょっとぐらい仲間に入れてくれよっていうか気付いて僕はここにいるんだよ」と心の叫びもむなしく空気となってました。
人間に気付かれず驚かれる事はよくありますが、まさかクマにまで
まぁでもおかげで普通に写真撮れたからいいけど!

もう1頭はまだララがちゃんと会わせてくれません。

でもしばらくしてから

ちょっとだけ出てきました。

また夢中で撮ってるとララに怒られそうなのでここで退散。

日に日に成長が伺えます。
はしゃぎすぎて大きな怪我だけはしないようにと願う今日この頃でした。

キャンディ

デナリの記事を書いていて思い出しました。
キャンディの事をブログで報告してませんでした。

先日飼育員カフェの時だったっけな・・・
どこかでキャンディについての話をした際にすっかり皆様にも報告したつもりでした@p@;







繁殖目的の為、2011年から2年間の契約で豊橋総合動植物公園よりお借りしているキャンディですが、なんと契約延長が決定しましたー!

去年は自分の中でのララスイッチとキャンディスイッチの切り替えがうまくいかず、キャンディの心理を読み取るまでに至らなかったので今年こそなんとかキャンディと腹の中まで一緒にしてキャンディスイッチをしっかりONにしたい。

昨年末の出産と死亡のお知らせでは本当にざっくりとしか記載されていなかったので改めて説明すると

寝室で1頭目を出産し、口に咥えて産室へと運んできました。
その後、体を舐める等のケアをし育てようとしている行動もありました。
それからすぐに1頭目とは反対側に2頭目を出産、羊膜に包まれた状態でモニターで見る限り呼吸も確認できず鳴き声も聴こえない為、恐らく死産だろうという判断でした。
そこからキャンディは2頭目に出産した仔に執着してしまい、そちらに集中しているうちに徐々に1頭目の仔の鳴き声が小さくなっていきました。

今回の出産にあたってキャンディが初産であった事もあり、育児放棄の可能性が高かった為、人口保育の準備も念の為していましたが、今後もしまた繁殖の機会があった時にキャンディにとっては失敗の経験も大事だという考えで、よほどの事が無い限りは子供を取り上げる事はしないでおこうという予定でした。

が、完全な育児放棄というわけではなく、1頭は死産でもう1頭はもうほとんど鳴き声が聴こえない状況だった為、一旦キャンディを外に出し子供を病院へ運び回復させてまた戻すという方法を選びました。

すぐに病院へ連れて行き体温を暖め必死の回復を試みましたが、既にキャンディによって圧迫されほぼ虫の息だった事もあり2時間後に死亡を確認。
2頭目の仔も蘇生を試みましたが復活には至りませんでした。

この時のキャンディの行動を見て思った事は
まず間違いなく自分の産んだ子供だと認識していた事
更に子供を病院へ連れて行った際気付いたのが、1頭目に産んだ仔の体はしっかりと産後のケアをされていてとても奇麗な状態だった事

残念な結果ではありましたが、この状況を見て得た事は次回に繋がる非常に大きな成果だったとも思っています。

ホッキョクグマの繁殖に関してはララの繁殖方法や環境を基準にしていましたが「ホッキョクグマの繁殖」というくくりではなく、「ララの繁殖」「キャンディの繁殖」といった個体に合わせた環境を造り上げていかなければならないと実感しました。
今年はキャンディの産室を改修する予定もあり、頭の中でイメージもできています。
何よりもまずは交尾してもらわないとなので
腑に落ちませんがジェラシーを押さえつつ、デナリにはがんばってもらいたいと思います。


って、
こう書いているだけで気が張りつめて目つきが鋭くなってきたので
クールダウンしつつ、あせらずじっくり向き合いたいと思います。

やたら長くなってしまいましたがそんなわけで皆様今年もキャンディに暖かい声援をよろしくお願いします。


破滅的暴風雪の中お昼寝中のキャンディ

あ、デナリにも黄色い声援を!

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