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by 大熊 一精

大熊 一精
プロフィール

1967年生まれ、埼玉県川越市出身。
銀行系シンクタンクに12年間勤務の後、2002年から札幌市に移り住み、現在はフリーランスのコンサルタントとして活動中。 「一日一冊」を目標に、ジャンルを問わずに、本を読んでいます。読書量全体のうち、電子書籍端末で読む割合は3割ぐらい。 札幌市民になってからは、毎年、コンサドーレ札幌のシーズンチケットを購入し、2014年シーズンで13年目。週末ごとに悲しい思いをすることのほうが多いのに、自分が生きているうちに一度ぐらいはJ1で優勝してほしいと願いながら、懲りずに応援を続けてます。
著書「北大の研究者たち 7人の言葉」(エイチエス、2012年刊)


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ニッポン超越マニア大全(北尾トロ、文庫ぎんが堂)

ニッポン超越マニア大全(北尾トロ、文庫ぎんが堂)

PB167094

2014年11月刊。

 

登場するのは、さまざまな分野の「マニア」である24人。マニアな人々にインタビューする著者は、彼らに感心しつつも少し呆れる、でもけっしてバカにすることはしない、という、絶妙な立ち位置を保っているのが素晴らしい。

 

素晴らしいのは登場するマニアの方々も同様で、その多くは何らかのコレクターであるのですが、50歳を過ぎてから趣味に走った方も、子供の頃からマニア道まっしぐらの方も、職業生活はしっかりとやっていらっしゃる(まあ、そうでないと、金銭的に続かない、という面も大きいとは思いますが)。さらに素晴らしいのは、多くの方は妻子がいらして(この本に登場する24人のうち女性は1名のみ)、ご家族の理解を得ている(らしい<中には「あきらめられている」らしき方も見受けられますが)。

 

上の写真にあるように、帯には4人のマニアが紹介されていますが、私がいちばん気になったのは、ここには載っていない、消防車が好きで古い消防車(ホンモノ)を9台も所有している方でした。この方は小学生の頃からの消防車好き。なぜ他の自動車(たとえばパトカー)ではなく消防車だったのか?との問いかけに対しては《緊迫感かな。火事を消し止めたり誰かを助けるために働くクルマでしょ。緊急事態が発生し、サイレンを鳴らして現場に行く。その姿がカッコよかったんですよね。》と答えていらっしゃる。その感覚はわかるようなわからないような、だけれども、明確な言葉にできるのが素敵です。

 

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