札幌100マイル

オランウータン飼育日記&円山四季だより

オランウータン飼育日記&円山四季だより

『なんでも日記』カテゴリーの投稿一覧

静か過ぎます。

 昨日(29日)から動物園は閉園しています。年に三日間だけの閉園です。

 掃除のおばさんやおじさんも、売店の人達もいません。大雪でないので管理や事

務の人達もいません。なんかすごく寂しいですよ。シーンとしています。時おり、オオ

ワシやニホンザルが鳴いています。

 
 飼育員は普段となんら変わりなく働いています。







 弟路郎もテナガ達もいつもどうりの生活です。 鳶のデュークだってお客さんがい

なくても、トレーニングで空をグングン飛んでいました。


 本当に静かだわ。 気持ちが悪いぐらい静かです。

 

 考えてみたら、僕は動物園で働くようになって二十数年、一度も元旦に休んだ事が

ありません。明日も明後日も新明後日も仕事です。 

 
 今日は早く帰ろうかな。

エゾエンマコオロギの孵化準備。

 9月下旬に採集したエゾエンマコオロギもたくさんの卵を産卵してくれました。 

 

11月初旬に最後の雌が死んでしまい、産卵したたくさんの卵をシャーレごと冷蔵

庫に入れ低温処理をしました。(確か3度だったかな。)  これから目覚めさせようと

思います。  




 乾燥させないように砂を湿らせておきました。 温度は3度に設定です。冬の状態を

想定して低温処理しました。 一応、失敗した時の保険で、もう一つのシャーレは冷

蔵庫の中で保存させる事にしました。 バッタ類の昆虫を冬季に孵化させ、育てるの

は小中学生の時、以来だから自信がないのです。 

 
 孵化させて早く成長させ、たくさん産卵させるのです。 そして、次に孵化させる時

は、自然のコオロギが孵化する時季にあわせて孵化させ、弟路郎の屋外放飼場に

放すのです。 残りのコオロギギは以前に生息していた場所に放そうと思います。 

来年の秋には園内でエゾエンマコオロギの鳴き声が聞こえることでしょう。 
 



 この容器の中には数百個の卵が産み付けられているでしょう。 たぶん2~3週間

ほどで孵化すると思います。 




 あと3ヶ月もしたらこの様な状態になるでしょう。 

 弟路郎の外放飼場にはエゾスズはたくさんいましたから、来春、暖かくなったらす

ぐに鳴き出す個体もいるかも知れないよ。エゾスズは成虫で越冬する個体もいるか

らね。


 オランウータンのために、コオロギを繁殖させて放飼場に放したりする飼育員もあ

まりいないかも知れないね。(やっぱり変かな?)  

 
 来年はザリガニやカナヘビ、色々な昆虫類、カエル等も放してみようと思います。本

当は、ウサギや鳥なんかも弟路郎と一緒に生活させたいのだけどね。

テナガザルの環境エンリッチメント  2

 8月13日に「テナガザルの環境エンリッチメント 1」 で、テナガザルのエンリッチメ

ントをやるって宣言していましたが、実は忙しさに追われできませんでした。(

言い訳だね。)  テナガ達には悪かったと思っています。 管理係の吉野さんが、人

止め柵の所にミズナラの他クワの木を3本植えてくれたぐらいです。 将来、木が成

長すると日陰部分ができ、若芽などを食べることもできます。


 
 取り合えずやろうと思ったのは二つありました。






 二つの樽にクローバーと笹を植えつけ、蓋をするように大きな網目の物を取り付け

ます。その網目から伸びてきたクローバーや笹の芽を自由に食べさせるのです。 と

ころが、種まきや植え付けが遅れたのか、イマイチ伸びが悪くて今年のものになりま

せんでした。




 次にこの木に小さな穴を開けて、その中に蜂蜜などを注入して木の枝を刺してなめ

させるのです。この木を鎖で結び上から吊るすのです。 もしかしたら片手でぶら下

がりながら蜂蜜を舐めるかも知れません。


 アイデアとしては、まだ2~3あるので、冬の間につめていこうと思います。

 屋外放飼場はなんせ狭いから、よく考えてやらないとテナガ達がウンテイをする事

ができなくなるからね。


 
 11月20日、とうとう雪が積もりだしました。 でも、テナガ達は寒さ知らず?

 
 元気が良いでしょう。





 寒いのに雪を食べるなんて・・・。 

20081120-03.JPG

 寒くなったら中へ入れるんだよ。

20081120-04.JPG

今年もオオムラサキの越冬幼虫を発見。

 エゾエノキの上側に生息していたようです。 夏の終わりに一度、葉にとまっていた

オオムラサキを確認したので、もしかしたら産卵しているのではと多少の期待はして

いました。






 あの高い木の葉にいた幼虫達は、落ち葉が木の下に溜まる頃、茎、枝を伝って、木

の下の下にある落ち葉に向かうのです。 そして、葉の裏に糸をはり、ふっ付いたま

ま、来春暖かくなる迄おねんねです。






 3令幼虫と4令幼虫がいました。4令幼虫の方が数が多かったよ。

 来春はカラス等に食べられないように、何か対策を立てなければと思っています。

 今年は当たり年?春にたくさんの幼虫達がいましたが、葉にたどりついてしばばくし

てから、下側にいた幼虫は全部食べられてしまいました。(僕はカラスの仕業だと思

っています。枝に止まって探していたのを目撃したからね。) 信じられなかったよ。

 これから雪ノ下で寒い冬を越すんだね。

チゴハヤブサの野生復帰(中)

 いよいよ訓練開始です。

20081103-11.JPG

 止まり木を高い位置に取り付けました。まだ飛んで移動できませんが、飛ぶ練習の

ために設置しました。 この時期は、まだちょこまか歩いて移動しています。




 マウスの腹を割いて中が見えるようにして与えます。これは、一匹のネズミを餌とし

て認識させるために与えました。一回行うことで認識することができます。




 次に毎日、生きた蜻蛉(トンボ)を与えます。最初は手で摘まんで食べやすくして与

えます。その後、採集したトンボを放しますが、羽をちぎって捕まえやすくして与えま

す。 食べるのにいい思いをさせるのです。 この頃にはもう飛べるようになっていま

すよ。




 こうしてたくさん食べさせて体を飽和状態にさせます。




 これは冷凍鶉(ウズラ)を解凍したものです。 このほか冷凍スズメとか、バッタとか

色々な獲物を認識させます。 (現在はたいていのものは製品として売っています

よ。)

 久し振りに虫取り網をもって、トンボやバッタ等を採集しながら園内を歩きました。

子供の頃は、夏になると毎日のように網を振り回していた記憶がよみがえりました。 

高学年になると素手で採るようになったけどね。 あの頃は毎日が楽しかったな。




  体が飽和状態でもうこれ以上増体しないようにします。(体重確認します。) そし

て、今度は脂肪をとって体重を下げていきます。(つめに入ります。)

 もう立派な若鳥になっていますよ。  人の姿を極力見せないようにして、小屋に入

る時も一人ではいるようにします。




 体重を下げている間にパーチ作りです。

 

pageTop