札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

『レイフ・ファインズ』タグの付いた投稿

映画 『タイタンの戦い』



1981年公開の 『タイタンの戦い』のリメイクを
試写会(3D版)で観賞。
 
ギリシャ神話をベースにした「人間」 VS 「神々&魔物」の
壮絶な戦いを描いたアクションアドベンチャー映画。

神話を知らなくてもアクション重視なので問題なく
楽しめるのですが、ストーリーは単調で戦闘シーンも
拍子抜けするくらいあっけない。

今回も主演のサム・ワーシントン目当てだった
のですが、役が 『アバター』とかぶちゃって
残念な感じ。 他にも、リーアム・ニーソン
レイフ・ファインズピート・ポスルスウェイト
マッツ・ミケルセンなど演技派の豪華キャストが
揃っているのにイマイチ見せ場がなく、もったいない。

「XpanD」 の3Dは3度目なので薄暗く見えるのは
慣れたのですが、スピード感のある激しい
アクションは見辛いと思う。 (コレも慣れなのか?)

タイタンの戦い   「公式サイト」
神々が世に君臨していたある時代。神々の王ゼウスの息子として生まれたが、
人間として育てられたペルセウスがいた。彼は世界を滅亡の危機から救うため、
冥界の王ハデスを倒す戦いの旅に出る。そこには、悪魔や獣といった強敵との
死闘が待っていた。


原題:Clash of the Titans
監督:ルイ・レテリエ
出演:サム・ワーシントン/リーアム・ニーソン/レイフ・ファインズ ほか
上映時間:1時間46分

■4月23日(金)より
ディノスシネマズ札幌劇場,ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア
ほか全道でロードショー 


過去の映画レポはこちら★

映画 『愛を読むひと』



愛を読むひと
1958年、大戦後のドイツ。15歳のマイケルは年上のミステリアスな女性ハンナと
激しい恋に落ちた。ハンナはマイケルに本の朗読を頼み、いつしかそれが二人の愛の
儀式となっていたが、突然ハンナは姿を消してしまう。8年後、法学生のマイケルが
傍聴した裁判で観たのは、戦時中の罪に問われるハンナだった。彼女は「ある秘密」
を守るために、不当な証言を受け入れる。


何年も前に原作を読んだことをすっかり忘れていたのですが
こんなに奥深い作品だったとは...。 ただの恋愛モノではない、
登場人物たちの複雑な心情はみごとに描いた秀作映画。

物語は大人になった主人公マイケルの回想形式で語られる。
前半は少年と年上の女性とのリアルな愛の形が描かれ、後半
ある事実によって物語は一編し、さらに引きこまれる。

ハンナが隠し続けた「秘密」は切なく、守り続けたプライドは
痛いほど良く分かる。 真実を知って苦悩するマイケルの姿も
切なく、胸を締め付けられる。
マイケルが朗読テープに込めた静かな愛に号泣。

ケイト・ウィンスレットが、30代から60代までのハンナを熱演。
強さと悲しさを秘めた抑え目の演技が素晴らしい。
ケイト・ウィンスレットのリアルな演技はハンナそのもの。
81回アカデミー賞で主演女優賞の受賞も納得。

初々しい15歳と青年になった23歳のマイケルをナイーブに演じた
デビッド・クロスも良かったが、ハンナとの出会いによって屈折した
大人となったマイケルを演じたレイフ・ファインズの憂いの表情や
静かな演技が素晴らしい。

最高のスタッフ&キャストに最後まで惹きつけられた。
改めて原作 『朗読者』 を読み返そうと思う。

原題:The Reader
監督:スティーヴン・ダルドリー (『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』)
原作:ベルンハルト・シュリンク 『朗読者』
出演:ケイト・ウィンスレット/レイフ・ファインズ/ブルーノ・ガンツ/デヴィッド・クロス ほか
上映時間:2時間4分   PG-12
「公式サイト」

札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌 ほか全道で上映中


過去の映画レポはこちら★

映画 『ある公爵夫人の生涯』



ある公爵夫人の生涯
18世紀後半のイギリス。貴族の生まれのジョージアナは、世界でも裕福な貴族の
ひとりであるデヴォンシャー公爵のもとに17歳で嫁ぐ。ロンドン中の注目を浴びた
結婚に期待を膨らませるが、世継ぎの男子を産むことだけを望み、公然のように
浮気する公爵との空虚な生活が待っていた。その一方で、彼女の美しさと
カリスマ的な魅力で、社交界では一躍話題の公爵夫人となる...。


故プリンセス・ダイアナの祖先にあたるデヴォンシャー公爵夫人の
華麗でスキャンダラスな実話を映画化。

元祖セレブ婚の裏に、昼ドラのような物語があったとはビックリ。
ジョージアナの女性としての行き方に共感したり、考えさせられたり...。
故ダイアナ妃や『マリーアントワネット』がダブりました。

第81回アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した豪華絢爛な衣装や
歴史的古城や美しい庭園が見所。

信念と愛を貫こうとしたジョージアナをキーラ・ナイトレイが熱演。
『つぐない』『プライドと偏見』などキーラの古典コスチューム作品は見飽きた感が
あったのに、やっぱり似合うし、上手し、美しい。 それにしても細いBODY。
不器用にしか生きられないデヴォンシャー公爵をレイフ・ファインズ
堅実な演技を魅せる。シャーロット・ランプリングやヘイレイ・アトウェルも良かった
のに残念だったのが、後に英国首相となる若き日のチャールズ・グレイを演じた
ドミニク・クーパー。 『マンマ・ミーア』のときは気にも留めなかったけれど
おめめパッチリの出川哲郎にしか見えない...。 

ちなみに紅茶の「アール・グレイ」は、ジョージアナの恋人であり後の英国首相
となる紅茶好きのチャールズ・グレイ伯爵(Earl=アール)に由来しているそうです。
映画の後はアールグレイでティータイムなどはいかがでしょうか。

原題:THE DUCHESS
監督・脚本:ソウル・ディブ
出演:キーラ・ナイトレイ/レイフ・ファインズ/シャーロット・ランプリング
    ドミニク・クーパー/ヘイレイ・アトウェル ほか
上映時間:1時間50分
「公式サイト」

スガイシネプレックス札幌劇場 ほか全道で公開中 

pageTop