札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『フランス映画』タグの付いた投稿

映画 『シャネル&ストラヴィンスキー』



シャーリー・マクレーンの 『ココ・シャネル』、
オドレィ・トトゥの 『ココ・アヴァン・シャネル』に続き
やっと公開された3作目 『シャネル&ストラヴィンスキー』。

前の2作はシャネルの自伝的映画でしたが、本作は
シャネルとロシアの作曲家イゴール・ストラヴィンスキー
との関係に焦点を絞った作品。

セリフが少なく淡々と描かれているので、ストーリーは
あまり楽しめませんが、映像美と音楽は素晴しい。

オープニングロールの万華鏡を覗いたような美しい
演出や、スタイリッシュでエレガントなファッション、
アールデコ調のインテリア等にうっとり。

ストラビンスキーの音楽とシャネルの芸術が融合した
芸術性の高い作品ですが、濃密な心理描写も見逃せません。

ココを演じるのは「シャネル」のミューズとして活躍している
モデル兼女優のアナ・ムグラリス。
ハスキーボイスに凛とした美しさがカッコイイ!

期待していた香水「No.5」開発シーンはあっけなかったけれど
ココが調合師に 「花の香りではなく、女の香りが欲しいの」と、
注文つけるセリフが印象的。

「No.5」の香りがスクリーンから漂ってくるような作品でした。

シャネル&ストラヴィンスキー  「公式サイト
1913年のパリで、ストラヴィンスキーの新作「春の祭典」が初日を迎える。だが、観客は
そのあまりにも斬新な内容についていけず、激しいブーイングが起きる。その7年後、
デザイナーとして成功したシャネルは、ストラヴィンスキーの才能にほれ込み、自分
の別荘に彼とその家族を滞在させる。


原題:Coco Chanel & Igor Stravinsky
監督:ヤン・クーネン
原作・脚本: クリス・グリーンハルジュ
出演:アナ・ムグラリス/マッツ・ミケルセン/アナトール・トーブマン ほか
上映時間:1時間59分 <R-18>

シアターキノ にて上映中 


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映画 『アニエスの浜辺』



※2010年の映画始めは 『アバター』 だったのですが...
映画と家族への愛に満ちた本作 『アニエスの浜辺』 が
自分的には記念すべき1本目っ!

フランスの女性監督 アニエス・ヴァルダが、
生まれ故郷ベルギーの浜辺を起点に自身の人生を
自作自演で振り返るドキュメンタリー。

実は、美しいトレーラーに惹かれてこの作品を観るまで、
アニエス・ヴァルダを知らず、『シェルブールの雨傘
ロシュフォールの恋人たち』の監督ジャック·ドゥミ
奥様だったということもこの作品で知りました。

愛に溢れチャーミングな彼女に魅了され、80代という
年齢を感じさせないセンスや想像力にただただ脱帽。

出来ることならアニエスのように歳を重ねたい...。

アニエスの浜辺   「公式サイト」
人生を振り返り、その心象風景は、いつも浜辺とともにあったと、
アニエスは語る。浜辺に、たくさんの鏡をおいて、うれしそうに、
自らの人生で心ひかれるものや、敬愛する人たちについて語り
始める。鏡は、現実の景色と夢を映し出す。


原題:Les Plages D'agnes
監督・脚本・製作:アニエス・ヴァルダ
出演:アニエス・ヴァルダ/ジャック・ドゥミ/カトリーヌ・ドヌーヴ
    ジェラール・ドパルデュー ほか
上映時間:1時間48分

<第65回ヴェネチア国際映画祭 特別招待作品>
<第34回フランス・セザール賞 ドキュメンタリー賞受賞>

■シアターキノにて上映中


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映画 『未来の食卓』

 

いのちの食べ方』や『おいしいコーヒーの真実』
などに続き、「食」に関するドキュメンタリーを観賞。

原題は「NOS ENFANTS NOUS ACCUSERONT」
(子供達は私達を告発するでしょう)と強烈なタイトル。

小学校の給食を全てオーガニック化を試みたフランスの
バルジャック村を通して、子供の未来を脅かす食物汚染や
環境汚染を訴えるドキュメンタリー。

映画からは、癌の原因は農薬とばかりに、数字データまで
映し出し、オーガニックを推奨する傾向が気になりましたが、
食料自給率100%以上の農業大国・フランスの現状と
取り組みを知り、改めて「食」について感心が高まったし、
日本の農業について考えさせられたました。

自分もフランス人のように、食や農業について真剣に
語り合いたくなった。 このような気持ちになっただけでも、
この映画を観た価値があったと思う。

印象的だったのが、オーガニック給食を美味しそうに
食べる、バルジャック村の子供達のキラキラした笑顔。
未来まで、あの笑顔を守り続けたい...。

未来の食卓   「公式サイト」
原題:Nos Enfants Nous Accuseront
監督:ジャン=ポール・ジョー
出演:エドゥアール・ショーレ/ペリコ・ルガッス ほか
上映時間:1時間52分

■シアターキノにて上映中

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映画 『幸せはシャンソニア劇場から』 100マイル試写会



フランスに行ったことはないのですが、どこか懐かしい古き良き
パリを舞台に、不況で閉館してしまった「シャンソニア劇場」を
愛する人々が力を合わせて劇場再開のために奔走する姿を
描いた心温まる物語。

なんといっても音楽が良くって 「♪パリ~パリ~♪」頭から離れません。
友情や親子愛が描かれていて、笑いあり涙ありの華やかな
フレンチ人情劇って感じかな? こういう映画好きです。

主人公ピゴワルを演じるのは、『バティニョールおじさん』『コーラス』の
ジェラール・ジュニョ。『タンデム』の頃から好きな役者さんなのですが、
びっくりするくらい変わらない。この顔を見ると和んじゃう(笑)

一人息子ジョジョを演じるのは、『コーラス』でペピノ君を演じた
マクサンス・ペラン君。大きくなった本作でも健気で愛らし~。
そんな今後が楽しみなマクサンス君は、『ニュー・シネマ・パラダイス
『コーラス』そして本作の製作者ジャック・ペランの実の息子さん。
クリストフ・バラティエ監督は、伯父さんだというから、これまた
ビックリ。 華麗なる美形一族だわ(笑)

ヒロイン役に大抜擢されたノラ・アルネゼデールちゃん。
チャーミングで歌もなかなか良い。新たなスターとして注目です。

幸せはシャンソニア劇場から   「公式サイト」
1936年パリ。ミュージックホール・シャンソニア劇場は不況のため閉館し、
長年裏方を務めてきたピゴワルは職を失う。失業者のままでは子育ての
資格はないと、愛する息子と引き離されてしまったピゴワルは、再び息子と
暮らしたい一心で、かつての仲間とともに劇場再建に乗り出す。


原題:Faubourg 36
監督:クリストフ・バラティエ
製作:ジャック・ペラン
出演:ジェラール・ジュニョ/カド・メラッド/クロヴィス・コルニアック
    ノラ・アルネゼデール/ピエール・リシャール ほか
上映時間:1時間55分

■9月19日(土)より、シアターキノにて上映。 


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映画 『ココ・アヴァン・シャネル』



シャーリー・マクレーンの『ココ・シャネル』に続き、『アメリ』の
オドレイ・トトゥが、若き日のココ・シャネルを演じた作品を
試写会で観賞。

コネクションも財産も教育もない孤児院育ちの少女が、
2人の男性との出会いによって、徐々にその才能を
開花させていく...若き日のココに焦点をあてた
タイトル通り「(世界の)シャネルになる前のココ」の物語。

華やかでドラマチックに描かれた『ココ・シャネル』に
比べると、フランス映画らしく淡々と描かれているので
オドレイ・トトゥは頑張っていたけれど物足りない。 
ラストシーンの孤独な表情は印象的。

『ココ・シャネル』と見比べるのも面白いですが、
将校エティエンヌ・バルサン役の違いは大きすぎ(笑)

シャネルの作品を観る度に思うことは、ココの強い生き方は
カッコイイ! 真似できそうにないけれど憧れですっ。

そして来年公開の『シャネル&ストラヴィンスキー』も楽しみっ。

ココ・アヴァン・シャネル   「公式サイト」
フランスの片田舎の孤児院で姉とともに育てられたガブリエルは、施設を出た後、
ナイトクラブの歌手やお針子として働いていた。そこで貴族エティエンヌ・バルザンに
見初められ何不自由ない生活を手に入れるが、ありのままの自分を受け入れてくれる
ボーイ・カペルと運命的な恋に落ち、自らのファッション・スタイルを模索していく。


原題:Coco avant Chanel
監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:オドレイ・トトゥ/ブノワ・ポールブールド/エマニュエル・ドゥボス
    マリー・ジラン/アレッサンドロ・ニボラ ほか
上映時間:1時間50分

9月18日(金)より
スガイシネプレックス札幌劇場,ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア
ほか全道でロードショー 


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