札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『映画 ’10』カテゴリーの投稿一覧

映画 『借りぐらしのアリエッティ』



崖の上のポニョ』 から2年ぶりのスタジオジブリ最新作。
メガホンをとったのは、ジブリ史上最年少の米林宏昌監督。

やっぱりジブリ、注目せずにはいられません。

物語は、とある古い家の床下にすむ小人の少女・
アリエッティと、人間の少年・翔との交流を描いた
ファンタジーアニメーション。

ハデさはありませんが、シンプルでコンパクトに
まとめられた爽やかな感動が心地よい作品でした。

なんといっても、小人たちから見た視点や音が面白く、
床下の暮らしぶりに興味津々。
人間の住む部屋へ「借り」に出掛けるシークエンスや、
人間の日常品を使った様々なアイデアが楽しい。 

好奇心旺盛なアリエッティのキャラクターが魅力的で
声優初挑戦の志田未来ちゃんも上手いっ。

毎回、なんでジブリはプロの声優さんを使わないの
だろう?と思っていたのですが、予備知識なく観た
本作も俳優さんの顔がすぐ浮かび上がりました。

キャラと合っていないなぁ...と感じる人がいたのは
少々残念ですが、温かく美しい映像は是非スクリーンで
お楽しみ下さい。


借りぐらしのアリエッティ   「公式サイト」
身長10センチの小さなアリエッティ一家は、人間が住む家の床下で
さまざまな生活品をこっそり借りて暮らしていた。彼らの掟は「決して
人間に見られてはいけない」ということ。しかし、アリエッティはその家に
引越してきた少年・翔に自分の姿を見られてしまう。


監督:米林宏昌
企画・脚本:宮崎駿
プロデューサー:鈴木敏夫
原作:メアリー・ノートン 「床下の小人たち (原題「The Borrowers」)」
脚本: 丹羽圭子
声の出演:志田未来/神木隆之介/大竹しのぶ/竹下景子
       藤原竜也/三浦友和/樹木希林 ほか
主題歌:セシル・コルベル「Arrietty's Song」
上映時間:1時間34分

■札幌東宝プラザ,ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア
ほか全道で上映中


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映画 『さんかく』

20100719-12.jpg

予告を観るたび、倦怠期カップル+彼女の妹の奇妙な
関係が気になってしょうがなかった作品 『さんかく』。

吉田監督が来札ということで、ワクワク初日鑑賞ですっ。 

ホンワカ恋愛モノを想像していたら、イイ意味で
裏切られました。 好きだなぁ、この作品。

それぞれのキャラクターが笑っちゃうほどイタくて
情けないんだけど、妙に共感できる部分もあって
他人事とは思えないリアルさが面白い。

純喫茶磯辺』 といい、吉田恵輔監督って
愛らしいダメ人間描写が上手すぎる!

そしてなんといっても、3人のキャスティングが絶妙。

女子目線で見るとキーっ!となっちゃうような
生まれ持った小悪魔キャラ・桃を演じたヒロインの
小野恵令奈ちゃんは、童顔に鼻にかかった声に
あのBODY...完全に反則でしょう(笑)
(ちなみに、AKB48を脱退して海外留学するようなので、
本作が貴重な出演作になったりするのかなぁ?)

男前なのにダメ男・百瀬を好演した高岡蒼甫くんは
演技の幅を感じたし、佳代を演じた田畑智子ちゃんの
イタい女っぷりは最高だった。
なんといってもラストの笑顔...女って怖すぎ。

20100719-13.JPG

うれしいことに上映後、吉田恵輔監督のトークがあり、
パンフレットにサインを頂きました。 ニャンコが監督に似てるかも(笑)

作品には、実体験や周りの人間に起こった出来事を
盛り込んでいるそうです。 (ヒロインは監督の願望らしい...) 
なるほどっ! 監督の作品がリアルで生々しい訳だ(笑)

 
○でもなく、×でもない。△な人間模様を描いた
作品ですが、総合評価は、◎(二重丸)!
 
吉田恵輔監督の次回作も期待してます!


さんかく   「公式サイト」
百瀬と佳代のカップルは、お互いに説明できないわだかまりを抱えたまま、
だらだらと同せい生活を続けていた。そんなある日、佳代の中学生の妹・桃が
夏休みの間を利用して2人の家に転がり込んでくる。桃の大人びた素振りに
動揺する百瀬に対し、佳代は日に日に不信感を募らせていく。


監督・脚本:吉田恵輔
出演:高岡蒼甫/小野恵令奈/田畑智子/矢沢心/大島優子
    太賀/赤堀雅秋 ほか
上映時間:1時間55分

■シアターキノ にて上映中

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映画 『インセプション』



レオナルド・ディカプリオ×渡辺謙×『ダークナイト』 の
クリストファー・ノーラン監督がオリジナル脚本で描く
次世代アクション超大作 『インセプション』 の試写会へ
行って来ました。 ボディチェックあり、警備が厳重だったわっ。

映画を観た感想は、久しぶりに頭フル回転でスクリーンに集中。
豪華キャストとノーラン監督のイマジネーションに圧倒され、
2時間半の長尺もあっという間なのですが、かなり難解...。

面白い作品ですが、複雑な設定を理解し、置いてきぼりを
くらわないように付いていくのが精一杯でした。

観賞後に反芻したり、語り合うのも楽しいですが、2回・3回
観た方が本当の面白さを理解できると思うので、リピート決定! 

アレ?この展開は、まんまとノーラン監督の作戦にハマった
んじゃない? インセプションされちゃったかも(笑)


さて、通常の映画は、事前情報をあまり入れない方が
楽しめると思うのですが、本作に関してはキャストの
役割を知っておいた方がベターなので、ちょこっとご紹介。

主人公・コブレオナルド・ディカプリオ)は、人の夢の中に
侵入しアイディアを盗む企業スパイ。

大物実業家のサイトー渡辺謙さん)は、ライバル会社を
潰すため、コブにミッションを依頼する。

コブの犯罪チームのメンバーは、夢の世界をデザインする
「設計士」アリアドネエレン・ペイジ)、他人に成りすます
「偽造師」イームストム・ハーディー)、深い眠りを促す
鎮静剤を調合する「調合師」ユスフディリーブ・ラオ)。
そしてコブの右腕のアーサージョセフ・ゴートン=レヴィット)。

夢の世界が何層にも重なり合い、コブの最愛の女性・モル
マリオン・コティヤール)まで出てきて複雑に絡み合う。

豪華で魅力的なキャストの中で印象的だったのが、堂々とした
演技のさんと、『(500)日のサマー』 の草食男子から一転、
スーツにオールバックの髪型で凛々しくたくましいジョセフくん。 
前作のキャラとかぶっているレオ様そっちのけで、ジョセフくんに釘付け!


この時代に、ほぼ実写という脅威の映像は必見!
大きなスクリーンで観るべき作品なので、ぜひ劇場で!


インセプション   ※7月17・18・19日先行上映決定
人が眠っている間にその潜在意識に侵入し、他人のアイデアを盗みだすという
犯罪分野のスペシャリストのコブは、その才能ゆえに最愛の者を失い、国際指名
手配犯となってしまう。そんな彼に、人生を取り戻す唯一のチャンス「インセプション」
という最高難度のミッションが与えられる。


原題:Inception
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
出演:レオナルド・ディカプリオ/渡辺謙/ジョセフ・ゴードン=レヴィット
    マリオン・コティヤール/エレン・ペイジ/トム・ハーディ
    キリアン・マーフィ/トム・ベレンジャー/マイケル・ケイン  ほか
上映時間:2時間28分
「公式サイト」

■7月23日(金)より
ディノスシネマズ札幌劇場,ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア
ほか全道でロードショー 


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映画 『BOX 袴田事件 命とは』



昭和41年、静岡県清水市で放火により一家四人が
殺害された「袴田事件」を基に、苦悩する裁判官の
姿を通し、人を裁くことの困難と命の尊さを描いた
人間ドラマ 『BOX 袴田事件 命とは』 を観賞。

恥ずかしながら、この映画を知るまで事件のことを
知らなかったのですが、日本でも裁判員制度が導入
され、「人を裁く」ということが他人事ではなくなった
今だからこそ、しっかり観ておこうと思った作品です。

萩原聖人さん、新井浩文くんの好演が印象に残り
ましたが、重いです...。

現在も収監されている袴田さんを思うと、やりきれない
気持ちでいっぱいになり、人が人を裁くことの難しさを
深く考えさせられました。

映画的に、ラストの方の演出は余計だったように思い
ますが、一人でも多くの人に本作を観てもらって
事件について知ってもらいたいと思います。

BOX 袴田事件 命とは   
昭和41年、放火された工場から一家4人の刺殺された焼死体が発見される。物証も
少ないまま、元プロボクサーで工場の従業員・袴田巌が容疑者として逮捕されるが、
かたくなに犯行を否認していた。だが拘留期限3日前に一転自白し、巌は起訴される。
熊本典道が主任判事として裁判を担当することになるが、巌は第1回公判で起訴事実を
全面否認し、以後一貫して無実を主張する。自白の信憑性を疑った典道は、供述調書
を調べ始める。


監督:高橋伴明
出演:萩原聖人/新井浩文/葉月里緒奈/村野武範/保阪尚希
    ダンカン/須賀貴匡/中村優子/雛形あきこ/大杉 漣/國村 隼
    志村東吾/吉村実子/岸部一徳/塩見三省/石橋 凌 ほか
上映時間:1時間57分
「公式サイト」

■シアターキノ にて上映中

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映画 『トイ・ストーリー3』



待ってましたとばかりに、「Dolby 3D」 で初日に鑑賞。
夕方からの上映のせいか想像以上に空いていましたねぇ。

さて、前作から11年ぶりのディズニー・ピクサーの
看板作品 『トイ・ストーリー』シリーズの第3弾。

さすが、期待を裏切りませんねぇ。
おもちゃたちの冒険と絆にハラハラドキドキ、
笑って、泣けて、評判通りの素晴らしい作品でした。

本作は、大人へと成長していくアンディとおもちゃたち
との愛と別れがテーマ。 シンプルなストーリーは、
大人の心にもストレートに響きます。

かつて子供から大人になるときに忘れてしまった
大切なモノを思い出させてくれる素敵な作品でした。

そうそう、かつてハサミでジョキジョキとスポーツ刈りにしてしまった
お人形には心から謝りたい。あの時は本当にごめんね...(涙)


お楽しみの同時上映短編アニメ 『Day & Night』 も
良かったし、「3」は文句の付けようがないほどの作品
なのですが、北海道では字幕が上映されていないのは何故?
唐沢&所コンビの吹替に慣れちゃったから違和感はない
のですが、トム・ハンクスの声も聞きたいなぁと...。

トイ・ストーリー3   「公式サイト」
アンディがおもちゃで遊んでいたのも今は昔。アンディは大学に入学する年齢になり、
カウボーイ人形のウッディたちおもちゃは託児施設に寄付されることになった。
しかし、そこに待っていたのは乱暴な子どもたち。ウッディは脱出に成功するもの
の、アンディの元へ行くか、仲間たちを助けに戻るかの究極の選択を迫られる。


原題:Toy Story 3
監督:リー・アンクリッチ
製作総指揮:ジョン・ラセター
声の出演:トム・ハンクス/ティム・アレン/ジョーン・キューザック
       マイケル・キートン ほか
日本語吹替:唐沢寿明/所ジョージ ほか
上映時間:1時間43分

■東宝プラザ,ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア
 ほか全道でロードショー 


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