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by 大熊 一精

大熊 一精
プロフィール

1967年生まれ、埼玉県川越市出身。
銀行系シンクタンクに12年間勤務の後、2002年から札幌市に移り住み、現在はフリーランスのコンサルタントとして活動中。 「一日一冊」を目標に、ジャンルを問わずに、本を読んでいます。読書量全体のうち、電子書籍端末で読む割合は3割ぐらい。 札幌市民になってからは、毎年、コンサドーレ札幌のシーズンチケットを購入し、2014年シーズンで13年目。週末ごとに悲しい思いをすることのほうが多いのに、自分が生きているうちに一度ぐらいはJ1で優勝してほしいと願いながら、懲りずに応援を続けてます。
著書「北大の研究者たち 7人の言葉」(エイチエス、2012年刊)


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『釧路炭田 炭鉱(ヤマ)と鉄路と』石川孝織(水公舎)

『釧路炭田 炭鉱(ヤマ)と鉄路と』石川孝織(水公舎)

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2014年9月刊。

北海道新聞釧路版に連載された64編のエッセイ+貴重な写真を、1本あたり見開き2ページで収録した第1部「炭鉱と鉄道」と第2部「炭鉱の仕事とくらし」に、1ページに2枚ずつの写真を掲載した「写真で見る炭鉱と鉄路」(約50ページ)を合わせた200ページ近い一冊。これが1200円とは、申し訳なく思えてくるほど、貴重な資料集です。

64編のエッセイは、著者の個人的感慨などの類ではなく、釧路周辺の炭鉱で働いていた人、炭鉱とともに生活していた人たちの証言を、丹念に拾って、当時の暮らしぶりを文字上で再現したものです。登場人物の大半は高齢者であり、80代以上の方も少なくありません。失礼ながら、こうした証言を集めるには、ギリギリのタイミングだったかと思われます。

それだけでも素晴らしい仕事ですが、この本そのものが、じつに丁寧に作られています。釧路炭田といわれても、どこのことなのか、私には正直さっぱりわからないのですが、目次の直前のページに掲載された「釧路炭田の主な炭鉱(1960年代)」の地図をはじめ、当時の鉄道路線図などが多数掲載されており、本文の内容の理解を助けてくれます。

古いカラー写真もたくさん載っています。

PB167090

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比較的有名な釧路臨港鉄道(太平洋石炭販売輸送)や雄別鉄道(湧別炭鉱鉄道)のほかに、尺別鉄道(尺別炭鉱専用鉄道)という知られざる鉄道の記録(文字、写真)も多数掲載されています。尺別炭鉱と浦幌炭鉱とをつないでいた尺浦隧道(延長約6km)を走る小さな機関車(パンタグラフ付き)の写真なんて、さりげなく掲載されてますが、衝撃写真ではないかと思います。

筑豊に比べると、北海道の炭鉱に関する資料や展示は(少なくとも一般人の目に容易に触れるものは)少ないと感じていただけに、こうした本が完成して市販されていることは、とても嬉しいことです。

amazonは現時点では在庫切れ表示なので、奥付の情報を以下に転記しておきます。

釧路炭田 炭鉱と鉄路と 著者 石川 孝織
発行者 釧路市立博物館友の会(釧路市春湖台1-7 釧路市立博物館内)
発行所/印刷製本 水公舎/(株)藤プリント(釧路市栄町10-3  TEL 0154-22-9311)

※私は書泉グランデで買いました。

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