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オランウータン飼育日記&円山四季だより

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明けましておめでとうございます。

 

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 今年もよろしくお願いいたします。

 
 今年も昨年と同じく、弟路郎に色々な種類の食べ物をたくさん与えたいと思いま

す。

 今年最初の朝食は超豪華! マンゴウに柿、干しプルーンに干し○○○です。

いずれも市民からの差し入れです。 今年も幸先がいいようです。



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 豪華な朝食の前にオモチャに挨拶です。

 最初に干しプルーンなどを食べて、柿、マンゴウの順に食べていました。平均して

甘いものが好きなようですが、考えてみたらあたりまえだよね。果樹が主食ですか

ら。


 植物館がなくなっちゃったので、これから普段与えられないような果物(マンゴウ、

グワァバ、イチジク、レンブ、ビワ、ヤシ科の実)の供給に苦労しそうですが、何とかい

い知恵をだして果物を確保していこうと思います。 

 

 

弟路郎のお昼ね。

 早寝、遅そ起き、昼寝が大好きな弟路郎です。

 
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いつもこんな感じでお昼寝しています。 

 
 野生のオランウータンは、毎日、樹上に木の枝で巣を作り休息します。

 
 弟路郎は本能でガラクタ?を使い巣を作っているのでしょうね。 たまあに台の上に

作る事がありますが、殆ど床に作っています。 上に作ったほうが眺めもいいし、敵

から身を守る事を考えても、また、本能のことを考えても上に作る方がいいと思いま

す。でも飼育下では、床に作った方が楽だし安全だよね。だって下に落ちる心配がな

いもの。 

 
 今まで体の回りに何も無い状態で、弟路郎が寝ている姿を見たことがありません。

 

最近のお気に入り場所。

 暖かい日はお客さんが来る前に屋外に出していますが、最近はきまって木の途中

の三つまたで休んでいます。木の温もりがいいのでしょうか。



 いつもこんな感じで寝ています。静かで空気も澄んでいるから気持ちがいいのでし

ょうね。  そして、お客さんが来る頃には行動を開始します。



 見つかっちゃった。  目をパチッと開けました。



 眩しいのか手で直射日光を遮っています。 この状態を上から見てみたくて、見つ

からないようにのぼりました。 





 上手くいきました。 



 でも、写真を何枚か撮ったら、すぐに見つかっちゃった。 きっとカメラのシャッター

音で気づいたのでしょう。



 ちょっとおっかない目つきです。光で眩しいのか?見る角度でこうなったのかな。凄

味があります。



 だんだんと寒くなってきました。  あと、こうして屋外に出せるのも何日あるかな。

最近、弟路郎の視線が気になってね。

 最近、弟路郎はポールの上によく乗っているんだけど、たんに景色がいいからだけ

ではなくて、実は高い所から僕を探しているのです。以前にも話したことがあるけど、

淋しくて僕を探しているんだよね。そばにいて欲しいのです。僕を見つけるとそわそわ

します。そばに近づくとすぐに下に降りてきます。代番など他にも仕事があるから、あ

っちこっち行ったりするけど、そのつど彼も移動したり、近くに寄ってきたりと忙しそう

です。代番でチンパンジー館や熊館に行くと、その方向に近いポールの上で僕が戻

るのを待っているんだよね。



 チンパンジー館に行った僕を待っていて、待ちくたびれている弟路郎です。





いつもこんな感じで僕を探しています。



 熊館に行った僕が戻ってきたら、こちらをじっと見ていました。近くに来てから爬虫

類の方に向きを変えたら、僕が見えなくなるので、慌ててポールの上に仁王立ちしま

した。そしてこの様に僕を見ているのです。なんかいじらしいよ。

 これがポールの上に立っている弟路郎です。小さくて見えづらいかな。もう一枚あ

るけど、ぼやけているんだよね。



 いつも、ぼやけてる写真が多いけど、これはかなりでしょう。


でも、よくあんな高い所に立つよね。僕も試した事があるけど、登るとポールが揺れ

て、足が震えて立てませんでした。おまけにポールが揺れるのです。  元々オラン

ウータンは樹上生活者だから、高い所は平気です。敵から身を守り、たくさんの食べ

物がある、そういう所でなければ野生では生きていけません。でも、飼育下では、樹

上でなくても生きていけます。樹上より地上の方が安全ですからね。だから、景色を

見るとか、食べ物があるとか、理由がなければ高い所に居る必要がありません。ただ

本能があるので高い場所は必要です。体の構造もそうなっているしね。  「猿も木

から落ちる。」 実際、他の猿で落ちたのを何度か見たことあるけど、弟路郎は僕に

似てドジだから、万が一落ちても怪我をしない高さにしました。  それでもかなり高

いんだよね。


 淋しいんだよね。  もっとスキンシップの時間を増やしてあげないといけないね。も

っと努力しなきゃいけないや。反省! もし、弟路郎にお嫁さんが来てくれたら、もう

僕には、今みたいにかまってくれなくなるかも知れません。
 
 

 明日も視線を感じながら働きますね。

弟路郎の足に注目。

 僕はオランウータンの手みたいな「足」に興味があります。チンパンジーの足も,

手と同じように物をつかんだりできますが、完全な樹上生活者のオランウータンと

は、ちょっと違うんだよね。







 リアルな写真でしょう。僕にはどうみても足には見えません。特に2枚目の写真は

手のようにしか見えません。



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 しっかりと握っています。

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 鎖の間に挟まっているパンを食べながらも、足で宝物のビニール袋を握っていま

す。





 こんな時でも足でビニール袋を握って離しません。取られることはないのにね。


  
 容器に入った水に警戒しながらも、すぐに高い所に逃げれるように鉄柱を足で握っ

ています。生き延びるための本能でしょうね。



背伸びをしています。 

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手だか足だか判らないや。

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 おっちゃんこ座りです。可愛い座り方でしょう。   よく見ると足の側面を地面につ

けています。だから歩く時、すごく不恰好で不安定、チンパやゴリラのように早く走れ

ないのです。  完全な樹上生活者の足ですね。

 主に樹上で生活するチンパンジーだって、人間と同じ、歩く時は足の裏を地面につ

けているよね。同じ類人猿のゴリラも同様です。



まさしく樹上生活者。こんなのおてのものだよ。リンゴなんか食べるのに三十秒か

からないよ。


 足は手に比べて握力は明らかに弱いですが、人間よりは高いと思います。一度、

片足でロープにぶら下がったのを見た事がありまが、弟路郎は体重が百キロを超え

ているんだよね。


 新しい何かを発見するかも知れないので、これからも足に注目していこうと思いま

す。

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