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オランウータン飼育日記&円山四季だより

by zooyoshida

プロフィール

吉田 淳一

担当動物はオランウータン、ツル、トキです。
以前に、クマ類、海獣、シマウマ、ビーバー、カワウソ、クジャクを担当していました。飼育員として26年間勤めています。
これから、オランウータンの日常生活などについてお知らせしていこうと思います。


投稿したブログ数:2821件

2008.8,7のブログの続きです。

 

 以前のブログに 『手製 「箒』 を作ります。』 と言うのを載せました。 

 インドネシアのタマン動物園では、オランウータン舎の屋内外の清掃には「箒」を使

っています。 一般の市民も使っているそうで、欲しかったけど買えなかったので札

幌に戻ってから、自分で作ってみようと思い、作り方を教えて貰いました。

 
 帰札後早速、植物館で椰子の葉をたくさん採集しました。 (2008年8月31日に

植物園は閉鎖) 作るのに時間もかかったしけっこう大変でしたよ。






 僕の左手に握っているのが、その「箒」です。 芝生などの草の中に落ちている残

餌や便を取るのに最適でした。








 この様に葉の筋を取って陰干ししました。 そして、それをまとめたのが、






 これです。








 この様にして現地では使ってました。 ちなみにあの高さでの清掃は恐ろしかった

よ。足が竦んじゃった。 今までの研修生であそこまでした人は貴方だけと言われ

ました。(驚いていた。) 一緒に行った人の一人が、その上も掃くんだよと言ったの

でやったまでで、(誠意、やる気を見せさす為に言ったらしい。) タマンのチーフが言

っていました。今までの外国人は、やるように言っても危ないので誰も笑ってしなか

ったらしいです。







 実際に使ってみたら現地の 箒 ほどではないけど使いやすかったです。(でもこ

れは記念に使わないで残しておきます。) 現地ではたくさんの人に見られていたの

で、再現する為に オランたちに見てもらいました。






 この写真の右端にはもっと高い あずまや があるのですが、そこも含めてやった

んだよ。 もう二度と御免です。 高いところは現地の飼育員もたまにしかやっていな

いようでした。(糞や残餌を見てそう思いました。だって、糞が古くてたくさんあったも

の。)

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