札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『コリン・ファース』タグの付いた投稿

映画 『英国王のスピーチ』



現エリザベス女王の父親であるジョージ6世が
幼少期からの吃音を克服し、国民から信頼される
王になるまでの実話を描いた人間ドラマ。

本作が第83回アカデミー賞最多ノミネートということで、
授賞式前に観たい!と思った人はワタシだけではない
ようで、シアター激混。 
※札幌の上映はディノスシネマズ札幌劇場のみですからねぇ...。

さて、楽しみにしていた本作を観た感想は...
吃音というコンプレックスを抱えた英国王ジョージ6世を
演じるコリン・ファースと風変わりな言語療法士演じる
ジェフリー・ラッシュの演技で魅せる会話劇の素晴ら
しさに尽きます!

2人の身分を越えた友情や、何があっても王を支える
妻エリザベスの愛も良かった。
キワモノ女優の印象が強いヘレナ・ボナム=カーター
正統派な役の方が魅力的ですね。

弱みや欠点を抱えた一人の人間ドラマとしても見応えの
ある味わい深い作品ですが、淡々と描かれた正統派なので
個人的には 「作品賞」って感じじゃないかなぁ...。

シングルマン』 に続き、繊細で気品のある演技を魅せる
コリン・ファースのオスカーは堅いのではないでしょうか?

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<追記>
第83回アカデミー賞が発表になり、『英国王のスピーチ』 は
作品賞、監督賞(トム・フーパー)、主演男優賞(コリン・ファース
脚本賞(デビッド・サイドラー) の4冠を達成しましたねぇ。
個人的には、監督賞は 『ソーシャル・ネットワーク』 の
デヴィッド・フィンチャーにオスカーを取らせてあげたかったなぁ。
※その他、アカデミー賞の結果はコチラをどうぞ。
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英国王のスピーチ
幼いころから、ずっと吃音に悩んできたジョージ6世。そのため内気な性格だったが、
厳格な英国王ジョージ5世はそんな息子を許さず、さまざまな式典でスピーチを
命じる。ジョージの妻エリザベスは、スピーチ矯正の専門家ライオネルのもとへ
夫を連れていく。


原題:The King's Speech
監督・脚本:トム・フーパー
出演:コリン・ファース/ジェフリー・ラッシュ/ヘレナ・ボナム=カーター
    ガイ・ピアース/デレク・ジャコビ/マイケル・ガンボン
    ティモシー・スポール/ジェニファー・イーリー  ほか
上映時間:1時間58分
「公式サイト」

■ディノスシネマズ札幌劇場 にて上映中


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映画 『シングルマン』



世界的ファッションデザイナー、トム・フォードが初監督
したことで話題の 『シングルマン』 を初日鑑賞。

1960年代を舞台に、長年連れ添った最愛のパートナーを
亡くした心の傷が癒えない大学教授の1日を描いた物語。

なんてスタイリッシュで美しい大人の映画なんだろう。
初監督作品とは思えないトム・フォードの世界観に陶酔。

映画 『007/慰めの報酬』 でもダニエル・クレイグが
トム・フォードのスーツをスマートに着こなしていましたが、
本作・主演のコリン・ファースのエレガントなスーツ姿に
うっとり。 格好良さ2倍増し。

メガネや時計といった小道具もセンスが良く、主人公の
家や家具、クラシックな車など、隙のない美的センスに脱帽。

繊細な人間描写や感情を表現した映像の色使いも素晴らしく
魅せられました。

知的で繊細なジョージを演じるコリン・ファースの安定した
演技が素晴らしく、ジョージのかつての恋人チャーリーを
演じるジュリアン・ムーアもセクシーで美しい。

ジョージの教え子のケニーを演じているニコラス・ホルト
『アバウト・ア・ボーイ』 のアノ小太りの男の子だったとは...
大人になったねぇ。
ニコラス以外も、ジョージのパートナーを演じたマシュー・グードや、
本作が映画初出演となるモデルのジョン・コルタジャレナら、
美しい男たちが登場...女子は目の保養にオススメかも(笑)

シングルマン   
時代は1960年代前半。大学教授のジョージは16年間共に暮らしたパートナーを
事故で失い、人生最後の日だと思って世界を眺めている。しかし、新たな出会いを
重ねるうちに内面に変化が生まれていく。


原題:A Single Man
監督・脚本・製作:トム・フォード
原作:クリストファー・イシャーウッド
出演:コリン・ファース/ジュリアン・ムーア/ニコラス・ホルト
    マシュー・グード/ジョン・コルタジャレナ ほか
上映時間:1時間40分
「公式サイト」

■シアターキノ にて上映中


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映画 『いとしい人』



いとしい人
エイプリルは39歳の小学校教師。養父母に育てられたエイプリルは、「自分は絶対に
自分で子供を産み、自分で育てる」と決めていて、年下の夫ベンとの間に早く子供が
授かりたくてたまらない。しかしある日、ベンは突然家を出て行ってしまう。その翌日
には養母が亡くなり、絶望の淵にいたところに、実母と名乗る女性が現れる。


『恋愛小説家』でオスカー受賞のヘレン・ハントが、監督デビューを飾り
製作・脚本・主演をこなしたアラフォー女性ドラマ。

39歳のヒロインが恋愛、妊娠などに悩みながら幸せを求めていく姿を描いている
のですが、デリケートな問題を含めいろいろ詰め込んだ割りにキレイにまとめ
すぎたかな...今ひとつ盛り上がりに欠ける仕上がり。

ヘレン・ハントが役柄の39歳より年上だから仕方ないのかもしれないけど、
お疲れ顔で老けて見えたのがちょっと残念。
アラフォーの自分からするとスクリーンの中では夢が欲しいわけで...。
それに比べ、実の母親役のベッド・ミドラーがとてもチャーミング。
惜しげもなく?披露する脚線美がうらやましい。

エイプリルと絡む男性陣は、大人になりきれずお子ちゃまな夫・ベンに
マシュー・ブロデリック。 キャラがぴったりハマっているだけに、
『ウォー・ゲーム』や『フェリスはある朝突然に』の頃を想うと複雑。
エイプリルと急接近する教え子の父親でバツイチのフランクに
真面目な役はお手のもの、コリン・ファース。 歩き回る姿はツボ。

ラストも今ひとつしっくりこないのですが、キャスティングに拍手!

原題:Then She Found Me
監督・脚本・製作/ヘレン・ハント
出演/ヘレン・ハント/コリン・ファース/ベット・ミドラー/マシュー・ブロデリック
    ベン・シャンクマン/リン・コーエンほか
上映時間:1時間40分
<公式サイト>  シアターキノ にて公開中  


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