札幌100マイル

円山動物園ブログ

円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

2017年03月 の投稿一覧

エゾサンショウウオ産卵、2017。

今年もこの季節がやってまいりました。

見えますか?右下に写っている白くてモヤモヤしたもの。

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エクトプラズムではありませんよ。

エゾサンショウウオの卵でこざいます。

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野生と比較すると10日程度早いですが、例年通り産卵が始まりました。

この時期のオスは体全体がゴツくなり、尾の形状も変化します。

より繁殖に適した体型になるのです。

こういった興味深い形態の変化が見られるのもこの時期だけ。

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共に暮らす宿根草たちの芽も出てきました。

冬場、地上部は枯れ落ち姿を消しますが、春が近づくと気温や日長の変化を感じ取り、再び活動を開始します。

こちらはミズヒキ。

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夏緑性のシダたちもぐんぐん伸びてきました。

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今年も無事に姿を見せてくれたサラシナショウマ。

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ここでは完全な屋内人工環境であるにも関わらず、北海道の両生類、そして植物たちまでもが自然界と同様の暮らしのサイクルを維持できているのです。

 

隣のエゾアカガエル。

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こちらもそろそろ産卵が始まりそうですね。  

プレゼント。

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お客様からコタローファミリーに果物のプレゼントがありました。

ありがとうございます。

さっそくブルーベリーを与えましたよ。

マンゴウはまだ熟していないので来週与える事にしました。

 

 

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ブルーベリーを手に取ったコタローですが、直ぐにアイちゃんに取られてしまいました。

アイちゃんが妊娠してからすごく食欲旺盛になり、コタローが持っている美味しい物まで取って食べる様になりました。完全に逆転してしまいました。そんなことされてもコタローは怒らないんだよね。アイちゃんはお腹の赤ちゃんのために強くなったのか、コタローが弱くなったのか。まあ、元々コタローは優しいやつだからね。

早く「そら」ちゃんも食べれる様にならないかな。

お待たせ~。

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お待たせ~。

命名!「そら」に決定しました。

皆さんよろしく~。

 

 

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「両親のコタローとアイが、いつも仲良く大空に向けて歌を奏でているところ」と言う事で「そら」と言う名を考えました。

「そら」本当にいい名前です。

そして、「そら」は可愛い。

このまま可愛いく育って欲しいな。

素早い。

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だんだん親から離れて遊ぶようになりました。

 

 

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こんなんでも楽しそうなんだわ。

今にウンテイもしちゃうんじゃないかな。

 

見ている僕はいつもハラハラしているけどね。

 

 

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お母さんは危なくなったら直ぐ助けに行くんだよ。

 

 

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この繰り返しさ。

親ってゆるくないね。

 

食べたいのかな~。

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サツマイモ、赤ちゃんも食べたいのかな~。

あんなに見られていてお母さんも食べずらいでしょうね。

 

 

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しかし、いつの間にか表情豊かになったわ。

 

 

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寝顔も可愛いね。

足も玩具になる。

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最近、よくお母さんの足を触ったり齧ったりするんだわ。

そしたら嫌がって足を動かすでしょう。

その動くのが面白いのかな。

生きた玩具だね。

 

 

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あ~あ、おしっこをかけられてるわ。

大変だな~。

 

ユキヒョウの繁殖に向けた同居 その3

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。

ユキヒョウのアクバルとシジムの繁殖に向けた同居訓練ですが、3月18日のシジムの発情兆候が、前日に比べかなり落ちていることから、本日は同居訓練を中止することとしました。明日は発情兆候がさらに落ちることが考えられます。

今シーズンは、次の発情が同居~繁殖への最後の機会になると考えています。そのため、展示場の入替やお互いの寝室に入るといった、同居に向けての準備作業はこれからも続ける予定です。

今後もアクバルやシジムの展示場所が入れ替わったり、どちらか、または2頭とも観覧できない時間帯が生じますが、ご了承ください。   (M)

 

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3月17日撮影

ユキヒョウの繁殖に向けた同居 その2

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。

ユキヒョウのアクバルとシジムの繁殖に向けた同居訓練は順調に進んでおります。

訓練初日(3月14日)は2頭に鎮静剤を投与したのですが、15日、16日ははシジムが発情の影響で食欲がなく、結局アクバルだけに鎮静剤を投与して同居訓練を行いました。発情期のメスは食欲が落ちるので、投薬できないことも想定していたのですが、まさに「想定内」です。

<3月15日編>

投薬後アクバルに薬の効果が出るまでひたすら待機。シジムもベッドの上で落ち着いて休息しています。アクバルに薬の効果が出始めた頃を見計らって、先ずは仕切り扉を少し開けて鼻を合わせての挨拶、お互いにフンッフンッと鼻を鳴らして挨拶行動していました。

ついで扉を20~30cm程開けたり閉めたりして、半同居状態での挨拶を繰り返し、アクバルの警戒心が弱まった時扉を開放して、同居となりました。この瞬間が職員の一番緊張したところですが、鼻を鳴らしあい、お互いのベッドを嗅ぎまわり・・・そしてマウント行動を4回確認しました。ただし、交尾までは行ってないようです。

そのうち、アクバルがマウント行動に入る直前にシジムが体を反転したり、床に甘える行動をとり始め、アクバルが少々イラついてきているように感じたため、その時点で同居訓練を終了しました。同居時間は1時間15分でした。

<3月16日編>

シジムの発情兆候が続き食欲も落ちているため、この日もシジムは投薬なしとしました。

また、アクバルの薬の効果が出るまでの間、シジムを屋外に出しておきました。

今までのデータを基に、薬の効果が出る15分ほど前にシジムを屋内に入れ、シジムが落ち着いたところを見計らって、前日と同様に鼻を合わせての挨拶行動、半同居状態から同居へと進めました。

この日は同居後にいきなりのマウントから交尾が見られたのですが、射精までは至らなかったようです。

そして、アクバルがシジムを追尾中にいきなりシジムが反転したため、びっくりしたアクバルが反射的に攻撃し、一触即発状態となったのですが、大きな物音を立てて気を逸らせたところ、本格的な闘争までは至りませんでした。

一旦2頭を分け、時間をかけて落ち着かせた後、鼻を合わせた挨拶、半同居とすすめ再同居したのですが、鼻の鳴らしあいはあるものの、シジムが寝室の角でうずくまってあまり動かないことから、この日の同居訓練は終了しました。この日の同居時間は1時間でした。

同居訓練は、2頭の様子を常に観察しながら、これからも慎重に進めていきたいと思います。(M)

 

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3月15日撮影

プレゼント。

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お客様から弟路郎ファミリーにこの様なプレゼントがありました。

ありがとうございます。

休み明けに与えたいと思います。

 

このところ新しいエンリッチメントとかは、あまりやっていなかったからね。

現在、ストレスも溜まっているようで、せっかく与えた布切れもビリビリに破いたりしています。

休みの間に何か新しいエンリッチメントとか考えようかな。

 

ユキヒョウの繁殖に向けた同居

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。

久しぶりの(M)でございます。

 

さて、昨日(3月14日)から、ユキヒョウのアクバルとシジムの繁殖に向けた同居訓練が始まりました。

 

初日は、鎮静剤の効き具合を確かめる作業を行いました。

餌に鎮静剤を混ぜて、アクバル、シジムに与え、その後の行動を観察し、記録します。

人がたくさんいると動物の行動に影響が出ることを考えて、自分と担当飼育員、獣医さん3人の少人数で観察しました。

昨日の観察結果より、扉を少し開放し挨拶行動をさせるタイミングの確認等の振り返りを行い、本日以降の手順等も再確認しました。

また、班内でユキヒョウを分けるための放水訓練等も行っております。

うまくいけば、今日の午後の訓練で同居スタートなります。

しばらくの間、午後はアクバルとシジムを観覧することができませんが、ご理解とご協力をお願いいたします。(M)

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鎮静剤の効果でウトウトしているアクバル(左)とシジム(右)

 

 

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