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映画 『海炭市叙景』
Posted by bluestar on 2010年12月29日(水) 22:47
函館出身の作家・佐藤泰志氏の遺作を、帯広出身
『ノン子36歳(家事手伝い)』 の熊切和嘉監督が映画化。
北海道・函館をモデルにした架空の地方都市(海炭市)を
舞台に、さまざまな事情を抱えながらも必死に生きる人々の
姿を繊細に描いたオムニバス・ストーリー。
観光都市のイメージが強い美しい函館を描くのではなく、
ありのままの地方都市の姿を淡々と映し出した秀作。
原作同様に、そこに住む人々の生活感や重く張りつめた
冷たい空気感までもが伝わってきて、この物語が現代を
生きる者にとって決して他人事ではないという現実が身にしみる...。
ストーリーは重いですが、ジム・オルークの音楽が良く、
かすかな希望を感じさせるラストが美しい。
【海炭市叙景】
北国の小さな町・海炭市の冬。造船所では大規模なリストラが行われ、職を
失った颯太(竹原ピストル)は、妹の帆波(谷村美月)と二人で初日の出を見る
ため山に登ることに...。一方、家業のガス屋を継いだ晴夫(加瀬亮)は、
事業がうまくいかず日々いら立ちを募らせていた。そんな中、彼は息子の
顔に殴られたようなアザを発見する。
監督:熊切和嘉
原作:佐藤泰志
出演:谷村美月/竹原ピストル/加瀬亮/三浦誠己/山中崇
南果歩/小林薫 ほか
上映時間:2時間32分
「公式サイト」
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