札幌100マイル

百合が原公園*スタッフブログ

ユリだけじゃない百合が原公園の魅力をご紹介します

2007年08月 の投稿一覧

植物リサイクル

こんにちは!
今日も涼しい一日でしたね
これでもう少し太陽が照ってくれるということないんですが
カンカン照りよりはいいかなぁ


まずは、お詫びと訂正から・・・
昨日の記事で書いたシュウメイギクなのですが
実は学名が適当ではありませんでした

Anemone hupehensis var. japonica は、
キブネギクという日本に自生する原種をさすそうで
写真は園芸品種のものでした

インターネットなどでは、ほとんどの場合
シュウメイギクの学名として上記のものが載っていて
また、シュウメイギクの別名としてキブネギクとなっています
これ自体は間違いではないのですが、
その場合の画像として園芸品種のシュウメイギクをあてるのは
適当ではないそうです

なので、昨日の記事は少し修正しています。


さて、今日は百合が原公園のもうひとつの使命をご案内

百合が原公園では、園内の植物はゴミとして外に出さずに
全て園内で処理して、また土に還すという
植物リサイクルを実施しています
また、北区の街路樹などを剪定した枝なども引き受けて
チップにして再利用しています

そのために、園内に広いエリアを確保しているんですよ
普段は「関係者以外立入禁止」区域なんですけどね

こんなふうに、草刈した雑草や枯れた花、
枯れ枝などをすべて一か所に集めています


それをていねいに処理して、微生物の力を借りて
徐々に堆肥にしていきます


こなれ具合によって、少しずつ場所を変えて行き、
最終的には堆肥として、また公園の土に戻して
植物たちの栄養になっていくのです
リサイクル

そんな話を詳しく聞きたい方、
明日の百合が原ツアーで担当者が現地を案内しながら
ご紹介します

8月18日(土)10:00
緑のセンター温室受付に集合
費用:200円

今回のツアーは人気があって、既に多数のお申込をいただいてますが
まだ若干の余裕があるようなので
予約していない人も、明日直接受付で聞いてみてください

キクか?ボタンか?

こんにちは!
今日は、涼しかったですねーー
昨日までの暑さが嘘のように、肌寒いくらいでした
天気はくもりがちでしたけど、やっぱりこのくらい涼しい方がいいなぁ


昨日までの暑さにも負けず、見頃を迎えているのが
ダリア園です。
色とりどり、きれいに咲きそろってますよ


ダリアは、学名 Dahlia pinnata ダリア ピンナタ です。

日本には1842年(天保13年)に長崎出島経由で伝えられた
と、しっかり判っているそうですよ
当時は、花がボタンに似ているということで
「天竺牡丹(テンジクボタン)」と呼ばれてました

江戸時代の終わり頃には、「ダリヤ」と呼ばれるようになったらしく
その頃から、学名で呼ばれていたってことですね
今は「ダリア」と呼ぶのが一般的だけど、
山形県の「川西ダリヤ園」のように、
昔ながらの「ダリヤ」と呼ぶ方も多いようです

ちなみに「ダリア」は、植物学者のダールさんにちなんだ名前だそうです


この写真の一番前に咲いているのは、‘秋明’という品種です


アップにするとこんな感じ。


ン?
この花にもちょっと似てますよね


こちらは、シュウメイギク です
学名では、Anemone ×hyburida アネモネ ヒブリダ

そうなんです、こちらはアネモネなんですよ
もうおなじみのハイブリッド、交配で作られた花で
英語圏ではジャパニーズアネモネと呼ばれることもあるようです

シュウメイギクは漢字では「秋明菊」で、
秋に菊に似た花を咲かせるところからついたらしいです

さっきのダリアの‘秋明’は、もしかするとシュウメイギクに
似てるから?

そして!
なんと、ダリアはキク科なんです。
なんだか、ぐるぐる回ってますねー(笑)


ダリアは、キク科で、
メキシコ→スペイン→オランダ→日本 と来て「天竺牡丹」と呼ばれてました

シュウメイギクは、キンポウゲ科で、
中国→日本 と来て、中国名は「秋牡丹」、日本では「秋明菊」
さらに日本→ヨーロッパで品種改良→日本に逆輸入 となってます

全然違う2つの植物ですが、
共通して「牡丹に似てる」と思われていたというのも
おもしろいですね




※8/17に一部修正しました

ユリとカモ

こんにちは!
毎日同じですが・・・
今日も暑いですねーー
でも今日は、風が少しあるので、昨日よりマシかな?

世間はお盆休み中ということで、通勤の電車もガラガラだけど
百合が原公園もスキスキです(笑)

それでも今朝の新聞にカサブランカが咲いてる記事が
載っていたので、そこだけは人がいます・・・


『世界の百合広場』でカサブランカ、満開です

天候しだいですが、今週末までは十分にお楽しみいただけると
予想してます

近くには、オウゴンオニユリとか


オニユリも咲いてます


他に、カノコユリなど、現在約10種類のユリが咲いてます。
あとわずかでユリの季節も終わりです

世界の百合広場は、なるべく自然風に管理しているので
野鳥もたくさん住んでいるんですよ
もちろん、野鳥なのでえさをあげたりは厳禁。
自力で生きる姿を見守るだけにしてくださいね

が、野鳥はすっかり人にも慣れていて
今日も親子で散歩してました
私の目の前を横切って、池へと向かう親子


しばらくするとまたまた遭遇。
池で泳いでいいのは、鳥さんだけです


さらに目の前を横切っていく親子
この時は、私との距離は30cmもなかったかも
写真を撮っても、気にもしない感じです


カルガモ親子の他、マガモ親子も住んでます

水の上の一家と陸の一家は別の家族のようです
奥に1羽いるのはカルガモ父さんか?

何マイル?

こんにちは!
今日も暑い一日でしたね
あさってくらいまで、最高気温が30℃の予報が・・・
幸いにも雨がたっぷり降った後なので
植物たちは元気いっぱいですが
人間は干からびそうです・・・


そんな中でも、ジョギングやウォーキングをしている方が
いらっしゃって、元気だなぁ~
見てる方がのぼせそうですよ

そんなジョギングする人たちからの要望で
最近設置したのが、距離サインです

こんな風にルートを決めましてね

我らが所長が自らルート計測器で距離を測って・・・
100mごとにサインをつけたのです

上の地図は、この掲示板に貼ってあります

第2駐車場(P2)のすぐ前、
左側の道を進むと温室になります

で、掲示板を回れ右したところに
基点標識があるんですよ
基点サイン

1周すると1545mとちょっぴり半端ですけど
掲示板に向かって右手方向に走り出すと、
100mごとに、こんな看板がたっています。


今どのくらい歩いたのかなぁとか
5km走るのは何週?とかの目安にしてくださいね

ただし、熱中症には注意してください!!
無理せず、水分補給と休憩を十分に!ですよーー

広い公園の中で暑さで気分が悪くなったら
すぐ涼しい木陰などで休んで、水分補給してくださいね
特に小さいお子さんは、地面からの反射の熱と上からの熱で
ダブルで暑いそうです。
十分気をつけてあげてくださいね

そうそう、このジョギングコース1周すると?

答えは、約1マイル!

1マイル = 1.609344 kmなので、
1.545kmは、約0.96マイルとなります。

カサブランカ、咲きました

こんにちは!
今日は、降らなかったですね
でも蒸し暑い一日でした。
普段は風が強い百合が原公園でも、
今日はほとんど無風状態・・・
体感温度は、さらにあがっていたと思います


さてさて、
6月から咲き始めたユリですが、
ようやく「カサブランカ」が咲きました!



直径20cmになる大きさと
純白の色、そして甘い香り・・・
変わらぬ人気を誇るユリです

「カサブランカは咲いていますか?」と
名指しで開花確認の問い合わせがあるんですよ
たぶん、一番名前が知られているユリでしょう

Casa Blanca は、フランス語で「白い家」という意味です
映画になった、アフリカの街の名前にもありますね



このカサブランカの開花状況を毎日確認してくれる
常連さんもいらして、
本当にみなさん楽しみにしてくださってます



つぼみもたくさんありますからね
今週末から来週末まで、お盆の間が見頃になりそうです
ご家族そろって、遊びにきてくださいね♪

ヒースの丘

こんにちは!
今日も夕立でしたね
すごい勢いで降ったので、少しは涼しくなるかと思ったのに
それほどでもないですねぇ・・・
ムシムシ感があがったかもしれません

今日は、ヒースガーデンです
ロックガーデンの隣にあります。

今は夏咲きのヒースが満開♪
色とりどりのヒースがパッチワークのようになって
楽しませてくれます
丘に登る道を歩くと、かすかに香りも漂っているんですよ

芝生広場の方から見上げた丘


これは反対側から。
ヒースの丘

丘の上からロックガーデン側を見下ろしています
ヒースの丘


「ヒース」も名前がちょっとややこしいんですが・・・

ツツジ科の常緑低木、「エリカ属」を英語圏では「ヒース」と呼びます
嵐が丘とかジェーン・エアの世界に良く出てきた植物ですよね

で、「エリカ属」ととても近い種類に「カルーナ属」と「ダボエシア属」があり
日本ではこの3つをあわせて、「エリカの仲間」として扱います
なので、カルーナを「エリカ」という名前で売っていたりするんですよね

英語圏では、カルーナとダボエシアを「ヘザー」と呼んで
「ヒース」とは区別するのが一般的だそうです


さてさて、では百合が原公園の「ヒースガーデン」に植わっている植物は?

実は、「エリカ」「カルーナ」「ダボエシア」の園芸品種を取り混ぜて
植えています・・・


その分、色とりどり、姿形も変化に富んで
とても楽しめる丘になってますので、ぜひ見に来てくださいね。
特に、香りはブログでは伝わりませんから・・・

夏といえば

こんにちは!
今日は、すごく降ってますね
曇ったり、晴れたり、どしゃぶりだったり・・・
百合が原公園は、忙しい天気です

カミナリも鳴りました
カミナリがなったら大きな樹の下に逃げるのは
かえって危険だそうですよ
少しでも高いところに落ちるので、カサをさすのも危険とか・・・
百合が原公園では、緑のセンター温室のロビーに避難してくださいね


ところで、8月といえば
夏といえば、ハイビスカス!?

大温室の中では、ハイビスカスの仲間も咲いています。


フウリンブッソウゲ
Hibiscus schizopetalus

「ブッソウゲ」はハイビスカスの和名です
なるほど、風鈴のような形ですよね
涼しげです


ハイビスカス‘マダムペレ’
Hibiscus ‘Madam Pele’

これぞハイビスカスという形です
でも色はちょっと珍しいオレンジ色



ハイビスカス‘ミセスユミ’
Hibiscus‘Mrs Yumi’

ペレさんに続いて、ユミさん(笑)
ピンクにレモンイエローの縁取りがきれいな人気品種です



ヒビスクス・ルドウィギィ
Hibiscus ludwigii

淡い黄色がやさしい感じのハイビスカスです



ハイビスカス‘ダブルクッションサーモン’
Hibiscus‘Double cushion salmon’

めしべの周りにも花びらのようなヒラヒラがついてます


百合が原公園では、名札に「ヒビスクス」と書いていますが
これは、学名をラテン語読みしたものです
英語読みすると「ハイビスカス」となります。
たまに、ハイビスカスとは別の良く似た植物と思われる方が
いるようですが、ハイビスカスなんですよー
かと言って、「ブッソウゲ」と書くとよけいに判りにくいですよね
名前の表示は、結構難しいんだなぁと思います

雨が降ってもカミナリがなっても安心な
緑のセンター温室もぜひどうぞ

高校生以上130円の入館料が必要です
65歳以上の方は年齢の確認できる身分証明書を
忘れずにお持ちください

コンサートの報告

こんにちは!

今日は、カミナリがなってましたね
曇っているけれど、湿度が高くて蒸し暑い一日でした
植物も人もぐったり・・・

今日は、すっかり遅くなってしまった
「音楽と百合の夕べ」コンサートのご報告です

このブログがある札幌100マイルさんの
ピックアップでも紹介していただきましたが、
7/21(土)に百合が原公園緑のセンター温室で
ギターとマンドリンのコンサートが開催されました

今回のコンサートは企画・広報・運営も含めて
ボランティアさんが中心となってくださいました

リハーサル中。準備は万端です


いよいよ開演。司会もボランティアチーム有志の方です


第一部はギターソロ
ギタリストは、吉住和倫さんです。
百合の夕べ

その頃、裏方さんたちは、
サービスのハーブティーを準備中でした。
この日の昼間からいれて、冷やしておいたものです。


レモンバーベナティーに、ミントを一枚浮かべて・・・
爽やかさが大人気でした


第2部はギターとマンドリンの合奏。
マンドリンは金田博恵さんです。

外が暗くなり、ライトアップされて、ますます幻想的に
ユリの香りに包まれて、みなさん、聞きほれていました


たくさんの方にご来場いただき、定員いっぱいの満員御礼でした。

ご来場いただいたみなさん、
演奏していただいた吉住さん、金田さん、
そして中心となって活躍いただいた百合が原公園ボランティアチームのみなさん
本当にありがとうございました!


昔の名前で呼ばないで?

こんにちは!
お久しぶりです・・・夏休みが終わりました・・・
今日からまた、更新しますので、よろしくお願いします!

ところで、雨が降ってますね~
今週もほぼ曇りか雨の予報です
おかげで百合が原公園の植物たちも、とても元気になってます
芝生も新しい芽がたくさん出てきて、
遠くからみると緑っぽくなってきました
まさに「恵みの雨」ですね


さて、今日もこの花


キダチチョウセンアサガオの話です

先日の紹介で、「別名・ダツラ、ダチュラ」と書いたのですが
これはちょっと複雑なようなのです

あ、試しに皆さんも「キダチチョウセンアサガオ」で
検索してみてもらえますか?
「キダチチョウセンアサガオ」の学名がたくさん出てくると思います

実はこの植物、元々は
Datura suaveolens という学名だったのですが

わりと最近 
Brugmansia suaveolens という名前が正式に学名になったそうです

ムムムムム 難しくなってきた・・・

Datura というのは、同じような花が上から横に向けて咲きます
しかもこれは「草」だそうです

それに対して エンゼルストランペットと呼ばれる植物は
花が下向きに咲く、「樹木」なのだそうです
それで、Datura属の中の Brugmansia節 を格上げして
Brugmansia属にしたということだそうです

難しいですねー
でも、植物の名前ではよくあることなんですよ

また下向きに咲く Brugmansia には
Brugmansia suaveolens
Brugmansia x candida
Brugmansia arbolea 等など、
いくつかの種類があるそうなんですが、
英語では全部「エンゼルストランペット」
アバウトなのは、どこも同じなんですね(笑)

そんな訳で、「キダチチョウセンアサガオ」を
別名、ダツラと呼ぶのは更に事態を混乱させるので
避けるほうがいいようです。

上向きに咲く草が、ダツラ
下向きに咲く樹木は、ブルグマンシア と
区別して呼びましょう

・・・というのが、百合が原公園の見解です

ちなみに百合が原公園のキダチチョウセンアサガオは
Brugmansia cv.

と表示しています
これは、「ブルグマンシアの仲間」という意味で
はっきりと種類が特定できない時に使います
品種名がわからないのでこのように表示しています。

ついでに、毒性について。
ダツラもブルグマンシアも、強い毒性のある成分を
全体に含んでいます。
なので、アレルギー体質の人や皮膚が弱い人は
触っただけでもかぶれることがあります。
また、汁が目に入るとかなり危険です。

自分で育てる場合や公園などで観賞する場合も
なるべく触らない、触った場合は必ず手を洗う、
を守ってくださいね。

ただし、毒は薬にもなるわけで、
漢方では重要な薬材のひとつとされていますし
花岡青洲が麻酔のために栽培したのも
上向きに花がさくダツラの一種なんですよ


今日は、とっても字が多くなりました
なので最後にオマケ


私のイチオシ、‘マルコポーロ’です

夏休みです…

こんにちは!
今日も暑いですね~

実は、私シミズは早めの夏休みをさせていただきます
次回の更新は、来週月曜日になります

楽しみにしてくださってるみなさん、ごめんなさい
来週から、気分も新たにいろいろな花を紹介したいと思います

では!

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