札幌100マイル

百合が原公園*スタッフブログ

ユリだけじゃない百合が原公園の魅力をご紹介します

2007年10月 の投稿一覧

寒い!

こんにちは!

いきなり冬ですねぇ
風が冷たくて、強くて。
寒くてたまりません。

なのに、ツツジが咲いていました
冬のツツジ

来年の芽もできています。

待ちきれなかったのでしょうか

アジサイも咲いています


でも、札幌のアジサイの花は雪が降ってもずっと
木に残ってますよね
渋い色が素敵だなと、いつも思ってます

シャンデリアみたい?

こんにちは!

一雨ごとに寒くなりますね
そろそろ最低気温が10度を切るようになってきました
寒がりの私は、すでに防寒着を着ないと外に出られません・・・
これ以上寒くなったら、どうなるんでしょうか・・・

そんな時は、温室で花を眺めましょう(笑)



今日は、メディニラ スペキオサ Medinilla speciosa です。
相変わらず、一回では覚えられない名前ですね~
インドネシアのジャワ島が原産です。

常春~常夏の地域の花らしく、条件が合えば
一年中咲いてます。
なので、1本の株で「つぼみから実まで」同時に楽しめます。

つぼみが

伸びて

シャンデリアのような房状に


一つの花はとても小さくて、色合いがなかなかオシャレ


実がつくと

ヤマブドウのよう

熟すと黒に近い紫色です


新宿御苑の植物園では、サンゴノボタンと表示されているようです。
確かにサンゴのようなきれいなピンク色です



ビフォーアフター

こんにちは!

10月10日は、晴れの特異日なんですよ
統計をとると晴れの確立が異常に高い日なんです
今日も午前中は、さすが!と思ういい天気でしたけど
午後からはかなり降りましたね

先日お知らせした、建仁寺垣の改修が無事に終わりました

7日の朝、来て見ると、垣根が外されて
待合腰掛が丸見え


世界の庭園を入ったところから、こんなに近いんだと
びっくりしました
近くに行くと、柱だけがポツンと・・・


8日の朝に行くと、いよいよ竹を並べる作業中です
1本ずつ並べながら柱に渡した横木に縄で固定していきます


平行して、上から押さえに使う竹の調整中
竹のそりや目を見ながら、割る角度を決めるようです


主柱と横木のつなぎ目は、ぴったりと合ってます


9日の朝に行ってみると、きれいに完成してました


ベージュ色の竹+黒いシュロ縄がとてもきれいです
焼いた柱のこげ茶もアクセントになってますね

前の記事でこの結び方は「銀閣寺垣のもの」と紹介しましたが
違うんだそうで、これは飾り結びとして、どこでも使う方法のようです。


少し垂らした縄が格好いいんですよ

世界の庭園の入口付近からは、建仁寺垣しか見えなくなりました


目隠しの垣根、という意味がわかります
後ろから見ても、きれいです

札幌造園技能士会のみなさん、ありがとうございました。

鳥か草か

こんにちは!

一気に寒くなりましたね
百合が原公園は、風も強くて雨も降って・・・
あまりの寒さに、管理事務所では暖房の試運転をしました。
冬につかないと命にかかわりますからね

花が少なくなってきましたが、まだまだ咲いてますよ
今日は、この花。


タイワンホトトギスの園芸品種です
人の手が入っているので、正確にはタイワンホトトギスとは言えないかもしれませんが
植栽リストでは Tricyrtis formosana cv.Shelly's となってます



こうしてみると、結構いい感じですよね
実際は、地味な印象ですけど


ホトトギスといえば、鳥にもいますよね
こんな鳥です

鳥の名前がついた植物は、他にもありますが、
まったく同じというのは「ホトトギス」くらいでしょうか?

鳥のホトトギスの胸の模様と、この花のまだら模様が似ているところから
そのまま鳥の名前をもらったそうです
漢字も鳥のホトトギスの「杜鵑」をもらって 「杜鵑草」です

鳥のホトトギスは漢字表記の多い鳥で、
他にも 時鳥、子規、不如帰、杜宇、蜀魂、田鵑などがあって
植物の方も 「時鳥草」とも書くようですが、さすがに
「子規草」とか「不如帰草」とは書かないようですね~

漢字ばかりになっちゃいましたね・・・

タイワンホトトギスの園芸種‘シェリーズ’は、
世界の庭園を入ってすぐの左側、ポプラ下の花壇に咲いています
ゆっくり歩きながら、探してみてくださいね


高校生以上は入場料130円かかります。
65歳以上の方は年齢の判る身分証明書を提示して無料になります。
お忘れなく!

盆栽・おもと展 始まりました

こんにちは!

今日は一日快晴でした♪
爽やかな初秋の一日・・・というには少し暑いくらいでしたが。

百合が原公園の緑のセンター大温室では
今日から「盆栽・おもと展」が始まりました
8日(祝)までです。

去年までは、盆栽展とおもと展として別々に開催していたのですが
今年は、同時開催になりました
大温室に入ってすぐのところが、盆栽展。
左手奥がおもと展です。

盆栽展は札幌盆栽会、おもと展は(社)日本おもと協会北海道支部の
会員のみなさんが丹精こめて作った力作が、
それぞれに100鉢以上の作品が並んでいます
壮観ですよー

盆栽は、「BONSAI」として海外でも通じるほどになってますね
昔、イギリスのガーデンショップで「BONSAIの種」を見たときは
びっくりしました。ゴヨウマツの種だったんですけどね。
盆栽と言えば、こんなイメージですが


今回は、実ものと呼ばれる果樹で仕立てたものも
たくさんあります。
また、数種類の樹を寄せ植えして景色をつくる盆栽もありますよ
盆栽展

青い実と紅葉、コケで秋の気配。



これは、本物のリンゴ。
ヒメリンゴのは時々みかけますが、大きなリンゴは初めてみました


オモトは、なんと鎌倉時代の文献に紹介されているくらい
古い歴史のある植物なんだそうです。
園芸的には、古典園芸植物というジャンルになるそうです。

縁起が良い草として、贈り物に使われたりもするそうです。
徳川家康が江戸城に入るときに持っていたオモト、というのも
ちゃんと記録が残っているそうですよ。

模様が入っていたり


色が違ったり
おもと展

ぐるぐる巻きだったり
おもと展

といろいろ品種があって、今では数百種あるそうです
でもかなり微妙な違いで、素人目には同じに見えたり・・・
奥が深い世界です
今回の出展作品の中には、自動車1台分以上の値段のついた
ものもあるそうです・・・(ひぇぇぇぇ)

今から始めたい人とか、いろいろうんちくを聞きたい方には
相談コーナーもあります。
古くて新しい園芸として、その魅力をお伝えできれば・・・と
思っています。

緑のセンター温室は、高校生以上130円の入館料がかかります
65歳以上の方は、年齢の判る身分証明書を提示すれば
免除になります。お忘れなく!

今度の日曜・祝日は

こんにちは!

昼間の雷雨はすごかったですね
先日新聞に落雷が増えていると載ってましたが
確かにカミナリがよく発生している気がします。

百合が原公園の世界の庭園には、4つの庭園がありますが
そのうちのひとつが日本庭園。

真ん中に池があります。
その池を眺める場所にある腰掛待合。


その後ろ側にある目隠し垣根が、「建仁寺垣」です


こんな風に、割竹をびっしりと並べて、更に横に渡した竹で留める
竹垣の代表格のひとつです。
京都の建仁寺は、あの風神雷神図屏風があるお寺。
そのお寺にあることから名前がついたそうです。

竹垣は年月とともに、いたんできます。
できるだけ釘などを使わずに作るので、縛ってある縄が切れると
押さえてある竹が外れてしまい・・・


そろそろ修繕が必要な状況でした。

7日(日)と8日(祝)に、札幌造園技能士会のみなさんが
ボランティアで改修してくださることになりまた。
庭造りのプロ中のプロのみなさんでも、
これだけの規模の建仁寺垣は手がけたことはほとんどないらしく
技能士のみなさんの技術研修として作ってくださるとのこと。

朝9時~16時頃(日没まで)の間、作業されています。
(作業の状況で、8日は早く終わることもあります)
もちろん、一般の方も見てもらって良いとのことなので
興味のある方は、ぜひどうぞ。
一般の方向けの講習会ではありませんので
詳しい説明などは特にありませんが、
竹垣づくりの技術を見られる良い機会だと思います。

有料エリアの世界の庭園の中なので、入場料の高校生以上130円は必要です。
65歳以上の方は年齢の判る身分証明書を提示で無料になりますので、
お忘れなくお持ちください。


日本庭園を入ってすぐの園路沿いの垣根は、銀閣寺垣です。



本家の銀閣寺と同じく、石垣+竹垣+生垣のとても美しい垣根です。
一番上の飾り結びが特徴です・・・が、この写真じゃ良く見えないですね・・・


コルチカムです

こんにちは!

今急に雨が降ってきた百合が原公園です。
でも、青空が見えるので軽い通り雨のようです

8月に入ってからはめっきり花が少なくなった世界の百合広場ですが
今は、ちょっと目立つ花がさいてます



コルチカム Colchicum です



葉が出ずに、花だけが固まって咲いているので
目立つんですね



百合が原公園のコルチカムは、園芸品種なのですが
品種名が判らないので Colchicum cv. と表示しています


百合が原公園のものではないですが、
コルチカム・アウツムナレ Colchicum autumnale は、
和名が、イヌサフラン。
イヌというのは「犬」ではなくて「否」で、「サフランじゃないよ」という意味。
実際、アヤメ科のサフランとよく似た花ですが
コルチカムは、ユリ科です。
英語名は、autumn crocus 秋咲きクロッカスです。

コルチカムは、買ってきた球根をそのまま放っておいても
花が咲くんですよ!
ただ、そのままほったらかしだと、1回で終わるので
花が終わってからでも土に植えてくださいね
秋か春に葉が出て、夏に葉が枯れ、休眠します
それで、来年の今頃また花だけが咲く、というサイクルです

出始めの葉が、ギョウジャニンニクに似ているらしく、
誤って食べることがあるそうですが、
コルチカムは神経毒のコルヒチンを含んでいるので注意が必要です
毒性が強くて、死にいたることもあるとか。
最も、コルヒチンは薬に使われている成分なのですけどね

花壇の色使い

こんにちは!

連休中は気温の変化が大きかったですね
暑かったり、肌寒くなったり。
今日も朝のうちは暑いくらいでしたが、午後はかなり涼しくなってきました
人間も大変ですけど、花も大変そうです

百合が原公園も花が少なくなってきて、今はダリアが一番の見頃なのですが
緑のセンター(温室)前の花壇も人気のコーナーです

緑の芝生にボーダー状に5区画あり、
それぞれテーマカラーをもって植えられています


黄色エリアのカンナは、花壇全体の中心でもあります
縞模様の葉だけでも楽しめるので、人気があります


白・青エリアは、清楚な印象で、特に夏は一番人気でした


赤エリアは、ちょっと変わった花が多く、
園芸好きの皆さんの注目を集めているようです


ピンクエリアは、かわいい印象です
カメラを向ける方が多いです

こんな風に、色の組み合わせを考えることをカラースキーム(色彩計画)といいます
本来は「どの色をどのくらいの配分にするかの計画を立てること」ですが
園芸では、「テーマカラーとアクセントカラーを決めて植える植物を選択する」と
いう感じで使われるようです
あれもこれも・・・ではなくて、中心になる色を1~2色+アクセントになる色を決めると
庭全体がしっくりとまとまりますよ
広い庭なら、コーナーごとにテーマカラーを作ると良さそうですね


ところで、ピンクエリアの一番低いところで咲いているのは
おなじみのインパチェンスです


インパチェンスというと、こんな風に背の低い植物のイメージだったのですが・・・



今、温室内で咲いているのは背丈が60cm近くある大きなインパチェンス
インパチェンス ‘サンパチェンス・マジェンタ グランデ’です
隣のベンチと比べると、大きさが伝わりますか?

従来のインパチェンスの強い日差しや高温に弱いという欠点を克服し
最近発表された品種だそうです。

日々、いろいろな花が開発されているんですねぇ

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