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換羽時しか見られないペンギンの「ぼっち」
Posted by zooyoshida on 2007年7月30日(月) 20:23
フンボルトペンギンの換羽が続々始まっていますよ。換羽前と換羽終了後のペンギ
ン達を比較すると面白いと思います。(手前が換羽終了。真ん中が換羽開始。後ろ
が換羽中です)
手前が換羽終了。後ろが換羽前。泳いでいるのが換羽終了です。
左から換羽終了。二番目が換羽前。三番目が換羽中。四番目が換羽前です。
古い羽と新しい羽の間には仕切りがあるようです。細かい羽がついてます。
換羽の時しか見られない「ぼっち」も今、見ることが出来るかもしれませんよ。「ぼっ
ち」とは、尾羽の付け根の背側に、脂腺(尾腺)という蝋(ろう)分や脂肪分を含む物質
を分泌する腺がありますが、そのことをいいます。ペンギン達は嘴で脂腺からこの分
泌物をしぼりとるか頭に擦り付けて、羽毛に塗りつける。これによって、羽毛の防水
効果を高め、高い浮力を得るのです。だから換羽中の個体は体に脂肪分を塗らない
ので、油っけがなく水に入ると溺れそうになって、すぐ陸に上がるのだろうと思いま
す。やっぱり乾いているほうが抜けやすいよね。この分泌物には抗菌効果があり、棒
カビ剤としても作用します。またこの中にはビタミンDになる前プロビタミンが含まれて
おり、それが日光浴でビタミンDに変化化して、羽づくろいの際に口から摂取されま
す。
尾の先にあるピンクの「ぼっち」が脂腺(尾腺)です。
抜けた羽根です。多い時は一晩でこの四倍以上ありましたよ。真ん中にペンギンが
いて、そのまわりにドーナッツ状に羽根がありました。
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