札幌100マイル

円山動物園ブログ

円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

『レッサーパンダ』タグの付いた投稿

スーパーマザー栄子

今日は母の日です。
ホッキョクグマのララさんがベテランママさんとして頑張っています。

ゼニガタアザラシのジージー
ユキヒョウのリーベ
シンリンオオカミのキナコ
レッサーパンダのココが
ララさんを手本にしながら出産・子育て一生懸命です。

今年はキリンのナナコが新米ママになろうとしています。

ただこのお方も実は凄いんですよ!!


そうです。栄子さんです。

今手元にある資料だけでも栄子さんは過去に
14回の出産で31頭の仔を育てています。
多分円山一だと思いますよ。

そんな栄子さんにささやかながらプレゼント。


まずはお部屋のお掃除。次にシャワーで体もリフレッシュ!


本日のメニュー
リンゴ、オレンジ、パイナップル、スイカ、キウイ、ブドウ
サツマイモ、白菜、ニンジン、レーズン、キャベツ、ペレット
ニボシ、ホッケ、お肉(少々)、トマト


最後にあたたかいお布団(乾草)

いつもと同じとお思いでしょうが
いつも以上に感謝の気持ちを込めています。

スーパーマザー栄子さん今日も元気です。

すべり台と動物と初音ミク

ども。始まりましたね雪まつり。
観光客の方々がたくさん札幌に来てます。

その方々にぜひ円山動物園に来ていただきたい!
円山動物園でもスノーフェスティバルやってますよー。
シャトルバスも運航中ですよー。

そして60周年の感謝の気持ちをこめて入園料無料!

動物見放題!




すべり台すべり放題!



レッサーもすべり台!

すべらないけど・・。


そして魂の『ドキドキ体験』いつもの3倍!
すごいですよ。
今日のドキドキ体験のメニューを参考までに載せますと
9:30~ オオカミのお食事タイム
11:00~ ニホンザルのお食事タイム
11:15~ エゾシカのお食事タイム
11:40~ フラミンゴの豆知識
11:45~ 猛獣のワイルドタイム
13:15~ 飛び出す!ダチョウのランチタイム
13:30~ リスザルのお食事タイム
14:00~ チンパンジーのお食事会
       猛禽類のフリーフライト
       干支ウサギのお披露目会
14:30~ エゾシカのお食事タイム
14:45~ モルモットのふれあい体験(ふれあい教室10名限定15分程度)
15:00~ ニホンザルのお食事タイム
       猛禽類野生復帰施設ガイドツアー
       カンガルーのドキドキお散歩体験
15:30~ オオカミのワンポイントガイド

てんこ盛り。
2/13までこんなかんじで行く予定です!大チャンス。

でも今日は平日で天気も微妙だったのであまりお客様は多くありませんでした。

飼育員ががんばっているので、なんとかお客様に来ていただきたい。


まじめに解説中の祐川飼育員。
ドキドキ体験『チンパンジーのお食事』


牛乳大好き『アッキー』。飲み終わった後、ペットボトルを飼育員に返してました^^。


ドキドキ体験『エゾシカポイントガイド』中の佐藤くん。
集まった人の少なさに動揺を隠し切れてませんね 笑。



真剣に考えるレッサーパンダ。うーん。

明日こそ天気が良くなって動物園がにぎわうことを期待します!


あ、あと円山動物園の年間パスポートに『初音ミク』バージョン登場です。
枚数限定ですが、まだ売ってます。お早めに購入を。





※今日の祐川改め今日のメガネ


今日カンガルー館に行くと、メガネ獣医3号が
治療中でした。

かなり苦労して注射してました。
詳細は近々スタートする獣医ブログで見れるかも・・・。

ぶちゅっと。

しんしんと・・・降る雪

ども。
札幌は昨日の夜から、雪が降り続け、一面真っ白な雪景色です。



今回、ブログを書くにあたり、書かなければならないことがあることを知っています。しかし動物園の職員である私がそれに触れるには、まだ少し時間が必要です。ご理解いただければ幸いです。ただ、今言えるのはこの事故、そして『カステラ』を円山動物園は決して忘れない。ということです。すべてのことを受け止め、よりよい動物園を目指して市民の皆様、全国の皆様とともに歩んでいきたいと思います。

さて、いつものようにお知らせ、動物の近況などをお伝えしますよ!

まずは『エランドの赤ちゃん』!



22/11/22に生まれ、今日で1週間。すくすくと元気に育ってます。人止め柵も解放しましたので近くでみれます。

この雪の中、元気な動物は・・・やはり『ユキヒョウ』これは・・ヤマトかな?


旭山動物園に移動することが決まっています。
・・・ヤマト。
「さらばー円山よー旅立つーユキヒョウはー(字余り)」・・・世代なもんですみません・・・映画も楽しみですが、まだ円山にいるうちに会いに来ていただきたいです。

ちょっと寒そうなのはニホンザル。



でも今は繁殖期で顔もおしりも真っ赤っかで元気いっぱいです。木を大きくゆするアピールも見れますよ。

ちょっと眠そうな『ブチハイエナ』。手前がメスの『カミ』かな?



レッサーツインズも元気に走ってます。(雪が降る前の写真です。)





来年の干支、ウサギ。これは『エゾユキウサギ』ですね。全身真っ白に変わり、準備万端です。



『干支のウサギ特別展』や『恋人たちのクリスマスナイトZOO』など、
冬のイベント情報などもこれからどんどんアップしていきますのでお楽しみに!


まさか・・・あのコーナーやるの?とエゾモモンガのタロウ(かな?)

※今日のきのこ(まだすこしはストックがありますよ!)

20101129-09.jpg

写真のピントが甘くなっちゃいましたが、
いい色してますね!
ちょっと淡いのが気になりますが紫色ですので、「ムラサキシメジ(仮)」です。
紫といえばどくどくしい気がしますが、
ムラサキシメジは食べるとおいしいらしいです。
冬でも楽しい円山動物園にぜひご来園ください。

白くまに思いを馳せる

ども。
少し書きます。

昨日、ネットを見ていましたら、釧路市動物園のホッキョクグマ『クルミ』が出産準備に入る。という記事を見つけました。
まだ妊娠したかどうかの判断はできないものの、普段とは違う行動を見せるようになったとのこと。
クルミと言えば、うちにいる偉大な父『デナリ』と交尾が成立したホッキョクグマ。初産になると思いますが、うまく妊娠してうまく子育てをして、りっぱな母グマになってほしいと思います。

さてうちにいる偉大な母『ララ』は・・・



やはり妊娠しているかどうかはまだ確定できません・・・。
しかしこちらも着々と出産準備を整えています。


「なにみてんのよ!」

そういえば旭山に言ったサッちゃん(サツキ)もイワンと交尾行動が確認されてましたね。
こちらも妊娠していれば、初産だと思いますが、がんばってほしいものです。


「今日は出番なし?」

円山動物園は『ホッキョクグマの繁殖基地宣言』をし、その後
『道内ホッキョクグマ飼育4園共同声明』を道内の動物園とともに発表し、動物園間のホッキョクグマを繁殖するために移動をしました。
詳しくはこちら→http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/polar_bear.htm


これで各動物園のホッキョクグマが出産し、無事に命をつなぐことができれば、こんなに幸せなことはありません。やったぜ!(まだ早いか)


今日も元気なピリカ

そして日本の動物園で、ホッキョクグマの繁殖の実績を積み重ねることが、海外のホッキョクグマ導入をスムーズに進めるために、なくてはならないことです。

海外でも貴重なホッキョクグマを、繁殖の実績の乏しい動物園に預けてもらえることは、ありえません。
まずその第一歩を踏み出せた(らしい?)ことが大変価値のあることだと思います。

来年、道内の動物園から続々と吉報が届くことを心待ちにしております。
もちろん、うちの円山動物園も・・・。

※今日のキノコ


切り株の横に生えているのは・・・おそらく『ムキタケ(仮』でしょう。
むかって右のが新しいのであざやかな黄色をしてますね。



ムキタケは食べれますが、毒キノコの『ツキヨタケ』と似ているので、
誤って年間に何度か中毒者が出ることもありますね。要注意!(円山動物園内のきのこはとっちゃだめ)




傘の上に生えているうぶ毛がキュート!





誇りと絆

ども。また書きます。
ついにレディ、群れに復帰です。
祐川飼育員、すごい・・・。


かなりかわいいレッサー親子(写真と本文は関係ありません)

若輩な私がその偉業についてとやかく言うことはありません。4年半もの年月のまさに命がけの復帰訓練の詳細は飼育員ブログ「円山動物園のチンパンジーたち」で紹介されています。
http://sapporo.100miles.jp/zoo_lady/

以下は我が円山動物園のホームページに載っている解説です。
『野生のチンパンジーは、複数のオス・メスと子どもたちからなる20~100頭程度の群れで暮らしています。子どもは大人たちの行動を見て、繁殖行動や採食行動、コミュニケーションのとり方や群れの中でのルールなどを学習しながら成長します。』

この一文を見ただけで、人口哺育で育てられたチンパンジーが群れに復帰することのむずかしさが伝わってきます。


レッサー団子 笑

ましてやワシントン条約付属書I類に分類される絶滅危惧種。群れに戻れなければ、繁殖も期待できないことはもちろん、この先の長い人生(チンパン生?)仲間と一緒にいられないレディが幸せだとは思いません。

ほんの数年前、円山動物園は入園者数の減少に歯止めがからず、存続を含めた議論の渦中にありました。そこでもういちど動物園の原点に返り、公立の動物園として伝えていきたいこと、伝えなければならないことなどを議論し、持続可能な経営方針などを盛り込んで札幌市円山動物園基本計画として策定しました。


低迷に大変怒っているヤマトくん(こどもの頃)

その中に「円山メソッド」というものがあります。これは段階的展示導入方式といい、
「動物園における動物展示や環境教育展示には、様々な手法や考え方があるが、これらは時代とともに変化し、その評価も変わるものである。
円山動物園では、展示の目的とそこで提供されるべき価値により優先順序を設定し、その時代ごとに必要とされる展示手法を柔軟に取り入れながらも、着実に上位目的にたどり着けるよう、独自の「段階的展示導入方式(円山メソッド)」を実施する。」

Ⅰ.動物が快適に過ごしやすい環境づくり

Ⅱ.お客様がくつろぎ近くで見られる環境づくり

Ⅲ.通り過ぎるだけでなく体験・感動できる

Ⅳ.環境や命の大切さを学べる

というものです。(詳細はこちらhttp://www.city.sapporo.jp/zoo/info/keikaku/kihonkeikaku.html


この円山動物園が採用している展示方式の一番根底にあるものそれが「動物が快適に過ごしやすい環境づくり」です。「生き生きとして幸せそうに動物たちが過ごせる環境」を実現し、それを見た市民の皆様が楽しい、うれしい気持ちになる。それが円山動物園の一番根っこにある大事にしていかなければならないことです。


幸せそうに寝るシンリンオオカミ一家

今日もチンパンジーの群れと一緒にいるレディは楽しそうに遊んでいました。

祐川飼育員の「絶対に群れに返す」という固い意志と、命がけの復帰訓練がなければ実現はしなかった光景でしょう。

この先もレディにはいろいろな困難が訪れるでしょうが、もう群れの仲間がいます。母親の亡くなったレディに普通のチンパンジーとしての幸福な日々を与えたのはもちろん、それを見ているすべての人が楽しい、うれしい、そして幸せな気持ちになる。

・・・そんなことをやってのけた飼育員たちと、そしてそれを実現した円山動物園を誇りに思います。


オレ、そんなとこに来たの?誉めすぎじゃね?と昨日到着したグラントシマウマの飛馬(ひゅうま)くん

円山動物園はいまだ改革の途中です。

入園者数の回復も改革の成果もあると思いますが、ホッキョクグマの双子などの動物の魅力に後押しされた感はいなめないと思います。

本当の意味での地力をつけ、本当の意味での成功は、市民の皆様が「円山動物園は札幌市が誇る「人と動物と環境の絆をつくる動物園」だ。」とアツく語っているのを聞いた時。と心に秘めて、少しでもその役にたつことができれば、とちょっとアツく思ってたりします。

ちょっとアツすぎじゃない!?とピリカ嬢

※今日のきのこ(まじめな話を書いてもやりますよ!)



このジャガイモみたいなきのこは・・・おそらく『ノウタケ(仮)』でしょう。
園内結構いっぱい生えてます。成熟してくると皮がめくれあがるようになり、
臭いにおいがします。
オランウータンブログの吉田飼育員がかなりいいきのこ達をみつけてましたね!
負けていられません!(かなり負けてますが・・・)

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