札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『映画 ’10』カテゴリーの投稿一覧

映画 『ぼくのエリ 200歳の少女』



2008年のトライベッカ国際映画祭で最優秀作品賞を始め
世界中で60もの映画賞を受賞。

スウェーデンの人気作家 ヨン・アイビデ・リンドクビストの
ベストセラー小説「モールス」を映画化したスウェーデン発の
ヴァンパイア映画 『ぼくのエリ 200歳の少女』。

スウェーデン映画といえば、大好きなラッセ・ハルストム監督作品や
ロッタちゃんシリーズなど、子供映画はハズレなしだし、最近では
ミレニアム』 が大当たりということで、札幌上映初日に鑑賞。

レビューを放置していましたが、この作品は観て良かった。
ヴァンパイア映画なので残酷なシーンもありますが、ホラーと
いうより、12歳の少年の初恋を描いたラブストーリー。

いじめられっ子の少年オスカーと、孤高のヴァンパイア・エリ。 
孤独な二人の運命的な結びつきを詩的に描いた本作は、
美しくも残酷で切ないヴァンパイア映画の秀作。 
(同じようなヴァンパイアものでもコチラとは大違い...。)

冒頭から闇夜に舞う雪が美しく幻想的で、映画全体を包み込む
ような、北欧スウェーデンの寒々しい空気感がたまらない。 
雪と血、オスカーの金髪とエリの黒髪など、コントラストも美しい。

お互いを受け入れたオスカーとエリの絆と、今後の運命を
予感させるクライマックスからラストのシークエンスが印象的。

これからオスカーが辿るであろう運命を思うと、ラストの幸せそうな
笑顔が切なすぎる。

残念だったことは、「200歳の少女」というネタバレ邦題と、ある
秘密が隠されている下半身のモザイク処理...。

そうそう、ハリウッド・リメイク版 『Let Me In』 の予告映像を観たの
ですが、ただのホラーのよう...やっちゃいましたねぇ。
やはりアノ北欧の空気感を描くことはできないだろうなぁ。


ぼくのエリ 200歳の少女
内気で友達のいない12歳のオスカーは、隣の家に引っ越してきた少女エリに
恋をする。しかしエリの正体は、人間の血を吸いながら町から町へと移り住み、
200年間も生きながらえてきたバンパイアだった。


原題:Let the Light One in
監督・編集:トーマス・アルフレッドソン
原作・脚本:ヨン・アイビデ・リンドクビスト(「モールス」)
出演:カーレ・ヘーデブラント/リーナ・レアンデション/ペール・ラグナル
    ヘンリック・ダール/カーリン・ベリィクイスト/ペーテル・カールベリ
    イーカ・ノード/ミカエル・ラーム/カール=ロベルト・リンドグレン
    アンダージュ・テー・ペードゥ/パレ・オロフソン  ほか
上映時間:1時間55分   <PG-12>
「公式サイト」

■シアターキノ にて上映中


過去の映画レポはこちら★


映画 『マザーウォーター』 舞台挨拶付先行特別上映会

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札幌シネマフロンティアで、映画 『マザーウォーター』 の
舞台挨拶付先行特別上映会に参加してきました。
ちなみに、コチラの方も来ていましたよっ。

実は、札幌100マイルさんのレポーター枠で映画は観賞済み。
お目当ては、舞台挨拶ゲストの 小林聡美さん、加瀬亮くん、
市川実日子ちゃん!

前方通路側の席をキープしたので、触れそうなくらい近距離を
通過していくお三方! お~っ、感激っ!

プール』 以来の小林聡美さんは、お肌ツルツル。 
茶系のワンピ?にボーダー・キラキラ縁取りカーデが素敵。

マスタードベースの柄ワンピを着こなした市川実日子ちゃんは
独特なオーラがあってカワイイ。 それにしても足細っ、長っ! 

ボーズ頭が凛々しい加瀬くんは、全身黒ずくめのラフなファッション。 
浅めのサムエルパンツ?が、ちょっと意外だったなぁ。

トークの内容は、一ヶ月滞在した京都のお話や映画について
語ってくれました。 小林さんは、バーを経営する店主の役
なのですが、お酒はほとんど飲めないそうです。
そのためウィスキーのステアを猛特訓したそうですよ。
映画のステアリングシーンは必見。 あ~水割り飲みたいっ(笑) 

豆腐屋さんを演じた市川実日子ちゃんは、小林聡美さん曰く、
「豆腐の精」と呼ばれていたらしいです。 コレは映画を観ると納得っ。

控え室で、卓球に目覚めて、熱中しまくった話も面白かったなぁ。

あっという間のトークでしたが、言葉少ない若者2人をフォローする
小林聡美さんが印象的でした。


さてさて、映画公開は10月30日(土)からなので、感想をサクッと。

タイトルの 「マザーウォーター」 とは、ウィスキーの仕込み水に
使われる水のこと。

『かもめ食堂』 『めがね』 『プール』 に続く第四弾は、京都を
舞台に人と場所のシンプルな関係性を描いた人間ドラマ。

コレまでの作品通り、特別なことが起こるわけでもなく、日常の
暮らしや美味しい食事シーンが静かに淡々と綴られています。

妙に心地良く、不思議な空気感にあふれた作品なので、
上映時間が長く感じられ、睡魔に襲われることも...。

ゆったりとした雰囲気は嫌いじゃないけど、全体的には
マンネリ感が否めない。


■10月30日(土)より、札幌シネマフロンティア ほか全道でロードショー 
マザーウォーター
京都に暮らす3人の女たち。ウィスキーしか置いていないバーを営むセツコ。
疎水沿いで喫茶店を開くタカコ。この街にやって来て、念願の豆腐づくりを始めた
ハツミ。それぞれが「水」にこだわりのある小さな店を開き、その場所に住む人たち
の心に新しい風を吹かせていく。


監督:松本佳奈
脚本:白木朋子、たかのいちこ
出演:小林聡美/小泉今日子/加瀬亮/市川実日子/永山絢斗
    光石研/もたいまさこ  ほか
上映時間:1時間45分
公式サイト


過去の映画レポはこちら★

昼も夜も、SAPPORO SHORT FEST 2010



3連休初日は、映画三昧。

昼間に SAPPOROショートフェスト(札幌国際短編映画祭) を観て、
長編映画鑑賞を挟んで、夜またSAPPOROショートフェスト

...これはさすがに疲れました(苦笑) 

日中のホワイトロックシアター初体験だったのですが、会場が
明るくて不思議な感じ。 曇りのせいか、想像より寒かったかも。
そうそう、前日トラブっていたLEDパネルも復活していました。


まず、SSF・4日目(10月9日)は、【I-B】 プログラム (人間模様) を鑑賞。

1.ローデッド / Loaded
2.愛は、忍耐。 / Love is Patience
3.プランク / PLANK
4.6時50分のピックアップ / Pick Up 06:50
5.坊やと野獣 / The Little Boy and The Beast
6.ある脚本家の災難 / Just a Pitch
7.ゴッドマザー / The Godmother

I-B】 プログラムは観て大正解! 
どの作品もハズレなく、見応えがあって面白かった。 大満足ですっ。

夜は、【I-E】 プログラム (映画好きもビックリ) を鑑賞。
毎回流れるCMから映像の暗さを感じました。 たぶん調整ミスかと...。

1.マイウエイ / My Way
2.誕生賛歌 / Born and Raised
3.燃えよプチドラゴン / The Little Dragon
4.ブルキン最後の日 / The Last Day of Bulkin I.S.
5.カヴィ / Kavi
6.運命の出会い / True Beauty This Night
7.2023 / 2023

先行上映会でも笑った 『燃えよプチドラゴン』 は、かなりツボ(笑)
誕生賛歌』 と 『運命の出会い』 もスキ。



特別上映の 『息もできない』 から4日間連続参加して、SSF を満喫しました。

とりあえず、「SAPPOROショートフェスト2010」 レポはこれにて終了。

※「SAPPOROショートフェスト2010」 は10月11日まで続きます。

続・SAPPORO SHORT FEST 2010



第5回 札幌国際短編映画祭
SAPPOROショートフェスト2010

3日目(10月8日)のプログラムから、【I-A (女性におすすめ)】 を鑑賞。

ホワイトロックシアターも、先行上映前日と合わせて3回目。
今回は フリースを持参したので、寒さ対策もバッチリ(笑)

「女性におすすめ」 作品ということで、会場内は女性客が多い感じ。

キノで上映のスペシャルプログラム 【アジアンタイフーン5】 と迷って
ホワイトロックへ来たのですが、LEDパネルのトラブルで、急遽スクリーンに
変更となり、上映開始時間が遅れました。
 
今日はLEDパネルが直っているかしら? SSFのスタッフさん頑張れ~っ!

I-A (女性におすすめ)】 上映作品はコチラ

1.ミスター・フォレー / Mr Foley
2.スケルトン・ウーマン / The Skeleton-Woman
3.ジュリーとボーイフレンズ / Julie and her guys
4.家族写真 / A Family Portrait
5.わたしのおじいちゃん / ABUELO
6.信号機とおまわりさん / Lights
7.ビフォー・ユア・アイズ / BEFORE YOUR EYES


1本目の 『ミスター・フォレー』 から、とても面白かった。
シニカルな『家族写真』 も良かったし、大好きなアルゼンチンタンゴが
流れる 『わたしのおじいちゃん』 も好き。
信号機とおまわりさん』 もツボです。


今日も、『SAPPORO SHORT FEST』 を満喫するぞ~!



岩井俊二監督スペシャル他~SAPPORO SHORT FEST 2010



第5回 札幌国際短編映画祭(SAPPORO SHORT FEST 2010

2日目のプログラムから、【I-C】 芸術+娯楽 と
岩井俊二監督スペシャル】 に参加してきました。



I-C】 芸術+娯楽プログラムは、『ピーター』,『棍棒によるデリケートなアート』
『Sapporoプロジェクト』,『マコマティカ』,『かご』,『静かな海』,『ロゴラマ』,『41』 の8本。
 
『41』 も良かったですが、 オスカー受賞の 『ロゴラマ』 は何度観ても面白いっ!


I-C】 プログラムの後は、楽しみにしていた【岩井俊二監督スペシャル】。
うれしいことに、岩井俊二監督が、SSF2010の国際審査員として来札です!

ホワイトロックシアターは、ほぼ満席。 10分押しでスタート。
会場には、フィルムメーカー部門のロイストン・タン監督や
国内作品の札幌出身の片岡翔監督や、『FECE TRIP』 の
大野祐輝監督の姿が!

お~っ、憧れの岩井俊二監督登場です。

茶色のフード付ジャンパーにボトムは黒デニムかな?
ラフなスタイルに穏やかでソフトな雰囲気の岩井監督。

昨日、L.A.→東京に移動し、本日北海道へ到着したそうです。
長旅お疲れ様です。 来札ありがとうございます!

北海道は、監督にとって大事にしている場所で、「第2のホームタウン」 と
うれしいお言葉をいただきました。 小樽を舞台にした名作 『ラブレター』 は
神様に撮らされたような気がする...とおっしゃっていました。

岩井監督って、キッチリとしたイメージなのですが、現場には
台本を持って行かないそうです。
『リリィシュシュ』 の時は市原隼人くんから台本を借りていたそうですよ。
なんか意外...おおらかなO型さんなんですね。

スクリーンでは、1992年に放送されたTVドラマ 『夏至物語』 と
マリア』 が上映されました。

スクリーン初だしの 『夏至物語』 は、ヒロインが魅力的で
「岩井美学」 を堪能。 ※当時21歳のくりぃむしちゅーの
上田晋也さんがバーターで出演したのにはビックリ(笑)
『マリア』 の中島唱子さんが良かったなぁ。

もっともっと 岩井監督のお話を聞きたかったですが、
あっという間に時間が過ぎてしまいました。
映画祭期間中、またお会いできるといいなぁ...。



それにしても、今回も寒かった。 ブランケット+カイロもありましたが
夜は冷え込みが激しいです。 明日はフリース持参で参加しようかしら?


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