札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『愛を読むひと』タグの付いた投稿

2009年「映画」を振り返る

2010年の幕が開き、今年1本目映画は...
観たいと言う相方に付き合って、2回目の 『アバター』 字幕・3Dを鑑賞。
(前夜祭で観たときは5割程度の客入りでしたが、お正月はほぼ満員)

さてさて、2009年の映画鑑賞本数は140+α
ショートムービーなどの自主上映作品を観ているので少々曖昧。

2009年は、「外国映画」のアタリ年だったかも。
苦手なジャンルにトライして大当たりがあったり、
期待はずれもあったり...楽しませていただきました。

2010年も素晴しい映画との出会いを期待して、
いっぱい映画を観るぞー!

さてさて、去年に続き <My ベストムービー> やっちゃいます。

外国映画ベスト10
1位...『スラムドッグ$ミリオネア』  (文句なしの1位!映画はこうでなくちゃっ)
2位...『グラン・トリノ』  (イーストウッド作品ハズレなし)
3位...『愛を読むひと』  (ただただ切ない...号泣)
4位...『チェイサー』  (主演2人の演技は圧巻)
5位...『イングロリアス・バスターズ』  (タランティーノ面白すぎっ)
6位...『レスラー』  (復活ミッキー・ローク)
7位...『母なる証明』  (究極の母性愛に心を揺さぶられた)
8位...『扉をたたく人』  (ジャンベ最高)
9位...『ミルク』  (やっぱりショーン・ペン)
10位..『チョコレート・ファイター』  (生身のアクションがスゴイ!)

以下、順不同で、『ベンジャミン・バトン』、『チェンジリング』、『エグザイル/絆』
『キャラメル』、『スター・トレック』、『サンシャイン・クリーニング』、『シリアの花嫁』
『パイレーツ・ロック』、『ジュリー&ジュリア』、『アバター』 なども捨てがたかった!
そして<特別賞>は、『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』。




日本映画ベスト5
1位...『ディア・ドクター』  (西川美和監督作品ハズレなし)
2位...『空気人形』  (ペ・ドゥナのハマリ役)
3位...『愛のむきだし』  (むきだしパワーにやられた)
4位...『サマーウォーズ』  (家族の絆に涙)
5位...『沈まぬ太陽』  (映画らしい骨太ドラマ)

以下、『女の子ものがたり』、『南極料理人』、『風が強く吹いている』、
パンドラの匣』 などもお気に入り。




映画番外編ですが...



秀作作品を数多く上映してくれる
シアターキノさんで2010年度の
会員登録をしてきました。

来年の会員手帳はグリーン。

キノで年間10本以上観る人の
必需品手帳です。

この手帳に綴られる作品が
素晴らしい映画でありますように。

そしてそして、1月後半から札幌は映画イベントが目白押し。
キューバ映画祭』や『北欧の映画「サーミ・ニエイダ・ヨイク」上映会
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭』に『午前十時の映画祭』などが
開催されるので、どれを観ようか迷っちゃうけど楽しみだなぁ。

映画 『愛を読むひと』



愛を読むひと
1958年、大戦後のドイツ。15歳のマイケルは年上のミステリアスな女性ハンナと
激しい恋に落ちた。ハンナはマイケルに本の朗読を頼み、いつしかそれが二人の愛の
儀式となっていたが、突然ハンナは姿を消してしまう。8年後、法学生のマイケルが
傍聴した裁判で観たのは、戦時中の罪に問われるハンナだった。彼女は「ある秘密」
を守るために、不当な証言を受け入れる。


何年も前に原作を読んだことをすっかり忘れていたのですが
こんなに奥深い作品だったとは...。 ただの恋愛モノではない、
登場人物たちの複雑な心情はみごとに描いた秀作映画。

物語は大人になった主人公マイケルの回想形式で語られる。
前半は少年と年上の女性とのリアルな愛の形が描かれ、後半
ある事実によって物語は一編し、さらに引きこまれる。

ハンナが隠し続けた「秘密」は切なく、守り続けたプライドは
痛いほど良く分かる。 真実を知って苦悩するマイケルの姿も
切なく、胸を締め付けられる。
マイケルが朗読テープに込めた静かな愛に号泣。

ケイト・ウィンスレットが、30代から60代までのハンナを熱演。
強さと悲しさを秘めた抑え目の演技が素晴らしい。
ケイト・ウィンスレットのリアルな演技はハンナそのもの。
81回アカデミー賞で主演女優賞の受賞も納得。

初々しい15歳と青年になった23歳のマイケルをナイーブに演じた
デビッド・クロスも良かったが、ハンナとの出会いによって屈折した
大人となったマイケルを演じたレイフ・ファインズの憂いの表情や
静かな演技が素晴らしい。

最高のスタッフ&キャストに最後まで惹きつけられた。
改めて原作 『朗読者』 を読み返そうと思う。

原題:The Reader
監督:スティーヴン・ダルドリー (『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』)
原作:ベルンハルト・シュリンク 『朗読者』
出演:ケイト・ウィンスレット/レイフ・ファインズ/ブルーノ・ガンツ/デヴィッド・クロス ほか
上映時間:2時間4分   PG-12
「公式サイト」

札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌 ほか全道で上映中


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