札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『映画 ’10』カテゴリーの投稿一覧

映画 『抱擁のかけら』



ペネロペ・クルスペドロ・アルモドバル監督が
『ライブ・フレッシュ』『オール・アバウト・マイ・マザー』
『ボルベール<帰郷>』 に続き4度目のタッグを組んだ
愛の物語 『抱擁のかけら』。
2人とも大好きなので公開を楽しみにしていた作品です。

物語は、ある出来事によって視力を失った主人公が
封印していた過去と向き合う、愛の崩壊と再生を描く。

ミステリータッチな前半は、複数の物語が同時に進行し
現代と過去が複雑に交差するストーリーに戸惑いましたが、
謎が解き明かされる後半になるにつれグイグイ惹きこまれ、
アルモドバル監督の世界観を堪能。

「映画」へのオマージュにあふれているところが面白いし、
リアルに描く複雑な人間心理や、独特の映像美、音楽の
センスには毎回脱帽です。

監督を褒めまくりですが、美しく情熱的なヒロインを演じた
ペネロペが素晴しい。 もう、ペネロペの魅力全開です!

様々な衣装に身を包み、クルクル表情を変えるペネロペ
何をしても許せちゃうくらい美しく可愛い!

ヘップバーンやモンローを彷彿とさせるシーンも似合いすぎっ。
オスカー女優になっても、惜しげもなくキレイな身体を
披露する潔さがスキ。

オヤジじゃなくてもペネロペの虜になること間違いなし(笑)

抱擁のかけら   「公式サイト
2008年、マドリード。視力を失った脚本家のハリーは、道案内をしてくれた
女性と昼下がりの情事を楽しんでいた。その際、大富豪の実業家マルテルの死を
知り、なんとも言えない気持ちになる。ハリーはエージェントのジュディットと彼女の
息子のディエゴのサポートにより、なに不自由ない生活を送っていた。しかし、彼は
14年前に本名の「マテオ」と、最愛の女性レナとの思い出を封印して生きていた。
レナはマルテルの愛人だった


原題:Los Abrazos Rotos
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
出演:ペネロペ・クルス/ルイス・オマール/ブランカ・ポルティージョ/
    ホセ・ルイス・ゴメス/ルーベン・オチャンディアーノ/タマル・ノバス ほか
上映時間:2時間8分   <PG-12>

札幌シネマフロンティア にて上映中 


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映画 『恋するベーカリー』



メリル・ストリープ主演で、『恋愛適齢期』『ホリデイ』 の
ナンシー・マイヤーズが監督がということで、美味しそうな
パンが沢山出てくる大人のラブコメを期待して試写会へ。

笑える大人のラブコメですが、邦題とフライヤーにやられた。
美味しそうなベーカリーのシーンが少ないっ。

そう原題は「It's Complicated(複雑)」ですから。

ラブコメといっても、下ネタ満載、『SATC』 を彷彿させる
赤裸々トークが多いので、ある程度の年齢や経験を重ねて
いないと笑えないと思う。

メリル・ストリープは揺れる熟女女心をチャーミングに
熱演。 珍しく?きわどいシーンも多いのに、いやらしく
ないのは大女優の貫禄?
巻物好きとしては、さらりと巻いたストール(特にmatta)
に目が釘付け。 大人のファッションが素敵です。

共演は、第82回アカデミー賞授賞式でW司会を務める
アレック・ボールドウィンスティーブ・マーティン
対照的なオヤジ男性を演じる2人にも注目です。

(ちなみにメリルは『ジュリー&ジュリア』で主演女優賞に
ノミネート! 今回で通算15回のノミネートってスゴすぎっ!)

邦題はイマイチですが、あまり深く考えずに楽しんじゃいましょう。

恋するベーカリー   「公式サイト」
3人の子供を立派に育て上げたシングルマザーのジェーンは、ニューヨークの
有名ベーカリーの経営者。仕事もプライベートも充実しているが、なにか心が満た
されない日々を送っている。そんなある時、ジェーンは10年前に別れた元夫の
弁護士ジェイクと再会し...。


原題:It's Complicated
監督・脚本:ナンシー・マイヤーズ
出演:メリル・ストリープ/アレック・ボールドウィン/スティーブ・マーティン/
    ジョン・クラシンスキー/リタ・ウィルソン ほか
上映時間:2時間   <R-15>

■2010年2月19日(金)より
ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア ほか全道でロードショー 


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映画 『シャネル&ストラヴィンスキー』



シャーリー・マクレーンの 『ココ・シャネル』、
オドレィ・トトゥの 『ココ・アヴァン・シャネル』に続き
やっと公開された3作目 『シャネル&ストラヴィンスキー』。

前の2作はシャネルの自伝的映画でしたが、本作は
シャネルとロシアの作曲家イゴール・ストラヴィンスキー
との関係に焦点を絞った作品。

セリフが少なく淡々と描かれているので、ストーリーは
あまり楽しめませんが、映像美と音楽は素晴しい。

オープニングロールの万華鏡を覗いたような美しい
演出や、スタイリッシュでエレガントなファッション、
アールデコ調のインテリア等にうっとり。

ストラビンスキーの音楽とシャネルの芸術が融合した
芸術性の高い作品ですが、濃密な心理描写も見逃せません。

ココを演じるのは「シャネル」のミューズとして活躍している
モデル兼女優のアナ・ムグラリス。
ハスキーボイスに凛とした美しさがカッコイイ!

期待していた香水「No.5」開発シーンはあっけなかったけれど
ココが調合師に 「花の香りではなく、女の香りが欲しいの」と、
注文つけるセリフが印象的。

「No.5」の香りがスクリーンから漂ってくるような作品でした。

シャネル&ストラヴィンスキー  「公式サイト
1913年のパリで、ストラヴィンスキーの新作「春の祭典」が初日を迎える。だが、観客は
そのあまりにも斬新な内容についていけず、激しいブーイングが起きる。その7年後、
デザイナーとして成功したシャネルは、ストラヴィンスキーの才能にほれ込み、自分
の別荘に彼とその家族を滞在させる。


原題:Coco Chanel & Igor Stravinsky
監督:ヤン・クーネン
原作・脚本: クリス・グリーンハルジュ
出演:アナ・ムグラリス/マッツ・ミケルセン/アナトール・トーブマン ほか
上映時間:1時間59分 <R-18>

シアターキノ にて上映中 


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映画 『海角七号/君想う、国境の南』



台湾映画興行収入の記録を塗り替えたという
大ヒット作 『海角七号』 を鑑賞。

60年間届かなかったラブレターがつなぐ、
終戦直後と現代の台湾を舞台にした恋物語。

前半は、大雑把でベタな展開に「期待ハズレ」と
思いきや、後半からテンポが良くなりグイグイ
惹き込まれ、ラストは感動。 
濃すぎるけど憎めないキャラ達と音楽がイイ!

「終わりよければ全てよし」って感じの映画です(笑)

主演はミュージシャンで映画初主演のファン・
イーチェンと日本人女優の田中千絵さん。 
台湾で大人気の日本人ということで名前を聞いた
ことはあったのですが、メイクアップアーチスト・
トニー田中の娘さんなんですねぇ。

海角七号/君想う、国境の南   「公式サイト」
台湾最南端の町・恒春、ミュージシャンとしての成功を夢見ながらもうだつの
あがらない生活を送る青年・アガは、父親の計らいで郵便配達の仕事に就くことに。
日本統治下の住所「海角7号」宛ての小包を手にしたアガだったが、現在、それは
存在しない住所だった。


原題:海角七號
監督・脚本:ウェイ・ダーション
出演:ファン・イーチェン/田中千絵/中孝介/シノ・リン/
    レイチェル・リャン  ほか
上映時間:1時間55分

シアターキノ にて 2月19日(金)まで上映中

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午前十時の映画祭 『鉄道員』



とうとう始まりました。
午前十時の映画祭
~何度見てもすごい50本~

この日を心待ちにしていた人も多いのではないでしょうか?

さて、札幌シネマフロンティア1本目は、『鉄道員』。
高倉健さんの「ぽっぽや」ではありませんよ!
(タイトルを見てワタシは勘違いしましたが...)

ワタシは、『鉄道員』 初鑑賞。
満席と思いきや、3~4割 空席...ちょっと悲しい。
客層を見るとオールドファンが多いようです。


鉄道員 (IL FERROVIERE   
原題:IL FERROVIERE
監督:ピエトロ・ジェルミ
音楽:カルロ・ルスティケリ
出演:ピエトル・ジェルミ/エドアルド・ネヴォーラ/シルヴァ・コシナ
    ルイザ・デラ・ノーチェほか
上映時間:1時間56分

末っ子サンドロの視点で描くイタリア版ホームドラマ。
シンプルなストーリーながら音楽も良く、ラストにしみじみ...。
なんといってもサンドロ坊や(エドアルド・ネボラ)が健気で可愛い!
年の離れた長女(シルヴァ・コシナ)も美しすぎっ。

良い作品を大きなスクリーンで観ることができて感激です。


来週は、『天井桟敷の人々』。 これも観たいんだよねぇ。
さて50作品中、何本観ることができるでしょうか?


午前十時の映画祭
■上映期間:2月6日(土)~2月12日(金) 毎朝10時開映
■鑑賞料:一般1000円/学生500円

札幌シネマフロンティアの上映スケジュールはこちら★

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