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*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『ドキュメンタリー』タグの付いた投稿

映画 『精神』



精神
外来の精神科診療所「こらーる岡山」には、年齢も性別も症状もさまざまな人々が
通ってくる。自殺未遂を繰り返す人もいれば、何十年も病気と付き合い自らの哲学や
信仰、芸術を深めていく人もいる。さまざまな心の問題を抱えた人々の精神世界を
照らし出しながら、現代に生きる日本人の精神のありようを克明に描き出していく


前作の2005年・川崎市議会議員補欠選挙で自民党公認で出馬した
山内和彦氏に密着した『選挙』が面白かった想田和弘監督の第2弾作品。

見逃した...と思っていたら、シアターキノさんの延長上映に感謝感謝。

岡山県にある小さな診療所「こらーる岡山」を舞台に、撮影
(モザイクなし・実名で出演)に同意してくれた統合失調症や
うつ病の患者さんをナレーション・テロップ・音楽一切なしで
淡々と追った観察映画。

精神障害者の日常は、健常者と大きく変わることはなかった。
患者さんが抱えている心の問題って、現代に生きる人間なら
誰にでも身に憶えがあると思うから...。
偏見の壁とか精神患者と一般の人との違いについて考えさせられた。

映画はメッセージを訴える訳でも、結論を出す訳でもありません。
その場で起こったことを淡々と撮影した観察映画なので、
観方によって人それぞれの解釈ができる作品です。

英題:MENTAL
監督・撮影・録音・編集・製作: 想田和弘
出演:「こらーる岡山」のみなさん ほか
上映時間:2時間15分
「公式サイト」

★7月24日(金)まで、「シアターキノ」にて上映


過去の映画レポはこちら★

ドキュメンタリー映画 『ハーヴェイ・ミルク』



ショーン・ペン主演の映画 『MILK』 を観てから、公開を楽しみにしていた
ドキュメンタリー映画 ハーヴェイ・ミルク

1984年アカデミー最優秀ドキュメンタリー賞をはじめ、各賞を受賞。
当時の生々しいニュース映像、関係者のインタビューやミルクの貴重な映像が
満載の素晴らしいドキュメンタリー。

この作品を観ると、映画 『MILK』 が丁寧に作られていることがわかって
大変興味深い。  
『MILK』 以上に、キャンドル・マーチのシーンは感動的で胸が熱くなった。

<延長上映決定> 5月22日(金)まで、シアターキノで1日1回上映中。 お見逃しなく!

原題:The Times Of Harvey Milk
監督:ロバート・エプスタイン/リチャード・シュミーセン
製作年: 1984年
上映時間:1時間27分
「公式サイト」

映画 『未来を写した子どもたち』



未来を写した子どもたち
インドのカルカッタ。売春窟で生まれた子どもたちの将来は、親の仕事を継ぐ以外になかった。
写真家ザナ・ブリスキは売春窟での撮影を続けるうちに、子どもたちにカメラを与えて写真教室を開く。
初めて自分たちの可能性を知った子どもたちは、写真を通して将来に夢と希望を抱くようになる。
ザナは子どもたちの将来を案じ、その環境から救い出したいと努力するが、それは苦難に満ちた道のりだった。


第77回アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
ちなみに今年は81回目。日本公開までずいぶん時間がかかっていますが
公開してくれたことに感謝。

ニューヨークで活躍する女性写真家ザナ・ブリスキが、売春窟の子供たちに
写真教室を開き孤軍奮闘する姿を追ったドキュメンタリー。

自らの過酷な境遇を運命と受け止める子供たちが、カメラを与えられ
目をキラキラと輝かせて自由にシャッター切る姿が印象的。
子供たちの笑顔と豊かな感性はすばらしい。
恵まれた環境にいるはずの自分が、子供たちからパワーをもらいました。

子供たちが教育を受けるための基金を創設したザナさんの行動に感銘を受けた。

映画のラストで知ることとなる子供達の現状は、これが現実と受け止めつつも、
胸が痛い。

「未来を写した子どもたち」公式サイト

シアターキノにて公開中  上映時間:1時間25分
※キノでは子供たちのすばらしい写真が展示されています。

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