札幌100マイル

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円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

by zoozakki

プロフィール

円山動物園

札幌の中心部から近く、緑豊かでのんびりできる動物園です。
ちびっこはもちろん、大人も楽しめる空間を目指して奮闘中。
もちろん魅力的な動物たちもたくさん。
希少種の繁殖や、環境教育にも積極的に取り組んでいます。
そんな円山動物園の日々と、そこで働くひとびとのつぶやきを綴ります。
公式ホームページ:http://www.city.sapporo.jp/zoo/


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豪華二本立て その1 ライオンの引っ越し編

皆さん、こんにちは。今日は、豪華?二本立てのブログです。

まず始めは、25日に行われたライオン「リッキー」と「ティモン」の引っ越しです。

サーバルのポッキーやエランドのプッチョは、檻に入る練習をして檻に入ってもらいましたが、さすがにライオンはそのような訳には行かず、吹き矢で麻酔して移動しました。

午前中は、リッキーの麻酔と移動、その間ティモンは外に出ていてもらいました。小菅参与も見守る中、獣医がまず鎮静剤、そして麻酔薬の順に打っていきます。推定体重で薬の量を決めて打つのですが、麻酔後に体重測定をしたところ、リッキーは推定体重+15Kg。途端に青ざめる職員一同、というのは、手早く作業を行わないと、予定時間より早く目が覚めてしまう恐れがあるからです。

体重測定後、心電図計を付けて檻に入れ、トラックでカバ・ライオン館へ移動しました。

 

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小菅参与が見守る中、麻酔で寝ているリッキーを寝室から運び出しました

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檻に入ったリッキー、目は開いてますが寝ています

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慎重にトラックに載せます

 

到着後、檻から出して屋内展示場へ運び入れ、まず爪切り、次にマイクロチップの確認、血液検査用の血を採って、胸のレントゲン写真を撮ったら、展示場奥の寝室に運び入れます。ここまで麻酔薬で寝てから約45分。1時間くらい寝てもらう予定だったので、早く寝室に入れて良かった良かった。そして麻酔薬の拮抗薬を注射して、自分を含めて獣医3人で目が覚めるのを待っていたのですが、なかなか目覚めない。1時間・・・2時間・・・。午後のティモンの移動もあるので、獣医一人を残して、他のメンバーはお昼ごはんを食べ、ティモンの移動準備へ。

 

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爪切りの様子

 

ティモンの移動はリッキーの繰り返しなので端折りますが、ティモンの体重は2月に麻酔した時に測った体重とほとんど変わらず、スリムな一面を見せてもらいました。

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ティモンの体重測定中

 

ティモンも爪切りや色々な検査を行い、リッキーの隣の寝室で麻酔薬の拮抗薬を注射します。実はティモンは2月に麻酔した時、目覚めが非常に悪かった経験があるので、長期戦を予定してました。

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爪切りの様子、牛用の爪切りを使います

 

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切った後はやすりで整えます

 

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ティモンはお腹のエコー検査も実施

 

リッキーがきちっと目覚めて動くようになったのが、夜の8時ごろ、ティモンは9時過ぎまで動けませんでしたが、目覚めたら、いきなりの咆哮・・・檻越しとはいえ、30cmの近さで咆えられたら、ビビりますよ、まったくもう。

結局夜10時過ぎまで見守って、問題ないことを確認して帰宅しました。

 

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寝室で寝ているリッキー、寝ている間も酸素吸入しています

 

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ティモンの覚醒前、夕方近くで少々寒かったので、ヒーターをつけました

 

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2頭ともしっかり目が覚めました

 

 

26日は、朝一番でリッキーとティモンのところに行ったところ「早く餌よこせ!!」と言わんばかりに唸られました。そういえば、麻酔するため24日の午後は食事抜き、24日の夜から水も抜き(ただし、25日の帰宅前には水は容器に入れて帰りましたが)だったので、そりゃお腹もすきますよね。

エランドと同様、新しい環境に慣れるまで、しばらくの間観覧することができませんが、また、つれづれになれる様子も書いていきます、こうご期待?(M)

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