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『「本が売れない」というけれど』永江朗(ポプラ新書046)
Posted by 大熊 一精 on 2014年11月16日(日) 06:02
『「本が売れない」というけれど』永江朗(ポプラ新書046)
2014年11月刊。
本が売れないというけれど、書店がなくなっているのは事実だけれど、ブックオフの売上や図書館での貸出数をみれば、読書人口は減っていないのだから、根本的な問題は所得の減少という、つまりは本に限らず他の業界にも共通した問題が背景にあるのに、ことさら本だけを特別扱いして考えるのはちょっと違うんじゃないの?そもそも「活字離れ」って、ずいぶん前から言われてるじゃないですか。業界的に景気がよかった頃を基準にして考える、いや、考える前に思考停止の状態になってるんじゃないの?…といったことが、著者の経験と統計データを元に綴られています。
ものすごく乱暴にまとめてしまえば、外部環境のせいにしても始まらない、出版業界ないし書店も(そんなことできないなどと言わずに)できることを(努力して)やっていきましょうよ、という話なのですが、かたやで本という商品の特殊性(たとえば流通形態)について丁寧な説明もなされており、本好きな方、本に興味のある方は必読です。
【目次】
プロローグ ベストセラーは出したいけれど
第1章 日本の書店がアマゾンとメガストアだけになる日
第2章 活字ばなれといわれて40年
第3章 「街の本屋」は40年間、むしられっぱなし
第4章 「中くらいの本屋」の危機
第5章 電子書籍と出版界
第6章 本屋は儲からないというけれど
第7章 「話題の新刊」もベストセラーもいらない
エピローグ どこから変えるべきか


