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円山動物園のハダカデバネズミについて
Posted by zoozakki on 2017年7月6日(木) 23:18
円山動物園では現在、ハダカデバネズミを10頭飼育しています。
ハダカデバネズミは姿も特異ではありますが、もっと特異な点はその種の社会生活にあります。
彼らの社会はアリやミツバチなどの昆虫のように女王が存在し、数匹の繁殖オス、数匹の働きデバ、兵隊デバから構成される役割分担のある社会で生活する哺乳類ではきわめて珍しい「真社会性動物」なのです。
真社会性動物とは二世代以上が同居し、繁殖個体が限定されその他の個体は繁殖個体の繁殖の手伝いのみ、自分では繁殖しない個体を含む社会集団を持つことを指します。
デバの群れで、仔を産むことができるのはたった1匹の個体。女王のみで飼育下では出産後しばらくするとまた発情して次の仔を身ごもるので1年のうちで4、5回出産します。
仔は数頭産み、離乳まで達する仔ネズミは全体の半数にも満たないと言われています。
円山動物園のデバ達は導入されて2年程経ちますが、現在、彼らの社会性順位がはっきりしておらず、女王のような個体はいますが、群れ全体を統率できるほどの力はない状態です。出産はこれまでもするようにはなりましたが育児まではなかなか至らず、残念な結果となっています。
静かな環境の徹底、湿度、温度の見直し、照明の変更、餌の変更、他園館との比較などの改善をしていますが、まだまだ課題があるようです。
つい最近では、非女王のメス個体が妊娠し、これまでの女王は下の階級のデバが行う、布団係(群れの下で個体の保温する係)を、妊娠したメスの下で行っていたため、このままカースト(階級)が変わり、はっきりとした新女王が誕生し、育児もしっかりする個体になる事を期待し、別飼いなどはせずに様子を見守っていました。
そして、5月22日に6頭の仔が産まれました。出産したメスは女王より母性が強く、仔に対してお腹を向けて乳を吸いやすい態勢をとるという、女王には見られなかった行動がみられました。しかし、仔5頭は乳を上手く吸えず、10日前後で残念な結果となりました。
しかし最後の1頭は、歯も生えてくるところまで育ち、過去最高の18日間生育し、離乳も近い状態でした。
このまま無事成長してくれれば…と願っていましたが、群れの突然の寝室移動により残念ながら亡くなってしまい、悔しい結果となりました。
現段階では、社会性の問題性はあるものの子育てをするメス親がいるという兆しが見えてきています。人工保育という手もありますが、ストレスに弱いため現状で手を加えてしまうと社会性がさらに崩れてしまうため、今はすべきではないと考えています。デバの繁殖は難しいとされていますが、うまく育ってほしいです。
ここ最近では、女王ではなく、前回とも違う非女王が妊娠しています。今回もカーストが変わり、子育てするのではないかと思い別飼いはせずにいこうと考えています。今後も出産の際は、観覧制限をかけさせていただくことが予想されますが、ご協力とご理解をお願いします。
何をしているのかな。
Posted by zoozakki on 2017年7月6日(木) 20:05
さっきからずっとあのままなんだわ。
どうしたんだろう?
いったい何を考えているのかな。
しかし、体が大きくて迫力があるなぁ~。
毛がメチャクチャ長いしね。
なぁ~んだ。
レンボーを見ているのか。
地面に降りて見ればいいのにね。
そう、そうして地面に下りて見た方が楽でしょう。
僕を見たってどうしようもないよ。