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円山動物園ブログ

円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

2016年05月28日 の投稿一覧

豪華二本立て その2 エランドのオペルが仲間入りしました

豪華二本立てのその2は、エランド「オペル」の来園の様子です。

ブチハイエナのカムトリとの交換で、エランドのオペルが5月26日来園しました。2013生まれのお嬢さまで、昨日(5/25)プッチョにオペルの写真を見せたところ、なんかそわそわしてたんですよね~~。

朝8時少し前に円山動物園に到着しました。新しい住処は、プッチョの隣ですが、ご存じのとおり立派な角があるので、念のために仕切り檻にはコンパネ板を貼って、目隠ししておきました。

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プッチョと同様、移動檻ごとトラックに乗ってきました

 

プッチョと同じように檻を吊り下げ、ひさしを避けるためのトンネルの前につけ、移動檻を固定して扉を開けると、恐る恐る出てきました。はるばる九州から直線距離で1,400kmほどを檻の中で揺られてきたためか、若干の擦り傷はあるものの、元気な足取りでした。

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オペルが興奮しないよう、静かにそして慎重に位置合わせします。

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扉を開けた直後、この後ゆっくりと出てきました

 

今までは仲間と一緒にいたけど、円山ではプッチョだけ。屋内に入った途端にプッチョのいる展示場の境目に近寄って銅像状態。ときどき動くのですが、すぐに固まってしまう「オペル」さん。

でも、3時間ほどで、排泄して水を飲んだら、ゆっくりと展示場内を探索するように動き始めました。

その間、A飼育員と自分と獣医さん達で「オペル」を見守りました。餌は食べないものの、落ち着いている様子だったため、午後からは合間合間に様子を見ることとしました。自分も3回ほど見に行ったのですが、一番最後に見た時は、床にゴロンと座り込んでいました。

 

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プッチョとのしきりに向かいました

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その時のプッチョさん、でも、この直後、アツイラブシーンが・・・?

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オペルさんお見合い写真??!!

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水を飲むオペルさん、水を飲んでくれれば一安心です

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夕方見に行ったときは、床に横たわっていました。

 

プッチョとオペルの観覧ですが、おそらく慣れて公開できそうな頃にカバのドンとザンが移動してくると思います。

一度公開して、カバのために再び見られなくなるもの良くないと思うので、カバの公開に合わせて、皆様に見ていただこうと考えています。

他の動物同様、徒然に様子をアップしますので、プッチョとオペルに会えることを楽しみにしている皆様には申し訳ありませんが、ご理解をお願いします。

(M)

豪華二本立て その1 ライオンの引っ越し編

皆さん、こんにちは。今日は、豪華?二本立てのブログです。

まず始めは、25日に行われたライオン「リッキー」と「ティモン」の引っ越しです。

サーバルのポッキーやエランドのプッチョは、檻に入る練習をして檻に入ってもらいましたが、さすがにライオンはそのような訳には行かず、吹き矢で麻酔して移動しました。

午前中は、リッキーの麻酔と移動、その間ティモンは外に出ていてもらいました。小菅参与も見守る中、獣医がまず鎮静剤、そして麻酔薬の順に打っていきます。推定体重で薬の量を決めて打つのですが、麻酔後に体重測定をしたところ、リッキーは推定体重+15Kg。途端に青ざめる職員一同、というのは、手早く作業を行わないと、予定時間より早く目が覚めてしまう恐れがあるからです。

体重測定後、心電図計を付けて檻に入れ、トラックでカバ・ライオン館へ移動しました。

 

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小菅参与が見守る中、麻酔で寝ているリッキーを寝室から運び出しました

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檻に入ったリッキー、目は開いてますが寝ています

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慎重にトラックに載せます

 

到着後、檻から出して屋内展示場へ運び入れ、まず爪切り、次にマイクロチップの確認、血液検査用の血を採って、胸のレントゲン写真を撮ったら、展示場奥の寝室に運び入れます。ここまで麻酔薬で寝てから約45分。1時間くらい寝てもらう予定だったので、早く寝室に入れて良かった良かった。そして麻酔薬の拮抗薬を注射して、自分を含めて獣医3人で目が覚めるのを待っていたのですが、なかなか目覚めない。1時間・・・2時間・・・。午後のティモンの移動もあるので、獣医一人を残して、他のメンバーはお昼ごはんを食べ、ティモンの移動準備へ。

 

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爪切りの様子

 

ティモンの移動はリッキーの繰り返しなので端折りますが、ティモンの体重は2月に麻酔した時に測った体重とほとんど変わらず、スリムな一面を見せてもらいました。

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ティモンの体重測定中

 

ティモンも爪切りや色々な検査を行い、リッキーの隣の寝室で麻酔薬の拮抗薬を注射します。実はティモンは2月に麻酔した時、目覚めが非常に悪かった経験があるので、長期戦を予定してました。

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爪切りの様子、牛用の爪切りを使います

 

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切った後はやすりで整えます

 

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ティモンはお腹のエコー検査も実施

 

リッキーがきちっと目覚めて動くようになったのが、夜の8時ごろ、ティモンは9時過ぎまで動けませんでしたが、目覚めたら、いきなりの咆哮・・・檻越しとはいえ、30cmの近さで咆えられたら、ビビりますよ、まったくもう。

結局夜10時過ぎまで見守って、問題ないことを確認して帰宅しました。

 

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寝室で寝ているリッキー、寝ている間も酸素吸入しています

 

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ティモンの覚醒前、夕方近くで少々寒かったので、ヒーターをつけました

 

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2頭ともしっかり目が覚めました

 

 

26日は、朝一番でリッキーとティモンのところに行ったところ「早く餌よこせ!!」と言わんばかりに唸られました。そういえば、麻酔するため24日の午後は食事抜き、24日の夜から水も抜き(ただし、25日の帰宅前には水は容器に入れて帰りましたが)だったので、そりゃお腹もすきますよね。

エランドと同様、新しい環境に慣れるまで、しばらくの間観覧することができませんが、また、つれづれになれる様子も書いていきます、こうご期待?(M)

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