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キリンの嫁さん 輸送実況 第4回目
Posted by zoozakki on 2009年10月14日(水) 09:39
おはようございます。
先ほど徳島港に着いたそうです。
これより陸路で京都舞鶴港に向かいます。
ほとんど高速道路になりますので、大体お昼過ぎには舞鶴港に着く予定です。
舞鶴港からは一気に小樽までフェリーで移動ということになります。
昨夜フェリーに運び込まれるお嫁さん
夜中12時頃に特別に車両置き場に入らせてもらって様子を観察したときのお嫁さん
。ピンボケですみません。
落ち着いており、状態も良好だそうです。
フェリーの駐車場内はセキュリティー上、キャプテン(船長?)の許可がなければ入れないそうです。
『キリンの様子が見たいから駐車場に入れてくれ』と頼まれたキャプテンもさぞかし驚かれたことでしょう。
さて、今回は輸送時の動物のケアについて書こうと思います。
当園でも色々な動物の送り出しや受け入れの経験があるのですが、今回については、既に大人に近い大きさであることや、移動距離(時間)が長いこと、季節的に寒暖の差が予想されることなどから、特に慎重にケアしていかなければならないと考えました。
そのため今回の移動にあたっては、こちらから獣医師を派遣し、つきっきりで体調管理を行うことにしています。
(別に同じ檻の中で寝起きするわけではありませんが・・・)
今回現地に赴いたのはベテラン獣医師の向井係長です。
こちらにも定期的にお嫁さんの状態を送ってくれています。
ブログに載せている写真も、体調確認のついでに撮影していただいているものです。
以下、昨夜12時過ぎに来た報告メールです。
メールからも気を張っているのが感じられます。
今回はこのブログでの実況や、テレビ局の同行取材があるため、万が一のことがあるといろいろな意味で大変なことになるわけなので、緊張もひとしおでしょう。
>向井係長、寝不足かもしれませんが頑張ってください。
また、どこで体調が悪化するか分かりませんので、輸送ルート付近の動物園に事前に依頼し、万が一体調が悪化した場合は、そこに運び込んで必要な処置を行うということで調整をしています。
それと、少しタイミングの遅い話ですが、今回の嫁入りにあたって、昨日熊本市動植物園でお別れのセレモニーが開かれたそうです。
地元の小学生によるお別れの言葉や合唱など、立ち会った向井係長もお別れするわけでもないのに、思わずほろっと来てしまったそうです。
地元の小学生とのお別れ
既にシートで覆われて顔が見えないのが残念です。
左側に見えるのはクレーンです。このクレーンでトレーラーに積み込みます。
報道陣もいっぱい来ています。
先方でこれほど大切にされていた動物をお預かりするということで、身の引き締まる思いです。
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