札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『浅野忠信』タグの付いた投稿

映画 『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』



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シアターキノさんの上映初日に、原作者・鴨志田穣さんの
お母様・鴨志田千幸さんと鴨志田さんの高校時代からの
友人で出版社寿郎社社長・土肥寿郎さんの対談
参加したのにレビューUPが遅れまくり...トホホ。
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人気漫画家・西原理恵子さんの元夫で戦場カメラマンの
鴨志田穣氏が、自身のアルコール依存症の経験を綴った
自伝的小説を映画化。

重度のアルコール依存症と戦う主人公と、そんな彼を
受け入れ見守る家族の姿にホロリ...。

重くなりがちなドラマをユーモアで包み込み、家族の
温かさや大切さを感じさせてくれるステキな作品です。

誰にも同情されない病気「アルコール依存症」の恐ろしさを
リアルに魅せつける浅野忠信くんの熱演は鳥肌もの。
自己中心だけど、どこか憎めないキャラクターもハマリ役。

母であり妻であることの強さと弱さを見事に表現した
永作博美ちゃんもとっても良かった。

そうそう、本作にも西原理恵子さんがカメオ出演して
いますし、エンディングに流れる忌野清志郎さんの温かな
歌声が心にしみます。  ♪ 誇り高く生きよう ♪ 良い曲です。

西原さんと鴨志田さんご夫妻の物語といえば、2月5日から
公開になる キョンキョン&永瀬さん共演で話題の
毎日かあさん』 も楽しみっ。 

酔いがさめたら、うちに帰ろう。
戦場カメラマンとして世界中を駆け回ってきた塚原安行は、人気漫画家の
園田由紀と結婚し子どもにも恵まれるが、彼のアルコール依存症が原因で離婚。
やがてアルコール病棟へ入院した安行は、そこで出会った人々との触れ合いに
不思議な安堵感を覚える。家族の深い愛情に支えられ、安行は穏やかな日々を
取り戻すが...


監督・脚本・編集:東陽一
原作:鴨志田穣
出演:浅野忠信/永作博美/香山美子/市川実日子/利重剛 ほか
上映時間:1時間58分
「公式サイト」

■シアターキノ にて上映中


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映画 『乱暴と待機』



タイトルからシュールな匂いがプンプンの本作は、
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』 の原作者として
知られる劇作家・本谷有希子さんの同名戯曲を、
パンドラの匣』 の冨永昌敬監督が映画化。

お2人の作品と相性がイイし、4人の出演者に
惹かれて初日鑑賞。

...スゴイ、強烈っ(笑)

オタクな浅野クンの変態っぷり、上下スウェット&メガネが
妙にエロい美波ちゃんのドMっぷりに、小池栄子ちゃん
のドSっぷり、ヒモ男・山田孝之クンのダメダメっぷりも最高!

呆れるくらい不器用な人たちにイライラしつつ、人間の
本質を観ているようで、何だか憎めないし、最後まで
目が離せない。

でも、どのキャラとも友達になりたくないですっ(笑)

乱暴と待機
血の繋がりがないにもかかわらず、なぜか「お兄ちゃん」と「妹」という関係性の中で、
2段ベッドが据えられた狭い部屋に暮らす山根英則と緒川奈々瀬。 ある日、彼らの
近所に一組の夫婦が引っ越してきたことで、2人の関係性に変化が生じる。


監督・脚本・編集:冨永昌敬
原作:本谷有希子
出演:浅野忠信/美波/小池栄子/山田孝之  ほか
上映時間:1時間37分    <PG-12>
「公式サイト」

■シアターキノ にて上映中


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映画 『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』



今年は太宰治の生誕100年を記念して、『斜陽』 『パンドラの匣』と
次々に映画化されるなか、第33回 モントリオール世界映画祭で
最優秀監督賞を受賞した『ヴィヨンの妻』 を試写会で観賞。

小説家として秀でた才能がありながら酒、借金、浮気と
どうしようもないダメ男・大谷と、その妻・佐知の物語。

原作未読のため、お堅く重苦しい話なのかと思いきや、
面白く見応えがあり、キャストも魅力的。
古き良き日本がいっぱい詰った奥深い作品でした。

正直、大谷と佐知の夫婦関係は理解しがたいのですが
男女の関係なんて他人には分からないものなので
客観的に楽しませていただきました。 
男女で受け止め方も違ってくるのではないでしょうか?

男性の理想の女性像ともいえる「佐知」を、強くしなやかに
演じるさんがとっても良い。凛とした美しさにうっとり。 
ダメダメ男でありながら、何故か憎めない魅力的な
大谷を浅野忠信くんが好演。 お二人ともハマリ役。

サブタイトルの「桜桃とタンポポ」ってなに?と思ったら、
痛みやすいけれど甘みがあって愛される「桜桃」を大谷、
どんな環境でも対応して成長し、華やかではないけれど
誠実な美しさを持った「タンポポ」を佐知に例えているそうです。
なるほど、深いですねぇ。

ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~】    「公式サイト」
戦後の混乱期、酒飲みで多額の借金をし浮気を繰り返す小説家・大谷の妻・佐知は
夫が踏み倒した酒代を肩代わりするため飲み屋で働くことに。生き生きと働く佐知の
明るさが評判となって店は繁盛し、やがて彼女に好意を寄せる男も現れ佐知の心は
揺れる。そんな中、大谷は親しくしていたバーの女と姿を消してしまう。


監督:根岸吉太郎
原作:太宰治 「ヴィヨンの妻」
脚本:田中陽造
出演:松たか子/浅野忠信/室井滋/伊武雅刀/広末涼子
    妻夫木聡/堤真一 ほか
上映時間:1時間54分   PG12

■10月10日(土)より、札幌シネマフロンティア ほか全道でロードショー 


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映画 『劔岳 点の記』

 

劔岳 点の記
明治40年、陸軍陸地測量部の柴崎(浅野忠信)は軍隊の威信のために、
険しさから“針の山”と呼ばれる「剣岳」の初登頂と測量を完遂するように
命じられる。案内人の長次郎(香川照之)ら7人で剣岳に挑む柴崎だったが、
雪崩や暴風雨などの困難が測量隊の行く手を阻む...。


日本地図完成に向け、これまで誰も登頂に成功したことの
なかった危険な山、「劔岳」に挑んだ男たちの記録。

『日本沈没』『八甲田山』『鉄道員』など数々の名作を撮影してきた
名カメラマン・木村大作氏が、初メガホン。

CGを一切使わず、実際の雪山で過酷な撮影を行った
リアルな大自然の映像は、ただただ圧巻!圧倒!
苦行?ともいえる撮影を耐え抜いたキャスト&スタッフに拍手。

期待していた中身は、山が主役で映像重視のため、
ドラマ性に乏しくストーリーは単調。 脚本もちょっと...。
香川さんの演技は群を抜いているけど、豪華キャストを
起用しているのにもったいない。 色々な意味で惜しい映画。

「仲間たち」と表示するエンドクレジットに注目。 熱いなぁ。

良くも悪くもカメラマン出身監督が創った映画かな。
壮大な映像美はスクリーン向き。
長尺のドキュメンタリーを観るつもりでお出掛け下さい。

監督・撮影:木村大作
原作:新田次郎
出演:浅野忠信/香川照之/松田龍平/宮﨑あおい/仲村トオル/役所広司 ほか
上映時間:2時間19分
「公式サイト」

6月20日(土)より
ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア ほか全道でロードショー 


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