札幌100マイル

オランウータン飼育日記&円山四季だより

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2007年12月 の投稿一覧

まがる~~

あっ、どうも。

お久しぶりです。2回目の登場です!



突然ですが、

フラミンゴといえば、ピンクの体に長~い足。そして、ぐんにゃり曲がった嘴が特徴ですが・・・


この嘴、実は産まれたときは真っ直ぐなんです!!

成長するに連れ、徐々に曲がってきます。



どうして産まれたときから曲がっていないの??と思いませんか。




それはフラミンゴが雛の時の餌に関係しています。


フラミンゴの雛は『フラミンゴミルク』という食道分泌物を親から口移しで与えられて育

ちます。

これは、親鳥の嗉嚢壁の腺から分泌され、真っ赤な色の液体です。この餌を

受けやすいように、産まれたときは真っ直ぐなのです。


でも、この真っ直ぐな嘴の時期は短く、4週間ほど経つと屈曲し始めます。

屈曲し始めたころから自力採食がはじまります。


母乳を分泌しない鳥類が、餌として腺分泌物を与えることは珍しい例で、他には鳩の「ピジョンミルク」があります。




それでは、徐々に曲がっていく嘴をご覧ください。











産まれたばかりのころはピンク色で真っ直ぐ!!





ちょっと曲がってきたかなぁ?

20071213-03.jpg



だんだん曲がってきてねぇ。





かなり曲がってきたよ。





だいぶ曲がったねぇ。





現在はこんな曲がり具合。










最終的にはこんな感じ目指してます。

20071213-08.jpg





顔は大人並だけど体は子供で頭でっかち。

20071213-09.JPG


この絶妙なアンバランス感~♪

今だけですので、どうぞ見に来てみてください。












ちょっとマニアックかな?

 テイジロウが木の枝を使って、遠くにある食べ物を取る時の手を、写真に撮ったけ

ど、それが、あとで見たら面白くてね。たぶんそう思うのは僕だけだろうけどね。





 ここで体を移動して、下に落とした干し芋を引き寄せて。





 まあ、こんな感じでいつも食べているけど、いかに楽に無駄なく取って食べれるか

考えているんだよ。最初は一個ずつ落として食べていたけど、今では2~3個まとめ

て落として取るようになりました。(お腹がある程度一杯の時は、好きなやつから食べ

るけどね。)

 手も器用に使います。指先に注目してください。



 人差し指を器用にね。

20071209-05.JPG

 これは親指を内側に入れています。



 指先を微妙な感じで使っています。





 1個の食べ物を取るのに、こんなに指を使っています。

 
 やっぱり面白くないかな。

テイジロウの怯え。驚き(3)

 11月27日、工事の打ち合わせのため、裏のキーパー通路に6名ほどの業者の方

を入れました。最初は誰が来たのだろうと言う感じで引き戸の隙間から覗いていまし

たが、作業員服だったため驚いて一番端の部屋に逃げていきました。テイジロウは

作業員が大嫌いのようです。一般の方の服装はいつも見慣れているけど、作業員服

はあまり見慣れていませんし、なんと言ってもヘルメットが怖いのです。今回はヘル

メットを被っていませんでしたが、たぶん、作業員服=ヘルメットという感じで覚えてい

たのじゃないかな。(約20分の出来事です。)



完璧に怯えています。コンパネ板の裏に隠れて相手側からも見えないようにしてい

ました。時おりちらっと見ていたよ。





 この写真は怯えて僕に救いを求めている表情だと思います。そんな感じで見ている

よ。



 鉄扉の鉄棒の間から業者の方が見えています。写真には業者の方の長靴が見え

るよね。

20071207-05.JPG

僕が居るから勇気を振り絞って・・・。



扉の上から様子を窺っています。本能で危険な時は上に登ります。(高い場所が充

実していないので、普段は上に居るより楽な床にいます。野生と違って安全だから

ね。)だから上からぶら下がって(しがみついて)高い所から覗いているのです。

20071207-07.JPG

 アップ写真だよ。

20071207-08.JPG

 危険でないとわかったのかな?床に下りて隣の部屋から様子を窺うようです。

20071207-10.JPG

 でもやっぱり怖いから戻ろうと言うところだね。野生ではちょっとした油断が命取り

です。

20071207-11.JPG

 やっぱり上からぶら下がって、様子を窺うのが一番安心なのかな。
 
 
 大丈夫とわかったら、食べ物を食べたり僕と遊んだりで、全然気にしなくなるんだ

よ。これがゴンだったら大暴れして大変ですよ。扉をぶったたいたり、走り回って糞を

ぶん投げたりでさ。  ゴンが怒って吠えると、ちょうどライオンが吠えた声にそっくり

なんですよ。かなり迫力があります。

様子を見に行っちゃいました。

 もう十二月になりました。周りを見渡すと草の上には薄っすらと雪が積もっていま

す。あちらこちらに霜柱がたくさん見受けられます。今日もかなり寒いよ。だけど小鳥

達は、寒さなんて全然関係ないみたいです。エゾヒヨドリやシジュウカラ、ゴジュウカ

ラが元気そうに囀っています。クヌギ林では5羽のミヤマカケスがクヌギの実を食べ

ていましたよ。色々な小鳥たちの声に誘われて、久しぶりに沢の様子を見に行きまし

た。



 エゾエノキも葉っぱが全部落ちていました。他の生き物達も冬眠や越冬に入ったよ

うで、小鳥たちのさえずりしか聞こえませんでした。



 たぶんきつねだと思うけど、木の根もとが掘られていました。落ち葉が一部、土で

埋まっていたので掘り起こし、何匹かのオオムラサキの幼虫を助けましたが、いらぬ

ことだったかな。

20071205-02.JPG

 木の葉の下には、たくさんの幼虫が眠っているんだよ。でも凄いよね。葉っぱ自体

が凍っているんだよ。よく生きているもんだよね。

20071205-04.JPG

20071205-05.JPG

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20071205-07.JPG

 幼虫じたいが凍っているよね。春先は雪が解けてべちゃべちゃになるのに大丈夫な

のかな?、春にこんな状態になっても復活するんだね。



 もうすぐ雪ノ下になるんだな。来春、元気な幼虫たちの顔を見たいものです。

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