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プロフェッショナル 配りの流儀
Posted by winterpj on 2013年2月15日(金) 17:27
我々飼育員が仕事をする上でとても重要な役割を持つ作業着
安全で作業のしやすいデザインとなっている
その作業着に円山動物園飼育員として誇りを持って
日々動物の糞尿、埃にまみれ作業をしているのである
そして汚れた作業着はクリーニングへ
クリーニングに出してきれいになって戻ってきた作業着を
両手いっぱいに持っている1人の男の姿があった
彼は戻ってきた作業着を誰の手を借りることもなく1人で黙々と配って回っている
彼は若手職員でもなく、まして罰ゲームを受けているわけでもない
まもなく40歳近くなるどっちかといえば中堅どころに入るほうだ
たまに「手伝いますか?」と言ってくる者もいるようだが、彼は拒否し決して人にやらせようとしない
配り続けて10余年
そこに彼の配りの流儀がある
クリーニング屋が持ってきた作業着は一時ラックに保管されている
最初は自分のだけを持ってきていたようだが、どんどん他の人のが溜まっていくのが見ておれず、自然と全部配るようになったらしい
見ろやこの筋肉
仕事でついたものなのか
それとも作業着配ることによってついた筋肉なのか
そして人知れずそっと席に置いていくのである
しかし、作業着に書いてある名前が薄くなっていたり、書いていなかったりと
完璧に配れなかったときはとても納得のできない表情を浮かべている
聞いてみた
あなたにとってプロフェッショナルとは…
「そこに作業着があるから。配り続けるだけです」
彼は配り続けるだろう
定年までたぶん
あと一歩だけ前に~進もう