札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『高岡早紀』タグの付いた投稿

映画 『コトバのない冬~echo of silence』



先月から地味にPRしておりましたが...

渡部篤郎氏が初監督し、2004年に由仁と夕張で
ロケが行われ、6年越しの公開となった映画
コトバのない冬~echo of silence』 を観てきました。

地元が舞台なので、少々ひいき目に観てしまいましたが、
静かで美しい映像と切ないストーリーが思いのほか
良かったです。

独特な撮影方法は、リテイクなしの長まわし。
派手な演出も一切なく、淡々と綴られています。

ほぼアドリブのセリフは、日常を切り取ったような
リアルな会話が面白く、見慣れているはずの
寂しい町の風景が不思議と美しく見えました。

今はなき遊園地や旧由仁駅舎が懐かしかったし、
ラストにさりげなくクレジットされた 「ARIGATO YUNI」 が
うれしかったなぁ。

コトバのない冬 ~echo of silence   「公式サイト」
北海道の小さな町で、父親と単調だが平穏な日々を暮らす冬沙子は、ひょんなこと
から言葉の話せない男と出会う。男との出会いで、これまでの人生になかった感情
が芽生えたことに驚く冬沙子。しかし、仕事先の牧場で落馬事故を起こし、目覚めた
冬沙子は記憶を少し失ってしまっていた。


監督・原案:渡部篤郎
出演:高岡早紀/渡部篤郎/広田レオナ/未希/鈴木一真/北見敏之
    渡辺えり ほか
上映時間:1時間34分

■シアターキノ にて、5月21日(金)まで上映中 

過去の映画レポはこちら★

映画 『The Harimaya Bridge はりまや橋』



【The Harimaya Bridge はりまや橋
写真家ダニエル・ホルダーには愛してやまない一人息子ミッキーがいたが、
日本の高知県で英語教師をしていた息子は交通事故に遭って命を落としてしまう。
悲しみに暮れる父のダニエルは画家としての才能も発揮していた息子が遺した
絵をかき集めるため、単身日本を訪れることに...。


国や人種の違いを超えた心の交流を描いた人間ドラマ。
外国人監督が日本の高知県を舞台にしたことに興味を持ち観賞。
ハッキリいって地味な作品ですが、素直に感動しました。

偏見や差別といった重いテーマながら、人と人との結びつきを、
丁寧に描いた心温まる作品。
どこか懐かしさを感じる、高知の美しい風景が印象的。
この作品が世界の架け橋になることを願います。

高岡早紀さんも魅力的ですが、流暢な英語と土佐弁を
使いこなす清水美沙さんの好演が光りました。
話題になっていた石橋貴明さんの娘さん・穂のかちゃんは
役柄が地味すぎて印象に残らず...。

ちなみに、「はりまや橋」とは
「♪土佐の高知のはりまや橋で、坊さんかんざし買うを見た♪」と
よさこい節の一節にも歌われている悲恋物語の舞台となった橋。
ロマンチック~と思っていたら、札幌の時計台と肩を並べる
「日本三大がっかり名所」の一つらしい...。

休日にもかかわらず、両手で足りる客の入りが悲しい...。
シネコンではなくミニシアターで上映して欲しかったなぁ。

脚本・監督:アロン・ウルフォーク 
出演:ベン・ギロリ/高岡早紀/清水美沙/ダニー・グローヴァー ほか
上映時間:2時間00分
「公式サイト」

札幌シネマフロンティアにて上映中


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