札幌100マイル

円山動物園ブログ

円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

2012年08月13日 の投稿一覧

3日目

皆さんこんにちは。

ウンコレ担当です。

ウンコレ3日目。
今日はあいにくの雨で、来園される方自体が少ないので心配しておりましたが、屋内ということもあって予想以上の入りでした。
フンペーパーづくりの方にも多くのお客さまに来ていただきました。

みなさんありがとうございます。

今日も気づいたことをご紹介したいと思います。


気付いたことその4は、「臭いをかいでうなずく人が多い」ということです。
もちろん、クサっ!!ってのけぞる人やえづく人もいるのですが、その方々は相当臭いであろうブツを前にしても動じず頷いておられます。
その胆力に感心してしまいます。


その5は「意外と会場が臭くない」ということです。
いや、日頃からクサイクサイと言われる熱帯動物館ですから無臭だとは言いませんが、あれだけのウ○コがあれば、熱気ムンムン、臭気ムンムン、入り口で引き返す人多数だろうと思っていたのですが、案外臭いません。
やはり蓋があるからでしょうか?ふたを開けて鼻を近づければそれなりに臭いますが、蓋を閉めてしまえば臭いを感じません。(麻痺しているだけ?)

臭いは苦手だけど、でっかいウ○コを見てみたいという方やフンコロガシをこの目で拝みたいという方でも安心してご来場いただけます。

その6は「人間関係が悪くなることがある?」です。
カップルや集団で来た子どもたちが、「お前嗅いでみろって!」、「いやだよ!お前嗅げよ!」や、「俺嗅いだんだからお前も嗅げよ」、「いや、お前息止めてたじゃん!」とやりあっているのを見かけます。
もちろん仲良く?嗅いでいる人の方が圧倒的に多いのですが、後々彼らの関係に禍根を残すことになりはしないか心配です(笑)

僕から言えることはただ一つ、つべこべ言わずに腹を括って嗅いでみよう!

というわけで、皆様それぞれの楽しみ方で楽しんでくださっているようです。
誠にありがとうございます。


さて、まじめな話を少し。
この企画は夏休みの子どもたち向けに何か企画展をやろうというプロジェクトの中で、動物のウンコをテーマにしてはどうか?という意見が出されたことから始まりました。
動物園は施設柄、臭いに関するご意見を多くいただきます。
特に熱帯動物館やサル山など、動物数が多く、臭いを遮るもののない施設に関するものが多いです。
我々も動物舎の清掃には力を入れているのですが、動物自体の体臭やおしっこのにおいなど、排除しきれない臭いも多くあります。
そういう話を聞くたびに個人的には少し悲しくさびしい思いをしていました。
ニオイだって動物の一つの要素なのに・・・と

そういった意味では、少し開き直り気味の企画かもしれません。


みんなの嫌われモノのウ○コですが、単に不潔だからとか、臭いからとひとくくりにして嫌ってはいませんでしょうか?
もちろん、古来より排泄物の衛生的な処理は疫病防止などの観点から大変重要なことでしたし、不衛生なものであるというのは事実です。

しかし、自然界はウ○コが無ければ成り立たないのもまた事実です。
今回の企画では動物たちの食べ物とウ○コの関係、動物たちの消化機能の多様性、自然界でのウンコの役割と、それを助ける昆虫などの分解者、ウンコにまつわる様々なことを学べる企画になっています。

臭いものが苦手というのは仕方ないことですが、ぜひその臭いものにも役割があるということを知っていただけると嬉しいです。

というわけで、ウンコレはあと3日間続きます。
これを逃すと動物たちのウ○コの臭いを嗅げる機会は一生訪れないかもしれません。
皆さんの挑戦をお待ちしています。

字ばかりでごめんなさい。

追記
字ばかりでつまらなかったので、写真を載せました。
伝わりますでしょうか?
湯気で曇ったライオンのウ○コ

そりゃあお客さんも怯みます(笑)
でも、なぜか嗅ぐんですよ。

あと、実際にウンコレに行かれた皆さんの感想をお聞きしたいです。
コメントに感想を書き込んでいただけると嬉しいです。

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