札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『邦画』タグの付いた投稿

映画 『おとうと』



山田洋次監督が、故・市川崑監督の『おとうと』に
オマージュを捧げた作品。

第60回ベルリン国際映画祭にて、クロージング・フィルム
として上映されることが決定した本作 『おとうと』 は、
姉弟の絆を通して描く家族ドラマ。

吉永小百合さん演じるしっかり者の姉と、笑福亭鶴瓶さん
演じる破天荒な弟の設定はご存じ「寅さん」の逆パターン。

試写で観た感想は、テーマがストレートな優等生作品。
現代劇なのにセリフや演出が不自然で正直古臭い。
魅力的な演技派キャストが揃っているだけにもったいない。

サユリストにはたまらない、変わらぬ美しさの吉永さん
ですが、たまには優等生じゃない演技や役柄も観て
みたいと思うのはワタシだけでしょうか?

印象的だったのは、小日向さんと石田ゆり子さんの
控えめで自然な演技。 加瀬君の胸キュンなセリフと、
加藤治子さんが個人的ツボ。

なんだかんだいっても、家族ものは泣けるっ。

おとうと   「公式サイト」
東京の郊外で、夫亡きあと小さな薬局を営み一人娘の小春を育ててきた吟子。
小春の結婚式の日突然、音信不通だった弟・鉄郎が現れ、酒に酔って披露宴を
台無しにしてしまう。激怒する身内の中、ただ一人弟をかばったのは吟子だけ
だったが、後日、ある出来事がきっかけで、吟子は鉄郎に絶縁を言い渡してしまう。


監督・脚本:山田洋次
出演:吉永小百合/笑福亭鶴瓶/蒼井優/加瀬亮/小林稔持
    小日向文世/石田ゆり子/加藤治子 ほか
上映時間:2時間6分

■1月30日(土)より
ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア ほか全道でロードショー 


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映画 『サヨナライツカ』



試写会で観ました。
 
辻仁成氏の原作を読んでヒロインの沓子さん
に感情移入(涙)した1人です。

本作は、監督が 『私の頭の中の消しゴム』 の
イ・ジェハンということもあり、多少期待していたの
ですが、原作との違いに違和感。

納得いかない点は多々あるのですが、原作以上に
身勝手な主人公が鼻につく恋愛物語に仕上がっているし、
ヒロイン・沓子さんの描き方が中途半端で魅力に欠ける。
思い入れが強いだけに、なんとも残念...。

映像の美しさが唯一の救いですが、ラブシーンは
綺麗に撮りすぎ。

そして中山美穂さんの変わらぬ美しさに感動。
この作品はミポリンのための映画だと思う。

※以前企画されていた ミポリン×大沢たかお×行定勲監督
 バージョンが観たかった...。

サヨナライツカ   「公式サイト」
1975年のバンコク、ひとり自由気ままに暮らす沓子は、日本から赴任してきた
エリートビジネスマンの豊に出会う。激しく惹かれ合う2人だったが、豊には日本で
彼の帰りを待つ婚約者がいた。


監督・脚本:イ・ジェハン
原作:辻仁成
出演:中山美穂/西島秀俊/石田ゆり子/加藤雅也/マギー ほか
主題歌:中島美嘉「ALWAYS
上映時間:2時間14分  <R-15>

■2月23日(土)より
ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア ほか全道でロードショー 


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映画 『今度は愛妻家』



行定勲監督×豊川悦司×薬師丸ひろ子が贈る
大人のラブファンタジー。

結婚10年目の夫婦の物語ということで、あまり
期待せず(←ごめんなさい)試写会へ。

アレレレ号泣...行定マジックにやられたっ。

キャスティングが良く、ダメ夫「俊介」を演じるトヨエツ
しっかり者の妻「さくら」を演じる薬師丸さんがハマリ役。
2人のコミカルでテンポの良い掛け合いが楽しい(笑)

俊介の助手を演じる濱田岳くんの好演も光りますが
オカマの文太を演じる石橋蓮司さんの怪演ぶりは
強烈なインパクト。 コレは助演男優賞もの! 

劇中、さくらが何度も口ずさむ「夢の中へ」の歌詞が
心に残る。 ♪探し物はなんでか?見つけにくい物ですか?♪
気持ちは素直に伝えなくっちゃねぇ。

※映画公開がクリスマスシーズンじゃないのがちょっと残念。
(ワタシは12月に試写会で観たのでラッキーかも)

今度は愛妻家   「公式サイト」
俊介はかつての人気カメラマンだが、今はろくに仕事もせずだらけた日々を過ごす
ダメ亭主。結婚10年目を迎えたある日、何かと世話を焼く妻のさくらが旅行に出かけ、
しばしの独身気分を味わう俊介だったが、さくらが何日待っても戻らないことに次第に
不安を募らせていく。


監督:行定勲
主題歌:井上陽水
出演:豊川悦司/薬師丸ひろ子/水川あさみ/濱田岳/石橋蓮司  ほか
上映時間:2時間11分

■1月16日(土)より
ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア ほか全道でロードショー 


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2009年「映画」を振り返る

2010年の幕が開き、今年1本目映画は...
観たいと言う相方に付き合って、2回目の 『アバター』 字幕・3Dを鑑賞。
(前夜祭で観たときは5割程度の客入りでしたが、お正月はほぼ満員)

さてさて、2009年の映画鑑賞本数は140+α
ショートムービーなどの自主上映作品を観ているので少々曖昧。

2009年は、「外国映画」のアタリ年だったかも。
苦手なジャンルにトライして大当たりがあったり、
期待はずれもあったり...楽しませていただきました。

2010年も素晴しい映画との出会いを期待して、
いっぱい映画を観るぞー!

さてさて、去年に続き <My ベストムービー> やっちゃいます。

外国映画ベスト10
1位...『スラムドッグ$ミリオネア』  (文句なしの1位!映画はこうでなくちゃっ)
2位...『グラン・トリノ』  (イーストウッド作品ハズレなし)
3位...『愛を読むひと』  (ただただ切ない...号泣)
4位...『チェイサー』  (主演2人の演技は圧巻)
5位...『イングロリアス・バスターズ』  (タランティーノ面白すぎっ)
6位...『レスラー』  (復活ミッキー・ローク)
7位...『母なる証明』  (究極の母性愛に心を揺さぶられた)
8位...『扉をたたく人』  (ジャンベ最高)
9位...『ミルク』  (やっぱりショーン・ペン)
10位..『チョコレート・ファイター』  (生身のアクションがスゴイ!)

以下、順不同で、『ベンジャミン・バトン』、『チェンジリング』、『エグザイル/絆』
『キャラメル』、『スター・トレック』、『サンシャイン・クリーニング』、『シリアの花嫁』
『パイレーツ・ロック』、『ジュリー&ジュリア』、『アバター』 なども捨てがたかった!
そして<特別賞>は、『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』。




日本映画ベスト5
1位...『ディア・ドクター』  (西川美和監督作品ハズレなし)
2位...『空気人形』  (ペ・ドゥナのハマリ役)
3位...『愛のむきだし』  (むきだしパワーにやられた)
4位...『サマーウォーズ』  (家族の絆に涙)
5位...『沈まぬ太陽』  (映画らしい骨太ドラマ)

以下、『女の子ものがたり』、『南極料理人』、『風が強く吹いている』、
パンドラの匣』 などもお気に入り。




映画番外編ですが...



秀作作品を数多く上映してくれる
シアターキノさんで2010年度の
会員登録をしてきました。

来年の会員手帳はグリーン。

キノで年間10本以上観る人の
必需品手帳です。

この手帳に綴られる作品が
素晴らしい映画でありますように。

そしてそして、1月後半から札幌は映画イベントが目白押し。
キューバ映画祭』や『北欧の映画「サーミ・ニエイダ・ヨイク」上映会
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭』に『午前十時の映画祭』などが
開催されるので、どれを観ようか迷っちゃうけど楽しみだなぁ。

映画 『沈まぬ太陽』

shizumanu

年の瀬にやっと 『沈まぬ太陽』 を鑑賞。

社会の暗部を鋭く描いた重厚なストーリーと
豪華キャストの共演は見応え充分。
長尺を感じさせない社会派人間ドラマでした。
(個人的には「10分間の休憩なし」でもOKかと)

己の信念を貫き通す恩地と、出世に目がくらむ行天。
対照的な2人の生き様に心揺さぶられました。

渡辺謙さん(恩地)と三浦友和さん(行天)の熱演に拍手。

沈まぬ太陽   「公式サイト」
巨大企業・国民航空の労働組合委員長を務める恩地は、職場環境の改善を目指し
会社側と戦うが、懲罰人事で海外赴任を命じられてしまう。パキスタン、イラン、ケニア
と次々と転勤を強いられた恩地は、10年後に本社復帰を果たすが、帰国後間もなく
自社のジャンボ機が御巣鷹山に墜落するという事件に直面する。


監督:若松節朗
原作:山崎豊子(『沈まぬ太陽』 新潮文庫刊)
出演:渡辺 謙/三浦友和/松雪泰子/鈴木京香/石坂浩二 ほか
上映時間:3時間22分

■ディノスシネマ札幌,ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア
ほか全道で上映中 


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