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オランウータン飼育日記&円山四季だより

オランウータン飼育日記&円山四季だより

『オラン』カテゴリーの投稿一覧

2008.8,7のブログの続きです。

 

 以前のブログに 『手製 「箒』 を作ります。』 と言うのを載せました。 

 インドネシアのタマン動物園では、オランウータン舎の屋内外の清掃には「箒」を使

っています。 一般の市民も使っているそうで、欲しかったけど買えなかったので札

幌に戻ってから、自分で作ってみようと思い、作り方を教えて貰いました。

 
 帰札後早速、植物館で椰子の葉をたくさん採集しました。 (2008年8月31日に

植物園は閉鎖) 作るのに時間もかかったしけっこう大変でしたよ。






 僕の左手に握っているのが、その「箒」です。 芝生などの草の中に落ちている残

餌や便を取るのに最適でした。








 この様に葉の筋を取って陰干ししました。 そして、それをまとめたのが、






 これです。








 この様にして現地では使ってました。 ちなみにあの高さでの清掃は恐ろしかった

よ。足が竦んじゃった。 今までの研修生であそこまでした人は貴方だけと言われ

ました。(驚いていた。) 一緒に行った人の一人が、その上も掃くんだよと言ったの

でやったまでで、(誠意、やる気を見せさす為に言ったらしい。) タマンのチーフが言

っていました。今までの外国人は、やるように言っても危ないので誰も笑ってしなか

ったらしいです。







 実際に使ってみたら現地の 箒 ほどではないけど使いやすかったです。(でもこ

れは記念に使わないで残しておきます。) 現地ではたくさんの人に見られていたの

で、再現する為に オランたちに見てもらいました。






 この写真の右端にはもっと高い あずまや があるのですが、そこも含めてやった

んだよ。 もう二度と御免です。 高いところは現地の飼育員もたまにしかやっていな

いようでした。(糞や残餌を見てそう思いました。だって、糞が古くてたくさんあったも

の。)

大人っぽくなった。



 やっぱり百日過ぎるとグッと大人っぽくなるわ。 

 炎のボーイ ハヤト。 

 本当に髪の毛が炎のように尖がっている。

「ハヤト」です。よろしくお願いします。

 
 おくれましたが 「 ハ ヤ ト 」 です。 よろしくお願いします。

 待ちに待った命名式。 やっと名前が決まりました。 8月21日13時30分から類

人猿館前で行われました。
 
 





 
  『 ハ ヤ ト 』

 名前の意味。

 インドネシア語で 「 Hayat 」  とは、「 命・生命 」 「生きる」 という意味があ

る。絶滅の危機にあるオランウータンだが、力強く生きて、命を継いでいってほしいと

いう思いを込めて。


   愛称投票集計表

  
             雄人      虹路郎      ハヤト
 
 7月30.31日   85       103       124

 8月1日       13       25        28

 2日          18       44        34

 3日          11       20        27

 4日          05       25        19  

 5日          11       23        21

 6日          11       16        15

 7日          18       28        24

 8日          10       36        38

 合計         188      320      『 330 』


 このような結果となりました。





 「 ハ ヤ ト 」 と呼んでください。

 お願いします。

今日で3ヶ月になりました。

 
  『 ハヤト 』 君は、毎日ご機嫌ですよ。


 早いもので今日で生後3ヶ月になりました。 

 毎日ハラハラドキドキしどうしでしたが、元気に大きく育ってくれてます。 ほんと、

レンボーお母さんに 感謝しないといけないな。

 
 もう少しで百日です。 何かお祝いでもしましょうか。 





 ガラガラがいいかな。 

知っていますか?オランは汗をかく。

 

 今年の北海道は暑いね。 それもすごく蒸し暑いわ。 

 人間ばかりではなくオランたちも同じく暑い。 熱帯雨林に生息する彼らも同じだ。






 判る?弟路郎の鼻の上の 「汗」 の粒。 

 そりゃあ暑いわね。 

 今日は弟路郎とレンボーに大好きな「蜂蜜入り牛乳アイス」をあげちゃいました。


 
 インターネットで調べてみたら、 「汗は人や一部の類人猿においてほぼ全身に分

布しているが、多くの哺乳類では足の裏しにかか分布していない。 中には豚や牛の

ように鼻先に持っていたり、尾の一部にこれを持つオナガザルのようのケースもあ

る。」 となっている。

 以前、当園に居たゴリラの「ゴン」は、特に夏場、おでこや鼻の周り等に大きな汗を

たくさんつけていました。 それこそ、顔をふったら汗が飛び散る程にね。

 

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