札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『ロードムービー』タグの付いた投稿

映画 『春との旅』



生きる道を探し求める老人と孫娘のロードムービー
春との旅』 を観て来ました。

物語の背景には、不景気や高齢化といった社会問題が
描かれているので、重苦しい映画を覚悟していたのですが、
人と人とのつながりや生きることの素晴らしさを鮮やかに
描いた素晴しい作品でした。

セリフのない冒頭から、仲代達矢さんと徳永えりちゃんの
表情と動きに惹き込まれ、後半は涙が溢れて止まりませんでした。

2人の旅は、孫娘・春の成長物語でもあります。

老人・忠男の本当の旅の意味を考えると切なくなって
しまうのですが、春との旅は満足のいく幸せな旅だった
のでないでしょうか...。

牧場からの帰り道、冒頭とは別人のように楽しそうに
並んで歩く2人の後姿が印象的でした。 

脚本も秀逸ですが、ベテラン俳優陣の競演は、それぞれの
演技に説得力があり、大変見応えがありました。

その中で一歩も引けをとらない存在感をみせた
徳永えりちゃんには拍手を贈りたい。 
あのガニ股歩きは忘れられないなぁ(笑)

ちなみに、渾身の演技を披露した仲代さんがジャン・レノに
見えたのはワタシだけでしょうか?

春との旅   「公式サイト」
増毛の元漁師の忠男は足を痛め、給食係を務めていた孫の春は廃校により失業。
切羽詰まって忠男は最後の住まいを求め疎遠となった親類縁者を訪ね東北への旅に出る。


監督・原作・脚本:小林政広
出演:仲代達矢/徳永えり/大滝秀治/菅井きん/田中裕子/淡島千景
    小林薫/柄本明/美保純/戸田菜穂/香川照之 ほか
上映時間:2時間14分

■札幌シネマフロンティア ほか全道で上映中


過去の映画レポはこちら★

キューバ映画祭 『ビバ・キューバ』



ビバ・キューバ (1時間20分)
ハバナの小学校に通うマルーとホルヒートはケンカはするけど大の仲良し。
でも社会階級の異なる親同士は犬猿の仲。マルーの祖母が亡くなったのを機に、
ママは彼女を連れて、恋人がいる外国へ移住することを決意。キューバを
離れたくないマルーはなんとかママの計画を阻もうと、別居中で遠くに住む
パパに助けを求め、ホルヒートと2人 ハバナからバラコアまで長い旅に出る。


行ってきました キューバ映画祭inサッポロ2009
1本目は『ビバ・キューバ』を選んでみました。

子供たちがイキイキと描かれていて、キューバの風景と音楽も楽しめる
見応えのある作品でした。

キューバ版 『小さな恋のメロディー』 といった感じで、
小学生の男の子と女の子のロードムービーです。

マルー(女)の方が積極的で主導権を握っているのが微笑ましい。
キューバは女性が強いらしいですよ。(北海道の女性に似ているかも)

可愛い2人に見入っちゃいましたが、「社会階級」「移民」を描いている
あたり社会派キューバ映画ですね。

「Viva Cuba」フランス版公式サイト

ディノスシネマにて上映 次回は、2月4日(水)18:20~のみです。


bluestar過去の映画レポはこちら★

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